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商品説明
想像を絶する困難な「喪失」を経験した人のナラティヴをいかにして聴くことができるのか。語ることさえ困難な「喪失」を経験した人を「支援」することは可能なのか。「喪失」の多様な様相に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
想像を絶する困難な「喪失」を経験した人のナラティヴをいかにして聴くことができるのでしょうか。そもそも,語ることさえ困難な「喪失」を経験した人を「支援」することは可能なのでしょうか──。
本書は,「喪失と回復」の単線的な物語からこぼれ落ちる,「喪失」の多様な様相に,母子,児童,障害,生活困窮,高齢者,犯罪被害者,HIV/AIDS,ハンセン病,原爆被害など多様なケースを通して迫ります。偏見・差別など社会・歴史・文化的な文脈を踏まえながら,「喪失」のナラティヴについて深く,丁寧に考え抜くための一冊です。【商品解説】
目次
- 第1章 喪失の多様性と語り 山口智子
- 第2章 人生早期の出会いと別れ 永田雅子
- 第3章 児童虐待と社会的養護 坪井裕子
- 第4章 筋ジストロフィーという慢性難病を抱えること 井村 修
- 第5章 失業と生活困窮 山本智子
- 第6章 身体の病がもたらす中高年期の喪失体験とその支援 中原睦美
- 第7章 犯罪被害者のこころと支援 西脇喜恵子
- 第8章 HIV/AIDSと未知なるものへの不安と喪失 小林 茂
- 第9章 尊厳をめぐる傷つきの語り 徳田治子
- 第10章 原爆を「生き延びる」ということ 南 博文
著者紹介
山口 智子
- 略歴
- 〈山口智子〉広島県尾道市生まれ。名古屋大学大学院教育学研究科発達臨床学専攻博士課程単位取得満期退学。日本福祉大学教育・心理学部心理学科教授。著書に「人生の語りの発達臨床心理」など。
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