「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/03/22
- 出版社: ワニブックス
- サイズ:19cm/238p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8470-7285-7
読割 50
紙の本
「作戦術」思考 組織・チーム・ビジネスを勝ちに導く
著者 小川 清史 (著)
理想のチーム(組織)をつくるための方法論を紹介。今の個別最適(戦術)をどのようにコントロールすれば、より良い未来の全体最適(戦略目標)につなげられるかを考えて実行する「作...
「作戦術」思考 組織・チーム・ビジネスを勝ちに導く
組織・チーム・ビジネスを勝ちに導く 「作戦術」思考
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
理想のチーム(組織)をつくるための方法論を紹介。今の個別最適(戦術)をどのようにコントロールすれば、より良い未来の全体最適(戦略目標)につなげられるかを考えて実行する「作戦術」思考について、事例を交え解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
「理想のチーム」に最適化する「作戦術」思考とは!?、
最小の努力で最高の成果をあげるメソッドは組織・チーム・ビジネスを勝ちに導く!
米軍・自衛隊、実は近代化的な軍隊は、トップダウン型ではない!
これからの組織はトップダウンでもボトムアップでもないミッションコマンドを目指せ‼
チーム力向上の秘訣は
「がんばるな!」「気を利かせるな!」
チームビルディングに本当に必要なのは勘や経験よりも〝理論〟
米軍がベトナム戦争の敗北から学んだ発想で自分も組織(チーム)もアップデート!
★日本の組織の弱点は「戦略と戦術の齟齬」
★立派な戦略を掲げるだけでは現場に伝わらない
★ミッションコマンド型の人材でなければ生き残れない
★知らないうちにリーダーの権限を〝簒奪〟している部下たち
★リーダーの質は「ランチェスターの法則」ですぐ見抜かれる
★努力を促す目標とは? 自主積極性を引き出す質問とは?
★「現場第一主義」は是か非か? 「飲み会」は是か非か?
★世界に先駆けて発揮された織田信長の「作戦術」思考とは?
★「目安箱」は優れたチームビルディングツール
■「理想のチーム(組織)」をつくるための方法論
「軍事」や「軍隊」と聞くと、いついかなる時も上官の命令には〝滅私〟で〝絶対服従〟しなければならない「究極のトップダウン型組織」をイメージするかもしれませんが、実はそれはひと昔前の話です。今でも国によってはそういう〝前近代的〟な軍隊もありますが、先進諸国をはじめとする欧米型の近代的軍隊では、前線の兵士たちが現場の状況に応じて自主積極的に動く「ミッションコマンド」が重視されています。その核となっている理論が「作戦術」です。
戦略とは、「未来をより良いものに変えるために、今後どうするか」というビジョンとその実現のための方法・手段であり、時間と多くのアセットを使用してより良い未来を実現するための方策です。 (はじめにより)【商品解説】
目次
- <目次>
- はじめに
- 第一章 今の日本に欠けているのは「作戦術」思考
- 自衛隊の研修で老舗アパレル企業へ
- 戦略なき企画会議への違和感
- 研修担当者を怒らせてしまった「作戦術」ベースの提案
- 〝数字〟がすべてで、〝言葉〟は「腹の足し」にもならない?
- 戦略を掲げるだけでは現場に伝わらない
- 戦術と戦略の架け橋となるのが「作戦術」
- 〝個〟が集まっただけでは組織やチームとしては機能しない
著者紹介
小川 清史
- 略歴
- 〈小川清史〉徳島県出身。元陸将・西部方面総監。一般社団法人救国シンクタンク客員研究員。全国防衛協会連合会常任理事。著書に「陸・海・空 究極のブリーフィング」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
理想のチームを作るために
2023/05/04 21:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦略、戦術という言葉は、今や企業のマーケティング手法に当然のように登場する。しかし、「作戦術」とは何なのか、ましてや「作戦術思考」とは何だろうと思い、本書を手にした。著者が陸上自衛隊元陸将だけに、軍事における新しい作戦のノウハウ書なのかと見たのは甘かった。第一章のページには老舗アパレルメーカーでの研修体験が述べられているからだ。おやっと、思いながらも読み進むと、日本企業にありがちな社風に疑問を抱く話に、共感を抱く。本書は市場を制圧するための「全体最適」を判断しなければならないチーム・リーダー必読のビジネス書だ。JAL、ゆうちょ銀行を事例にしての話には、「なるほど、なるほど」と腑に落ちる箇所が幾つもあった。
第二章では陸自陸将としての経験から、「作戦術」が要点を押さえながらも簡明に述べられる。アルビン・トフラーの「第三の波」を参考にしながら、波とは状況変化、環境変化をいち早く理解し、いかに適用させるかを説いている。要は、マーケットの変化をつかみ、それに組織が対応して市場を制圧するが、インテリジェンスが機能しなければ有効に機能しない。現今日本は、インテリジェンスに機敏だろうかと懸念する。
第三章はリーダー・シップ論だが、東日本大震災での安倍元首相の対応、判断が的確であったことは評価しなければならない。しかし、企業も軍隊も「勝つ」という目的での組織運用が著者の実体験を基に語られる。その集約が第三章146ページだ。更に、第四章において「作戦術」の応用編ともいうべき思考法についての解説では162ページの「問題のルーツは明治維新にまでさかのぼる?」は日本社会の硬直した組織の原因分析だけに「なるほど!」と腑に落ちたのだった。同時に、本質を見抜く力の必要性を説いているが、これは日本人の学校教育の弊害を気付かされる。
情報化社会における生き残りの方法が「作戦術」であるとの著者の視点は参考になる。とりわけ、第五章の事例集は企業の管理職者は必読ではなかろうか。全五章、238ページはスラスラ読めるが、頭の中では新たな刺激を得てクルクルと考えが回っていた。『陸・海・空 究極のブリーフィング』小川清史、伊藤俊幸、小野田治、桜林美佐、倉山満、江崎道朗 共著において、著者は「作戦術思考」の片鱗を語っていたが、本書はビジネス・バージョンに落とし込んだところが秀逸だった。