紙の本
素敵な再生の物語
2015/10/05 15:32
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投稿者:タンスの角に薬指 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカの女性小説家フランシス・ホジソン・バーネットの手による世界的な名作です。
アメリカでは映画化されイギリスではドラマ化されました。
日本では「アニメひみつの花園」というテレビアニメにもなっています。
両親を亡くし親戚に引き取られた孤独な少女と、彼女に関わる人達のお話で、読めばきっと一生記憶と思い出に残るとても素敵な物語です。
お薦めの物語です。
紙の本
謎の洋館は永遠の憧れ
2021/11/28 03:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
猪熊氏の訳に、堀内氏の挿絵という
豪華な組み合わせでこの名作を味わえる
というのは福音館ならではでしょう。
主人公が庭園の探索にはまっていくところの
描写は実に印象的です。
人生の肥やしとして、是非とも学齢期のうちに
読んでおきたい一冊です。
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名作なので複数の出版社から出てますが、福音館の訳が一番素敵だと思う。
「つむじ曲がりのメリーさん」が閉ざされていた花園を蘇らせていく過程で、自分自身も、そして病弱ないとこのコリンさえも活き活きさせる描写がほんとに素晴らしく美しい。
自分も秘密の花園が欲しくて、裏山を開墾したなあ……。
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とても有名な話なのですが、正直なところ、私は中学生になってこの本を読むまでまったく内容を知りませんでした。
ある理由から孤児になってしまったメリーが、大きな屋敷に住んでいる親戚のところへやってくるところから話は始まります。
最初から最後まで、とても印象深い本です。
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子供の頃、いったい何度読んだんだろう。ほんともう大好き。
純粋で健全で勤勉で愛らしい主人公ばかり読んでいた小学生の目にこのヒロインとこの暗さは衝撃だった。
大人にも事情があるんだとか良い子じゃなくてもいいんだとか変わりたければ変われるんだとか、大事なことがたくさん書いてある。
そしてなにより面白かった。
今でも大好きだ。
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父母から愛されないまま彼らを失い、叔父であるイギリスのムーアにたつ屋敷に引き取られる、可愛げのないメアリー。
しかし庭を彷徨ううちに、コマドリに案内され秘密の庭にたどり着いてから、メアリーは変わってゆく。親切なマーサ、彼女の弟で、生き物と心を通わすことのできるディッコン、そして暗い部屋で嘆く従兄のコリンと。ひっそりと眠る秘密の庭を蘇らせようと動くうちに、日々を生きる喜びを知り、ほがらかに私変わったのよというメアリーが可愛い。
長い冬を経て春を迎える描写、日本語の訳が本当に美しい。
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女の子が秘密の花園を構築する間に自分の魂を再生させる物語。
庭の表現が素晴らしい。いま日本語版のなかではここが一番。
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おなかがすく本。
「食事の描写が上手い本に外れなし」とは、まさにこの一冊のためにあるのではないかというくらいに、出てくる食べ物がおいしそう。もちろん、翻訳も上手いのだろうけれど……。
主人公のメアリがいわゆる「良い子」ではないどころか、わがままで不細工でいいところなし(少なくとも1/3くらいまでは)であるにも関わらず、投げ出さずに読めるのは自然の描写の素晴らしさと、最初がほんとに可愛くないからこそ、田舎暮らしの中でどんどん変化していく過程がわかりやすいからなのだろうな、と改めて思った次第。
そしてなんといっても「壁に囲まれて、鍵をかけられてしまった」という「秘密の花園」の存在。この庭にまつわる秘密、そして夜な夜な屋敷に響く何者かの泣き声―――という舞台立てにひきこまれて、気がついたら読み終えてしまっていた一冊でもあります。
余談ですが、旅行として訪れたイギリスは、本当にこのお屋敷を体現しているような国でした。ハイド・パークや個人のお庭の、冬(枯れ木ばかりでなんにもないように見える)と、夏(薔薇の噴水があるのかと思った)の対比を見て、よみがえる「秘密の花園」を、何度連想したかわかりません。
