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- カテゴリ:教員 一般
- 発行年月:1988.6
- 出版社: 福音館書店
- サイズ:22cm/210,5p
- 利用対象:教員 一般
- ISBN:4-8340-0811-8
紙の本
子どもたちと絵本
著者 長谷川 摂子 (著)
絵本に生命をふき込むのは子どもたち――そう信ずる著者が、保育士、母、塾教師としての子どもたちとのふれあいの中から語る生き生きとした絵本論。全ての子育てに関わる人に必読の本...
子どもたちと絵本
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商品説明
絵本に生命をふき込むのは子どもたち――そう信ずる著者が、保育士、母、塾教師としての子どもたちとのふれあいの中から語る生き生きとした絵本論。全ての子育てに関わる人に必読の本です。【本の内容】
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紙の本
恐るべしこの批評眼、絵本と侮るなかれ
2011/03/20 10:53
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵本に興味のある人、幼児教育関係の人、などを除けば、おそらくこの著者を知る人は多くあるまい。題にしても味もそっけもない。だが、中身はバラ色、すばらしい本だ。
いろんな有名な絵本について紹介やら批評やらしているのだが、対象に迫る切り口の鮮やかさ、それらを表現する言葉遣いの巧みさなど、一級品である。決して難しい言葉ではないのに、短く的を射た言い方の豊かさには恐れ入る。昨今、理論やら何やら、批評というものが複雑になっていても、すべての批評の根本には、対象をしっかりとらえてそれを的確に表現するということがあるだろう。それを見事に示してくれる本。この本のおかげで絵本というもの、また子供というものがよりよくわかるようになる気がするが、何も絵本や子供に限らない。すべてのすぐれた批評がそうであるように、文学・物語一般、また人間そのものをより深く理解するのに役立つだろう。
著者の人柄も、この本の魅力を語るのに欠かせない要素である。ヘーゲルの平易な訳で一躍知られるようになった哲学者長谷川宏の奥さんなのだが、大学は東京外大(フランス語)で、それから東大大学院の哲学科に進んだそうで(この段階で既にユニークである)、宏氏に会ったのはその頃だろうか。ところが大学院で哲学を学んだあとの6年間、保育園に勤務していた、というあたりがただものではない。その辺の経緯も本の中に書かれているが、温かく、かつ奥の深い人柄が感じられて楽しい。