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商品説明
若き日の信長が見た京都は、応仁・文明の乱などの戦火で衰亡して、上京と下京だけに縮小し、自衛・自治する町人の要塞と化していた。戦乱の巷を生きた京都の人々と信長との関係に迫る戦国都市論。略年表を加えて文庫化。〔洋泉社 2010年刊の一部文章を改め、「略年表」を追加〕【「TRC MARC」の商品解説】
信長はなぜ京で討たれたのか
戦火による都市の縮小、治安悪化にともない横行する犯罪と頻発する喧嘩、惣構を設け「城塞」と化した都市で自衛・自治する町人たち――。上洛した織田信長が見た京都は、応仁・文明の乱と度重なる政争を経て、かつてとまったく異なる姿に変貌していた!
同時代史料から、「町」が社会集団として成熟していくさまや、戦国期京都がたどった激動の軌跡を尋ね、都市民らの視線を通して信長と京都の関係を捉え直した斬新な戦国都市論。
【本書の内容】
はじめに 「異形」の者たちの上洛
第一章 若き信長と城塞都市京都
1 上京・下京と洛中洛外
2 惣構に囲まれた上京・下京
第二章 自衛・自治する町と町人
1 惣構の中の都市世界
2 惣町・町組・町の成立
第三章 林立する日蓮宗寺院と信長
1 惣構の一角を占める日蓮宗寺院
2 信長と敵対していなかった日蓮宗寺院
第四章 信長と京都の深い溝
1 足利義昭と再上洛した信長
2 義昭の謀叛と上京焼き討ち
終 章 信長、京都に死す
略年表
参考文献/あとがき/文庫版あとがき
※本書は2010年に洋泉社より刊行された書籍の文庫版です。文庫化に当たっては文章を改め、「略年表」を追加しました。【商品解説】
同時代の史料から、戦国期京都が辿った激動の軌跡を尋ね、都市民らの視線を通して信長と京都の関係を捉え直した斬新な戦国都市論。【本の内容】
目次
- はじめに 「異形」の者たちの上洛
- 第一章 若き信長と城塞都市京都
- 1 上京・下京と洛中洛外
- 信長の「御宿」/裏築地町に寄宿/狭かった中世京都/左京から上京・下京へ/内裏のすぐそばまで麦畑/洛中の範囲/辺土から洛外へ/洛中洛外と上京・下京の関係/中世京都の境界意識/京都七口と関/固定していなかった京都七口
- 2 惣構に囲まれた上京・下京
- 京中三分の二が大堀/御構の登場/上京と一体化する御構/進まぬ復興で家は十分の一に/乱後の極度な治安悪化/下京の大焼失/続く上京の大火事/堀・土塁・塀を備えた惣構/境界を明確にした惣構/信長上洛の目的/足利義輝と信長
- 第二章 自衛・自治する町と町人
- 1 惣構の中の都市世界
著者紹介
河内将芳
- 略歴
- 1963年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。現在、奈良大学文学部教授。主な著書に『中世京都の民衆と社会』(思文閣出版)、『歴史の旅 戦国時代の京都を歩く』(吉川弘文館)、『戦国京都の大路小路』(戎光祥出版)、『宿所の変遷からみる 信長と京都』(淡交社)、『戦国仏教と京都』(法藏館)などがある。
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