魔女の宅急便 その４ キキの恋 （福音館文庫）

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真面目なキキがはじけちゃったお話。がんばってお仕事しているのに何となく報われず、自分の自信のなさから人を疑ったり、浮かれたり。でもひとりでキキは真っ暗闇で自分をひろってくる。「おとなはひとりで行くんだよ」厳しいけど、真実。
全体的に山や森、夕暮れ路など美しい風景が描かれており、絵をみているような清々しい気持ちになるお話です。

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とんぼさんとの手紙のやりとり。
最後はおかあさんの家にもどって、おかあさんの看病。

「わたし、みんな自分の力でやってるつもりだったけど」
「計算っていうけど数えられないのね」
「すごくおおきなものなんだわ」

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随分前に読んだ『魔女の宅急便』の続きを読む。うーん、苦手だw 前作も読んで思ったのだが、キキが成長する際に感じる葛藤が辛くて見ていられない。共感しすぎてしまうのか、イライラしてしまう。今回は、楽しみなパーティに誘われていて、早く仕事を切り上げたいのに、のんびりな顧客に業を煮やす展開があるのだが、さっさと言いたいことを言ってパーティに行け！と読んでて辛かった。しかも変な風に悟りが開けるし、一件落着みたいになっていて、もどかしい。主人公と年齢が合わない気がする。大人になった今は楽しめない児童書だなーと個人的に思った。

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2巻くらいからキキがトンボさんの事ばっかり考えてて、可愛くて微笑ましい。
トンボさんのいきなりの口づけにはちょっとびっくりしました(@_@)
ヨモギさんの息子の話は悲しいし、コキリさんの風邪は治らないのかと驚かされました。

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前作でとんぼさんが遠くの（ジジ曰くほうきなら三時間で行ける）町に行き遠距離中の二人。キキは、森に住んでいる友達のモリさんが人気のレストランで修行をしたり、ミミさんが素敵な男性と仲がよかったり、自分は周りから取り残された気分になったのかな。キキは魔女さんとちやほやされていた自分と自分で選んだ事なのに、自分で自分の自信をなくしていたと、暗い森で気がつきます。
焦っているときは自分が持っているものに気が付かなくなってしまう。ゆっくり周りを見渡せばどんなにか自分が持っているが気が付く。ザザさんも、ジジを助けてくれたノラオさんも「自分をひろって」生きていました。
とんぼもキキと同じように、キキへの羨望に気がつきその気持ちを受け入れます。
色んな人も「自分をひろって」いる時があるのではないでしょうか。
いつも助けて貰っていたコキリさんを助ける立場になり、とんぼさんともお互いの気持ちを確認しあいます。

ゆすらうめのヨモギさん、思い出はこれからつくるもののララ・オーパさん、ノノちゃんとヤアくんの「あいびき」と、愛の雰囲気に溢れている4巻です。

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「このくらいの男の子って、恋愛そっちのけで自分の興味ある分野に夢中になるよな～。で、一方女の子は恋愛中心になりがちだから、進展しない関係にヤキモキするんだよなぁ。…と思ってたら、男の子がいきなりドーンと来たりするんだよなぁ。」

…なんて、云十年前のことを思い出しつつ読みました。

この巻のキキは、もう大人へ向かって落ち着き始めている雰囲気がありますね。お母さんに対しても、少しツンツンした部分が収まりつつある様子。次巻が楽しみです。

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17歳になったキキ。
少しずつ大人でステキな女性になってきました。
ワクワクするような少女の物語。
小学中高学年の女の子が読むといいなと思いました。
こんな夢が見られる女性になって欲しいから。