イラストで学べる地域通貨のきほん （ＢＹＡＫＵＹＡ ＢＩＺ ＢＯＯＫＳ）

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香川県で地域通貨を運営している実体験をもとに、
地域通貨の定義、可能性、設計プロセス　について言及されている。
地域通貨は地域の潜在的な経済資源を顕在化させ、コミュニティを活性化させる。
「互助」にインセンティブを付与できるため、共生型社会との相性が良い。

以下メモ
・お金の役割=価値尺度、交換手段、価値の貯蓄
・地域通貨の価値=経済的価値と社会的価値
　社会的価値=地域経済の活性化とコミュニティの活性化　
・具体的には、健康経営、ボランティア、スポーツ応援、社会インフラ、行政手続き、買い物、寄付の分野に適用できる
・地域通貨はあくまで「補完」的存在。円の代替を創るという発想ではダメ
・地域通貨には、地域マネーと地域ポイントが存在
　より収益性が高いのは地域ポイント
・地域通貨のキモはいかに流通量を増やすか
　具体的には、入口(貯める)戦略と出口(使う)戦略の設計がキモ(特に地域ポイント)
・地域通貨事業の目的を定める際のプロセス
地域課題の列挙
↓
強み／弱み5分析
↓
伝えたいコト・場所の抽出
↓
イメージアップ

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悪くはない本だと思いますが、個人的には、イラストが「学べる」ほどのものではないと思いましたし、誤植（や日本語が「？」なところ）が目立った点が気になりました。

とはいえ、実際に地域通貨の運用に関わっている方、しかも、いろんな失敗をした方が、失敗の内容も含めて書いた本なので、説得力はあると思います。
　※いろんな失敗をしたにもかかわらず、
　　今でも地域通貨の運用に関わっている、ということは、
　　失敗を反省し、乗り越えてきた、ということです。

なお、表紙の画像に書かれている「まずはコレ。」について、個人的にはアリだと思います。