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商品説明
それぞれ別個の国家と看做されていた漢と諸侯王の国々は、どのような過程をたどって「実質的に郡県制と変わらない」状態となったのか。「郡国制」「郡県制」の枠組論に縛られず、実態から「統一国家」中国の形成に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 序章 統一国家の形成
- 第一節 「天下」と「漢」−プロローグ
- 第二節 前漢前期政治史研究と「劉邦集団」・「郡国制」
- 第三節 ユーラシアの視点から−本書の課題
- 第一章 漢王朝の成立
- はじめに
- 第一節 魏人劉邦と功臣たち
- 第二節 功臣たちの授爵記事
- 第三節 高祖五年五月詔と爵制
- 第四節 高祖六年以降の功臣たち
著者紹介
松島 隆真
- 略歴
- 〈松島隆真〉1981年広島県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。同大学大学院非常勤講師。
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紙の本
外圧こそ統一の推進力
2021/09/21 17:46
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投稿者:mt - この投稿者のレビュー一覧を見る
郡国制から事実上の郡県制へ。諸王国の並立状態から、統一された漢帝国へ至る流れを文献資料に拠りながら検証する。皇帝と諸王による連合として漢帝国を捉え、この緩やかな統一を変質させた要因として、著者は匈奴の脅威を挙げる。白村江の敗戦が大和朝廷の支配を強化したように、外圧こそが統一への重要な推進力となるのは面白いところ。また穏健なイメージのある漢の文帝を、むしろ積極果敢な改革者と見るのも興味深かった。いろいろと勉強になりました。