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両親を亡くして親類の大きな屋敷に住むことになった少女メリーが、
ツタに覆われた塀に囲まれ、十年前に鍵をかけられたままの秘密の花園に入りこみ、ひそかにそこを蘇らせようとするなかで、自分自身も大きく変身していくという物語
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この作品は出版されて今年で101年目ということになるが、前世紀のイギリスらしさが随所に溢れている。ムーア(荒野)、マナーハウス、イギリス庭園といった舞台装置がそうだし、また階級がそこには厳然と横たわっている。当時、バーネットはアメリカに移住していたために、ことさらにイギリス憧憬的に描かれているのだろう。テーマは、メリーとコリンの再生なのだが、それを可能にしたのが、「秘密の花園」であり、ディッコンだった。大人になってから読むと単純すぎるようだが、子どもの時に読むとまた違っていたかもしれない。
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子供の頃から大好きな古典名作。同じバーネットの「小公子」「小公女」とは違い、主人公は「つむじまがりのメリーさん」と呼ばれてしまうようなわがままで可愛くない女の子。インドで両親の愛もなく、ただなんでもいうことをきいてもらえたメリーは、自分がわがままだとすら気づかない境遇。両親の死によりイギリス・ヨークシャーの叔父の屋敷に暮らすことになります。
メイドのマーサやヨークシャーの自然と触れ合う内に変わっていくメリー。そして見つける秘密の花園…。
自然児のディッコンや病弱わがままコリンとの交流と秘密は、メリーをどんどん明るく健康な子供にしていきます。
この話のいいところは、メリーが「いい子」ではないところ。わがまま同士のメリーとコリンのケンカは、全く子供らしい!大人になった今読んでも夢中になってしまいました。
甥への誕生日プレゼント①。男の子が主人公の話の方がいいんだろうかと悩んだけど、面白い本は読み手の性別を問わないので。
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14年ぶりに再読しました。
小学生の時に読んだ本で、「自分にもこんな分厚い本が読めるんだ!」と自信を持たせてくれた本の一冊です。
でも、やっぱり子供のころ読んだ時のほうがわくわくしたというか面白かったというか。
たぶん、あのときは一日で読んでしまうような勢いがあったからだと思います。
今回は時間があまりとれなくてかなり間延びしながら読んだので・・・。
でもやっぱり面白いし、夢が詰まっていますね。
やっぱり児童文学は素敵だなぁ。
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昔BSアニメか何かで見て、うっすらと記憶にあったが・・・原作(?)は結構あっさりしていて、こんな軽い話だったか?と思った。
最近かなり根を詰めているので、息抜きになって助かりました。
終盤、おじさんの描写がとても印象に残った。暗闇からだんだんと霧が晴れて、光が見えてくる。物語では冬から春にかけての描写が多く、おじさんの心境が具体的に出てくのは物語後半、季節はだが、おじさんの心は秋の一番きれいな季節に春で満たされていた。
おじさん、ばんざいな気分だ。
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有名どころだけれど、子ども用の短いものしか読んだことがなかったので、図書館で借りた。
メリー・レノックスは、おじさまに引き取られて、ミセルスウェイト屋敷に住むことになった。
その土地の少年・ディッコンと、いとこの病弱な少年・コリンとともに、10年間扉を閉ざされていた「秘密の花園」を生き返らせる。
カイフクの物語。
去年、図書館で借りたものの、分厚さに気後れして、読まないまま返却してしまっていた。
でもやっぱり、と再度借りて、読み始めてみると、まぁ、おもしろい。
メリーとコリンが元気になっていくのも嬉しいし、ディッコンが登場すると私も楽しくなってきた。
私が小学生の時にこれを読んでいたら、ディッコンに恋していたかもしれない。笑
自然の恵み、萌えの美しさ、心地よい生命賛歌がきこえてくる。
私も「魔法」を使えるようになりたいな。
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簡単な話は小さい頃読んだ記憶がある。大人になってから、福音館文庫で読んだ。小公子や小公女もよいけれど、バーネットの作品の中では今は一番好き。