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商品説明
大陸からの伝来以来、長い歴史を持つ日本の仏教は、近代的教団組織をいつ、どのように形成させたのか。金閣・銀閣を擁する大本山相国寺の歴史から、その成り立ちを考える。【「TRC MARC」の商品解説】
現在の日本仏教各宗派は、近代的な教団組織によって運営されている。
そのような組織は、いつ、どのように誕生したのか。
「教団」の成り立ちと変遷に焦点を合わせ、新視点で捉え直す日本仏教史。
大本山相国寺で行われた全10講の講義録
金閣寺・銀閣寺を山外塔頭として擁する大本山相国寺には、江戸時代から昭和に至る寺の歴史を克明に記録した史料が存在する。
本書ではそれらの史料に基づき、時代の変化に立ち向かい、法灯を守り続けた僧侶たちの苦悩と努力の歩みを蘇らせる。
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「十大宗派」を始めとする仏教教団は、本山にあたる寺院に宗務本所を置き、宗派の長たる管長の下に宗務総長を中心とする事務組織を構成していることが一般的です。また、宗派の運営方針を決定するために宗議会が組織され、各地域の末寺から選挙で選ばれた宗議会議員によって様々な議論が行われています。
このように、仏教教団の運営が形の上では近代化されていることは、あまり知られていない事実でしょう。大陸からの伝来以来、長い歴史を持つ日本の仏教が、近代的教団組織をいつ、どのように形成させたのか。それが本書で問いたいテーマです。
(中略)
これまでの仏教史は、各宗派の宗祖や開山(寺院を創建した僧侶)の事跡を論じることが主流でした。しかし、現代を生きる僧侶にとっては、自身が所属している教団の組織が形成された江戸時代以降の歴史を捉えることが重要な意味を持つはずです。また、僧侶以外の寺院に関係する人々にとっても、教団の成り立ちを知ることは現代仏教への理解を深めるうえで有意義なことであると考えます。本書において、近代への展開に重点を置いた新たな仏教教団論を切り開きます。
(「はじめに」より)
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※本書は大本山相国寺に設置されている相国寺教化活動委員会の研修会講義録『相国寺本山所蔵古文書の全容と新出史料の紹介』、『宗門と宗教法人を考える─明治以降の臨済宗と相国寺派─』、『『相国寺史料』を読む─江戸時代の相国寺と山内法系─』を加筆・修正のうえ、再編集したもの。【商品解説】
目次
- 凡 例
- はじめに
- 第一部 室町・戦国時代の相国寺
- 第一講 相国寺と北山第の開創
- 1 足利義満による相国寺の創建
- 2 相国寺大塔と北山第の建築
- 第二講 東山山荘と鹿苑僧録・蔭凉職
著者紹介
藤田 和敏
- 略歴
- 1972年、愛知県に生まれる。1996年、立命館大学文学部史学科卒業。2005年、京都府立大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学、博士(歴史学)。現在、大本山相国寺寺史編纂室研究員。 著書に、『〈江戸〉の人と身分』2(分担執筆、白川部達夫・山本英二編、吉川弘文館、2010年)、『〈甲賀忍者〉の実像』(吉川弘文館、2012年)、『近世郷村の研究』(吉川弘文館、2013年)、『国家を超える宗教』(分担執筆、相国寺教化活動委員会監修・田中滋編、東方出版、2016年)、『古都税の証言 京都の寺院拝観をめぐる問題』(分担執筆、京都仏教会編、丸善プラネット、2017年)などがある。
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