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- カテゴリ:中学生
- 発売日:2021/07/06
- 出版社: 汐文社
- サイズ:20cm/134p
- 利用対象:中学生
- ISBN:978-4-8113-2853-9
読割 50
紙の本
あなたがいたところ (ワタシゴト14歳のひろしま)
渡し事=記憶を手渡すこと。私事=他人のことではない、私のこと−。ひろしま修学旅行で被爆建物を訪れる生徒たち。先生の視点、加害者としての広島の視点も織り交ぜながら、「被爆体...
あなたがいたところ (ワタシゴト14歳のひろしま)
あなたがいたところ ワタシゴト 14歳のひろしま・2
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商品説明
渡し事=記憶を手渡すこと。私事=他人のことではない、私のこと−。ひろしま修学旅行で被爆建物を訪れる生徒たち。先生の視点、加害者としての広島の視点も織り交ぜながら、「被爆体験を継承すること」に深く切りこんだ物語。【「TRC MARC」の商品解説】
ひろしま修学旅行で「被爆建物」を訪れた14歳のものがたり。
『ワタシゴト』待望の続編として、先生の視点、軍事都市=加害者としての広島の視点も織り交ぜながら、
「被爆体験を継承すること」の課題に、より深く切りこんだ作品です。【商品解説】
収録作品一覧
もと呉服店 | 5−30 | |
---|---|---|
もと防空作戦室 | 31−57 | |
もと陸軍被服支廠倉庫 | 59−90 |
著者紹介
中澤 晶子
- 略歴
- 〈中澤晶子〉名古屋市生まれ。「ジグソーステーション」で野間児童文芸新人賞受賞。他の著書に「あしたは晴れた空の下で」など。
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紙の本
「無言の証人」を守るのは私たち
2021/09/28 16:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
1945年8月6日、一発の原爆で焼き尽くされ、多くの人々の命が奪われた広島。その広島市内に今も残っている被爆建物や戦争遺構を舞台に、横浜の中学生(修学旅行生)たちが織りなす四つの物語で構成されている。
いくつか紹介すると。 「広島壊滅」の第一報を伝えた中国軍管区司令部跡(旧防空作戦室)とか、最近、全国ニュースでも取り上げられる、広島市最大級の被爆建物で、被爆直後には臨時の救護所にもなった旧陸軍被服支廠(ししょう)。
いまは当時のことを話せる被爆者はほとんど亡くなっていて、生徒たちは、もうこの世にいない「あなた」が「いたところ」から、ずーっと昔の出来事を想像するしかない。
それはとても難しいことだけど、生徒たちは「場の持つ力」をたよりに、五感でヒロシマを受けとめていく。
若いころに修学旅行生として、同じ場所を訪れた経験のある引率教員たちが登場するのがミソだ。
中学生の時と、それから10~20年後の今。
人として成長した教員たちは、受け止め方も変わる。そして歳月によって文字通りの「風化」も実感する。
昨年の「ワタシゴト」の続編という位置づけだそうだ。「ワタシゴト」は、原爆資料館の遺品が、被爆体験を若い世代が受け継ぐ「糸口」だった。今度は、被爆建物という「無言の証人」がそこに存在する意味を考えさせてくれる。それを残す意味も。
巻末には舞台となった建物の解説や地図も付いていて、若い人たちの平和学習にもお薦め。
14歳の話だけど、小学校高学年から大人まで、幅広い世代の人に読んでほしい。
紙の本
『あなたがいたところ ワタシゴト 14歳のヒロシマ・2』
2021/08/19 19:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
修学旅行で広島の「被爆建物」を訪れる中学生と引率の教員たち
中2の秋から学校に行っていない修
「もと呉服店」を調べるうちに修学旅行に行く気になり、体験記を朗読する
──「もと呉服店」
心身が不安定な母と二人で暮らす朋
「もと陸軍被服支廠倉庫」を見学していると、建物の声が聞こえてくる
──「もと陸軍被服支廠倉庫」
など、広島在住の作家と広島を訪れる横浜の中学生との二十年以上にわたる交流を通じて生み出された四つの物語
《広島市の「被爆建物リスト」に登録された建物は、計八十六件。
(爆心地から半径五キロ以内。二〇二〇年現在)》
ささめやゆきによる素朴なタッチのイラストが印象的な『ワタシゴト 14歳のひろしま』(2020年)の続編、2021年6月刊
書名の「ワタシゴト」は「記憶を手渡すこと=渡し事」と「他人のことではない、私のこと=私事」の意味をあわせた著者の造語
中学生たちが過去から渡された記憶に出会い、未来の自分をつくっていく機会となる広島修学旅行の再開が待たれてならない