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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/12/11
- 出版社: DU BOOKS
- サイズ:21cm/381p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86647-132-7
読割 50
紙の本
TR−808〈ヤオヤ〉を作った神々 菊本忠男との対話 電子音楽in JAPAN外伝
世界の電子楽器シーンを日本がリードしていた時代があった。その時代の象徴的存在と言えるのが、1980年に発売された「TR−808」。プロジェクト・リーダーだった菊本忠男が苦...
TR−808〈ヤオヤ〉を作った神々 菊本忠男との対話 電子音楽in JAPAN外伝
TR-808<ヤオヤ>を作った神々
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商品説明
世界の電子楽器シーンを日本がリードしていた時代があった。その時代の象徴的存在と言えるのが、1980年に発売された「TR−808」。プロジェクト・リーダーだった菊本忠男が苦労と栄光、開発者の美学を告白する。【「TRC MARC」の商品解説】
808 909 606 707 そして Roland、もしもこれらによって奏でる音がなかったとしたら、僕の音楽人生もなかったと断言できる。――石野卓球(電気グルーヴ)
1980年に発売された 日本製リズムマシン「TR-808」(通称:ヤオヤ)。
販売期間3年間でわずか1万2000台しか売れなかった装置は、後に海を渡り、80年代末に花咲くクラブシーン隆盛の中で、リバイバル評価を受ける。後続の「TR-909」、ベースライン用シーケンサー「TB-303」など、発売された姉妹機も、 楽器がジャンルそのものを生みだしていくきっかけとなった。
「TR-808」はエレクトロ、マイアミ・ベース、
「TB-303」はアシッド・ハウス、テクノ、
「TR-909」はハウス、ヒップホップ、ガバ、
発売元は大阪で創業した楽器メーカー、ローランド。
創業者の梯(かけはし)郁太郎は、たった一代で日本第2位の電子楽器メーカーに成長させた。今や世界の共通言語となった通信規格「MIDI」も梯が発案したもの。「MIDI」は、その後のDTM(Desk Top Music)、通信カラオケ、初音ミクブームなどを支える基礎技術となっていく。2013年にはこの発明による音楽業界の貢献を讃えられ、日本人個人として初めて、アメリカ最大の音楽祭、グラミー賞テクニカルアワード賞を受賞。
じつは、これらの発明は、基本的に1人のプロジェクト・リーダーから産まれた。
グラミー賞受賞時の梯のインタビューで、最大の功労者として名前を挙げられていたローランド大阪技術センター部長(当時)、菊本忠男である。「ミスター・キクモト」として海外では知られ、トリビュート盤も出る存在だが、これまで公式に雑誌インタビューを受けることがなかった。海外で制作されたドキュメンタリー『808』にも登場していない氏が、初めて「TR-808」「TB-303」「TR-909」の開発秘話を本格的に明かす。
本書は、累計1万3000部をセールスした、日本の電子音楽史を初めて綴った通史『電子音楽 in JAPAN』の20年ぶりの続編的歴史書でもある。日本のトップブランド、ローランド開発者、菊本忠男との対話形式で、前著の後の歴史である80年代末~今世紀までの、サンプリング、デジタル・シンセサイザー、ソフトウエア・シンセの歴史を集大成した。
<目次>
1 コンピュータ時代のあけぼの
2 ローランド誕生。 菊本入社前夜
3 菊本、 ローランドに入社
4「Dr. Rhythm DR-55」完成とP8設立
5 メイキング・オブ「TR-808」
6「TR-606」、 「TB-303」、 「MC-202」誕生秘話
7「TR-909」はなぜアナログ方式を採用したのか
著者紹介
菊本 忠男
- 略歴
- 〈菊本忠男〉1941年大阪府生まれ。77年にローランドに入社し、プロジェクト「P8」セクションのリーダーとして「TR−808」などの代表機種を開発。日本最初期のトランジスタ技術者の一人。
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