紙の本
文章が長いが、想像力がかき立てられる
2022/06/19 20:39
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投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔、似たような話を教科書で読んだ覚えがあり、手に取ってみました。改めて外国に思いをはせると共に、筆者を見てびっくり。谷川さんの文章は、詩でなくても絶品です。
紙の本
いっぽんの鉛筆には、たくさんの人の物語が。
2002/01/14 08:51
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投稿者:まーしゃ@B◎◎KRACK - この投稿者のレビュー一覧を見る
いっぽんの鉛筆をめぐる、お仕事物語です。
鉛筆がつくられ、わたしたちのところへ届くまでには、たくさんの人が介在しているわけですが、もちろんそれぞれの人にそれぞれのドラマがあります。スリランカで掘られた黒鉛と、アメリカで切り出した木が、コンテナ船で日本に運ばれ、工場で鉛筆となり、文房具屋さんに並びます。ふだん気がついていないけれど、たくさんの人を介して、今ここに鉛筆はあるのですね。1本の鉛筆から、たくさんの人の顔が見えてくる。ちょっとこわいような、ちょっとうれしいような。
文は谷川俊太郎さん、絵とレイアウトは堀内誠一さん。リズムがあってそれぞれの人となりが垣間見えるレイアウトです。さすが〜とうなってしまう、とってもカッコいい絵本です。とぎれとぎれだったものが、ひとつにつながる快感を味わえる絵本です。
【B◎◎KRACK】 No.109 2001/11/21発行
紙の本
身近なものを通して世界ゑの目を開く
2023/03/30 18:06
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
実に思い出深い、
月刊たくさんのふしぎの一冊です。
これを読んでから、筆箱の中に
並んでいる鉛筆達が経てきた道のりに
思いを馳せるようになりました・・・
なあんて、まさに作り手の思う壺ですねえ。
その作り手に、堀内誠一さんヮともかく、
谷川俊太郎さんが含まれていたなんて。
手にした当時ヮ気にもとめませんでした。
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何気なく使っているいっぽんの鉛筆も、私たちの手に到るまでに多くの人の手を経ているんだということ、感じて欲しくて置いてみました。
青山の万年筆屋さんで見つけた一冊で、昔から本棚に並んでいたような佇まいに心動かされました。
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忘れもしない、「たくさんのふしぎ」創刊号がこれでした。たった一本の鉛筆を作るのに、膨大な工程があるということ、たくさんの人の手がかかっていること。とてもふしぎで、楽しく読めた本でした。今でも大好きな本です。
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たしかこれは、たくさんのふしぎの創刊号だったと思います。
日用品が世界に繋がることを小学生だった私にリアルに教えてくれた、秀逸の一冊です。
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小学生のとき、教科書で読んだのを思い出しました。
でも、内容まはあんまり覚えてなかったです。
覚えているのは、トラックの運転手のトニーゴンザレスさんと
きこりの人がサンドイッチのお弁当を早弁することぐらいだった・・・。(苦笑
改めて読み直してみると1本の鉛筆を作るのに
こんなにたくさんの人の手を経てここにあるのかと感心してしまいます。
大量生産、大量消費の今だからこそ、ものを大切にしようと思います。
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手元にある一本の鉛筆ができるまでにどこでどのような人の手を経ているのか、鉛筆づくりの工程を追いながら、スリランカで黒鉛を掘る人、アメリカの木こりさん、それをトラックではこぶ人、それをまた日本まではこぶ船のコックさん、そして日本の鉛筆工場につとめているお母さん、さらにその鉛筆を売っている文房具屋さんと6人をとりあげて仕事ぶりや家族との暮らしをレポートしている。
ひとつの品物を核にして世界中の人とつながり合っているというのは吉野源三郎「君たちはどう生きるか」にでてくる「人間分子の関係、網目の法則」をおもいださせる。ちいさな鉛筆一本にも多くの手がかかっていて、たくさんの人の思いが込められていると知れば、身の回りのものや人々を見る目も養われよう。
最後のページの西条八十の詩「なくした鉛筆」も感慨深く読ませる。
(2013年2月13日中央図書館)
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課題本。
ですが、私も小さい時にこういう本をたくさん読んでいたらもっと将来についてしっかり考えられたかな、と。
ファンタジーな本ばっかり読んでファンタジー過ぎる心を持ってしまいいまいちしっかりできません。
ただ目の前にある物だけではなくて、その繋がりにまで興味を持つと視野がすごく広がるのだな、と思いました。
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自分でなければできないような仕事
この本はそういう生き甲斐と仕事をしっかりと見つめた本。
ぼくは小学校の教師として、
こういう本のような教育をし続けたいと思う。
謙虚と感謝と情熱と。
谷川俊太郎さんの本だよと子供が紹介してくれた。
人間は鉛筆いっぽんすら自分ひとりではつくりだせない。いまでは、どこのうちのひきだしのなかにもころがっている鉛筆だが、そのいっぽんの鉛筆をつくるためには、かぞえきれぬほどおおぜいの人がちからをあわせている。
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有名どころ、手に取る機会があって読んだ。
鉛筆ができるまで。
スリランカのポディマハッタヤさんは、ボガラ鉱山で黒鉛をほる。
アメリカ合衆国のダン・ランドレスさんは、シエラ・ネバダ山中で、インセンス・シダー(ヒノキの一種)をきりたおす。
それから……。
世界は広くて、ありがたい。
はじめの黒鉛をほる写真に見覚えがあると思ったら、小学校四年の国語の教科書に載っていた作品でした。
↓光村図書HP「教科書time travel」
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/chronicle/timetravel/s/4_01_ippon.html
(最終閲覧日2020年4月6日)
黒鉛と軸になる木の調達の話から、運送や輸出の話、そこから具体的に鉛筆の製造の話という流れ。
それぞれに家庭があることも都度挿入される。
いいなあと思ったのは、働いている皆さんが、おそらく繋がりを意識していないということ。
それが現実的で、最後のまとめの文章になっていく。
最後の「なくした鉛筆」という歌が唐突だった。
でも、ふるいけれどふるびない本だなあと思いました。
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いっぽんの鉛筆ができるまでに関わっている人たちとその家族。
鉛筆って大人になるとあまり使わないけど、これからたくさん鉛筆をつかう子供たちにぜひ読んでほしいと思う1冊。
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世界のつながりを感じる。
鉛筆1本にどれだけの人のドラマがあるのか、人が関わり合って生きていることが子供にもわかりやすいのでは。
わが子は、鉛筆工場で働いてみたいと、感想を述べました。
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少し前にポディマハッタヤさんがコロナで亡くなったと知りショックを受けた。
私が唯一知っているスリランカの人の名前だ。
国語の時間にクラスの皆で読んだことを懐かしく思った。
また読みたいと思い、25年くらいぶりに読んだ。
小学生の頃は、鉛筆を作るのって大変なんだなーと思っていたが、大人になって読むと、鉛筆一本ができるまでがとてもドラマチックに感じるしそれぞれの人たちの家族のエピソードが良い。
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ラジオで「家をせおって歩く」の村上慧さんが紹介していたので。
工業製品に限らず、いろいろな製品がどうやってできるかはよく取り上げられているが、そこに携わる人を取り上げられることは少ない気がする。
いっぽんの鉛筆のむこうにはこんなにたくさんの人が関わっていて、それぞれに家族がいる。
工業製品と人の営みをちゃんと結びつけている。
1992年から10年間、光村図書の四年生の教科書に載ったとの事。