紙の本
刺繍による植物図鑑
2017/05/31 09:20
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投稿者:atoz - この投稿者のレビュー一覧を見る
草花が好きで図鑑をよく眺めていますが、写真の図鑑・イラストの図鑑、それらに引けを取らない詳細さを刺繍で表現しています。
よほどよく観察して特徴を捉えていなければ、さらに引き算する技術を持っていなければ、こうは刺せないでしょう。
ストーリーももちろん素敵ですが、私にとってはいつも手元に置きたい植物図鑑です。
紙の本
自然を写し取る刺繍
2017/05/26 14:32
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投稿者:uhyo - この投稿者のレビュー一覧を見る
足元の草花を見ると、どれも表情が違っていて、それぞれの美しさを持っている。
それを刺繍という方法でここまで表現できるとはとまず驚いた。
祖父と孫とのやりとりも心温まるものだが、作品全てに現れている作者のあたたかな眼差しが感じ取れる素晴らしい作品。
紙の本
びっくり!
2023/08/31 23:32
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投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
ざっそうが、全て刺繍で、びっくりしました。なんともあたたかみがあり、きれいです! しかも、わかりやすいです。
紙の本
数針で刺し分けられた小さい植物が素敵。
2017/06/26 16:12
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏休みなのでしょうか、おじいさんの家に遊びに行った少年が庭や道ばたの植物の名前を教えてもらいます。スイカやヒマワリなどに加えてドクダミも茂っている様子の庭。畑や道ばたでおじいさんに教えてもらう草花はいったい何種類あるのでしょう。ヒルガオ、絡みついたヤブガラシ、小さい小さいツメクサ・・・。とてもたくさん!。ていねいに名前が添えてありますが、説明しているおじいさんとの会話も楽しいです。
作者の「ぼくの草の名前」(2017)を本屋で見つけ、とても良かったのでこちらも手に取りました。こちらの方が先の出版ですが、雰囲気は同じでやっぱり素敵な絵本でした。子どもたちは花の名前を楽しく知り、読んであげる大人は刺繍も楽しめるという複数の楽しみがあります。
刺繍が「大作」と云う感じではなく、花や葉も数針で表現されているのに種類の違いが判る。「ぼくの・・」でもそうでしたが、それがなんだか「感動」でした。
本文の最後には「春や秋や冬にもそれぞれちがうざっそうがあるからまたいっしょにみにいこう」とありました。「ぼくの・・」は春。秋や冬にはどんな植物を教えてくれるのか、が今から待ち遠しいです。
監修は多田多恵子さん。この方の植物の本も大好きなので、余計好きになりました。
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
道端や原っぱに咲いていて見逃しがちな花々だからこそ見逃したくない。
私も子どもにしっかりと道端にある身近な植物の名前を伝えていきたいなぁーと思った。
紙の本
素敵な刺繍絵本
2015/11/11 20:18
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒメジオン、トキワハゼ、メヒシバ、マツヨイグサ…色々な雑草の名前をおじいちゃんが孫に教えるという内容の絵本だが、何より特徴的なのは絵が刺繍でできていること。丁寧に、繊細に刺された美しい草花は立体的で、絵とはまたちがう魅力を湛えている。特に魅力的なのは葉っぱ。葉っぱにもこんなに多くちがいがあって、それを表現できるのだということが伝わってくる。
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道端の草なのに
刺繍にすると
細やかな美しさがきわだってきれい!
遠景のおうちは、
周りを散歩した気分で楽しめます(^_^)
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結構な量の雑草が載っていたことにびっくり!
そして刺繍と思えないクオリティ。楽しめました。
知らない人にとってはただの雑草ですが、実際にはちゃんと一つ一つに名前があって、面白い特徴も持ち合わせている。
今後気になる草花を見つけたときは、観察したり調べたりしてみようと思いました。
https://www.ehonlog.com/books/194
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子供より大人向けの絵本。
雑草の刺繍がなんとも美しい。
我家の子供たちの食いつきは今ひとつだったが、夏に読んだので、季節が一致して、「あれ、そんな名前なんだ」と呟いていた。
雑草にも名前があることや、夕顔が雑草に分類されていたことに驚いていた。
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全ての絵が刺繍なのが素晴らしい!(゜▽゜*)おじいちゃん家へスイカを持ってきた太郎くん。スイカが冷えるまで、おじいちゃんにいろんな雑草の名前を教えてもらいます(^^)雑草でこんなに楽しめる二人って(^^;)と思ったけれど、おじいちゃんの知識があればこそ!
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メリークリスマス!大人向けプレゼントにもできる絵本。
12月20日の「マツコの知らない世界」で紹介された絵本主婦・内田早苗さんのオススメ本を、早速図書館にリクエストしてみた。クリスマス絵本は時節柄全て予約済みだった。猫の絵本も人気があって予約済み。それでコレが残った。テレビ放映の5秒後に予約したので、おそらく私が日本で1番早く図書館検索した人間だろうと思う。というのも、昔国産ワインの回で買おうと思って検索したら悉く欠品になっていて残念な想いをしたからである。「マツコ恐るべし」あの時つくづく思った。
ところが、この本はマツコがかなり尺をとって「あたし欲しい!」と言い、カリスマ主婦も「私もです」と言ったのにも関わらず、数日経っても予約したのは私だけだった。図書館や絵本というハンディはあるものの、日本人の文化水準に不安がよぎった。
閑話休題(それはともかく)。
刺繍で描いた雑草図鑑にもなりそうな絵本だというので、どんなに豪華な絵本なのかと思っていたら見た目は普通の絵本でした。勘違いしていたけど、刺繍の原画をプリントしたものでした。でも丁寧なプリントで、十分にその繊細さが伝わってきます。道端のホントに小さなひとつひとつの花びらに生命が宿っていると実感できます。
一応、太郎くんがおじいちゃんから家のまわりに生えている雑草の名前を教えてもらう体なので、出てくる草は全部夏ものばかり。でも数えたら34種ほどありました。いっとき花の名前に凝って夏の野草図鑑を持っているのに、知らない花が1/3近くありました。しかも、荒地盗人萩のような人の身体を引っ付き虫だらけにするようなあまりに酷い「悪者」は載せていなくて、よく見れば美しい花ばかり。たしかにりっぱな雑草図鑑です。
いったいどうやって刺繍したんだろ。
いったいどのくらい時間かけたのか。
たしかに大人も楽しめる絵本でした。
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みんながあまり知らない「雑草」。
その名前、考えたことありますか?
