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商品説明
映画監督・今井正や崔寅奎、女優・原節子…。あの時代、彼らは何を考え、どう行動したのか。1930〜1940年代、日本統治下の国策映画と日朝映画人の個人史をもとに、植民地朝鮮の真相を探求する。【「TRC MARC」の商品解説】
「日朝一体」は幻影だったのか。映像に残された記録から、植民地朝鮮の真相に迫る。
日本統治下の朝鮮社会を生き生きと再現した朝鮮映画フィルムが2005年以降、北京の中国電影資料館などで続々と見つかり、日韓の研究者たちに衝撃を与えた。本書は、その制作にかかわった監督、脚本家や俳優の軌跡を通じて、日朝同時代史のリアルな実相を描いた労作。
京城(ソウル)などで製作された国策(プロパガンダ)映画が表象するリアルとは何か。映画プロデューサー、脚本家、監督、俳優、教育者、朝鮮軍報道部、総督府図書課、そして当時の子供たちは、時代と社会をどう考え、どう行動したのか。彼らの軌跡を通して再考する、戦争と近代の日朝同時代史。主に、1930年代から1940年代に制作された4本の映画『望楼の決死隊』(今井正監督)『授業料』(崔寅奎監督)『家なき天使』(同)『半島の春』(李炳逸監督)を中心に読み解き植民地朝鮮を当時の人々はどのように見ていたのか、その内実に迫る。【商品解説】
目次
- ◎第一部 『望楼の決死隊』のミステリー
- 第一章 満州・朝鮮国境の国策映画
- 原節子の戦争活劇/監督・今井正と朝鮮/金日成と「歴史の偽造」/「多民族帝国」の虚実/南次郎の墓
- 第二章 原節子と今井正の謎
- 原節子「軍国の女神」/植民地の二重構造/「トラジ」の謎解き/藤本真澄の回顧/辛基秀の批判
著者紹介
下川 正晴
- 略歴
- 〈下川正晴〉1949年鹿児島県生まれ。立教大学大学院博士課程前期修了。毎日新聞西部本社、ソウル支局、論説委員等を歴任。韓国外語大学言論情報学部客員教授等を経て著述業。著書に「忘却の引揚げ史」。
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