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商品説明
数字が苦手でもよくわかる! 会社の安全性・収益性・成長性を読み取り、課題を探す力が身につくよう、決算書の読み方を図表を交えて解説。主な業種ごとに融資力を高めるトレーニング事例も収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
会社の安全性・収益性・成長性を読み取り、課題を探す力が身につく書。融資力アップに役立つ主な業種ごとのトレーニング事例も収録。【商品解説】
著者紹介
黒木 正人
- 略歴
- 〈黒木正人〉明治大学法学部法律学科卒業。行政書士。宅地建物取引士。ファイナンススタイリスト。黒木正人行政書士事務所所長、TACT高井法博会計事務所会長補佐などを務める。
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紙の本
数字が苦手でも・・・とありますが
2023/02/28 21:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:燃え尽きた銀行員 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「数字が苦手でもよくわかる」、とありますが・・・
前半は単語と比率の解説が中心に感じます。またその解説もどこにも書いてあるようなもので表面的です。過去のどなたかの解説か用語辞典を読んでいるような感覚です。
例えば「固定長期適合率は100%を切った方が望ましい」という記述がありますが、状況によっては必ずしもそうとは言えず、かえって当該企業には望ましくないケースも出てきます。そのような点に解説が無いため、若い読者は「100%を切ってれば良い」と錯覚してしまう、そういう危険を感じます。
後半は「業種別の決算書のポイントから企業の持続性を見極める」という狙いのようですが、企業は100社100様です。例えば、中小企業は「事業の歴史」「大都市部に立地するか地方に立地するか」等で、バランス上の固定資産の大きさは変わってきます。また「自社物件か・賃貸か」でも、バランスと収益構造は大きく変わってきます。PLに於いても、平均的と言われる数値とかけ離れた数字をあげている企業のなかに、優れた独特のビジネスモデルが隠れていたりします。そういった企業を「粉飾をしている」と捉えてしまう危険があります。また、業種の特徴的な決算だと見える企業に大きな粉飾が隠されているケースが多いですね。
「この業種は、こういうもの、だからこう見るべきだ」的な知識に繋がりそうで、やはり危険を感じます。
「若い経験も知識もまだ十分でない金融マンにとって本書はどうか?」という視点で読んだため、厳しい評価をつけさせていただきました。