普段何気なく道の隅などに
ぴょこっと生えている雑草。
この本は、そんな雑草の名前を
ストーリーを進めながら教えてくれる本です。
面白い名前の雑草がたくさん載っています。
絵も布で可愛い!
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桜も散り、今はハナミヅキが咲いている。
そして、そろそろ緑と青葉の季節になるが庭を見ると雑草があちこちに…。
雑草といっても名前がちゃんとある。
だけど全部の名前はわからない。
表紙のおじいちゃんと少年が、何やらざっそうを指さして楽しそうに話している。
裏表紙も楽しそうに走っている2人。
おもわず手にした絵本。
おじーちゃーん!と元気よく太郎がうちへ遊びに来た。
ヒメジョオンのわきの水道でスイカを冷やしておこうかと言ったおじいちゃんにこの白い花ってうえたの?と太郎。
ざっそうだよ。
そこからおじいちゃんが、地面をはってるカタバミからトキワハゼ、ツユクサとひとつひとつ名前があるんだよと教えていく。
とにかくその数がたくさん。
これは、夏を中心にした雑草たち。
見ているだけでも楽しくなるが、凄いのは絵柄がすべて刺繍で表現されているところだ。
葉っぱから花びらからとても細かいところまで丁寧で綺麗にできている。
葉っぱの緑も濃淡の違いがよくわかる。
たださんが、「ぼくの草のなまえ」の素敵なレビューのなかで読み終えたあと本物を見たくなる。とあったが確かに同じ気持ちになった。
おもわず庭に出てみたが、夏前なので同じようなのがあまりなかったかな…。
巻末に参考図書として牧野富太郎さんの『学生版牧野日本植物図鑑』が掲載されていた。
ちょうど今日のダーウィンが来た!が牧野富太郎の植物の世界だった。
おもわず食い付き気味に見てしまったほど…。
植物の世界、奥が深くて飽きさせない。
朝ドラは見ていないが、凄い人だと改めて感じた。
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本 息子8歳11ヶ月
息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読みます。作品によってはボリュームたっぷりでも読む。母はサミシイ。
〈親〉
絵が好き ◯
内容が好き ◯
〈子〉
読んだ◯
何度も読む(お気に入り) ◯
その他
太郎とおじいちゃんが「ざっそう」をみて歩く、だけのお話ですが、
刺繍でつくりあげられた絵本の世界、みていてあきません。
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先に読んだ二作目、「ぼくの草のなまえ」(2017)の、前作にあたる、この絵本(2013)も全ての絵が刺繍で表現されている点が、やはり印象的であり、刺繍でよくぞここまでと感じさせる、そのきめ細かさや、微妙に異なる緑色を丁寧に組み合わせた、その清涼感薫る瑞々しさも爽やかで、これは一見の価値があると思います。
また、知られざる雑草の紹介の仕方は、身近な、「エノコログサ(ねこじゃらし)」から、藪を枯らすくらい蔓延るから、その名がある「ヤブガラシ」のような雑学的興味に、子どもが好きそうな、匂いに特徴がある「ドクダミ」や「ヘクソカズラ」(凄い名前だな)まで、様々な視点から紹介することで、ストーリー性は薄いながらも、飽きさせない構成となっており、更に刺繍としても、よく似ている「オヒシバ」と「メヒシバ」、それぞれに対して、『どっしり』と『やさしさ』とで、一目瞭然な違いを表していることや、ヤブガラシの巨大な木に絡み付く美しさを完成させるまで、どれくらいの時間を要したのだろうと感じさせられる、本来のイメージを覆すような表現への拘りには、作者「長尾玲子」さんの、雑草に対する思い入れが窺えるようでした。
本書と「ぼくの草のなまえ」は、太郎とおじいちゃんの登場人物が同じながらも、姉妹編となっており、前者は雑草の紹介数が多く、それらの刺繍の表現法も多彩で(終盤の刺繍で、おじいちゃんの家を1周していた事に気付く、この雑草の配置の拘りも凄い)、単純に色々な雑草を知りたい人向けだと思われ、後者は、電話のやり取りだけで何の雑草かを当てるクイズ的要素に、さり気なく、似たもの同士の雑草の見分け方を教えてくれる、更に雑草を詳しく知りたい人向けといった感じだと思います。
ちなみに私的には、長尾さんが刺繍を学んだ、「デンマークの手芸学校といったらスカルス」というくらい、手芸好きの日本人にはよく知られているらしい、『スカルス手工芸学校』が気になってしまい、なんでも、抜群のホスピタリティに、フィヨルドのすぐそばで風光明媚、手芸を介した知的創造空間とのことで、そういった場で学んだから、その刺繍に、一種独特な異国感もあったのかなと感じました。