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商品説明
恋をエネルギーに、二度のガン手術も人工肛門も乗り越え、「沖縄の魂」のおもむくまま、カメラという楽器で自由と生命の讃歌を歌う、写真家・石川真生の沖縄的生き方フォト&エッセイ。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
出る杭は打たれる。けど、出すぎた杭は打たれない。
2004/05/03 15:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちゃりママ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりにもパワフルなソウル〈魂〉にド肝を抜かれた。ただ、このパワフルさは賛否分かれる性質を持ち合わせている。
20歳で写真を始めて29年間、生まれ育った沖縄にこだわって、ずっと沖縄人(ウチナーンチュ)の生き様、人生模様を撮り続けて来た一人の女性写真家によるフォト&エッセイである。文字数も決して少なくはない。なのに一気に読めてしまったのは、話し言葉によるところが大きい。つまり目の前で、身振り手振りを交えて力説されているような錯覚に陥るのだ。
写真集としての処女作「熱き日々inキャンプハンセン!!」によって彼女は、いきなり写真の恐さを思い知ることになる。本人が黒人とベッドインしている写真は夫と離婚する引き金になった。掲載した友人たちからは猛抗議を受け、大切な友情は途絶えた。スタート地点で表現の自由という問題の重みを感じたのである。しかしその試練が、今日まで彼女を支え続けているともいえる。
〈「醜くも美しい人の一生。私は人間が好きだ」。醜くも美しい両面を持っているのが人間だと思う。それを丸ごと受け止めたい、理解したいと思って、いつも取材している。受け入れられなかったら、人間なんて撮ってられない。〉
彼女は損得や後先を考えずに、とことん相手にのめりこむ。それは取材相手でもプライベートでも同じだ。自ら外人バーで働き、客として知り合った黒人男性と同棲する。町面積の60%が米軍基地で占められている金武町のクラブで働き、フィリピン女性の実情を垣間見る。港町で居酒屋を経営し、一本気な男性と同棲する。沖縄芝居一座に密着もするし、沖縄で生きていく以上避けては通れない自衛隊にも真正面からぶつかっていく。
そんな彼女の原動力は男だ。「タテ糸に写真、ヨコ糸に男、これが私の人生」と公言してはばからない。自由奔放、自己中心、周囲の人たちを翻弄する−それらが中途半端だったら単なる嫌われ者だろうが、彼女はそれが徹底している。見事なまでに。
本書で唯一、弱気なところを見せているのは、2001年の48歳のときに直腸がんの手術を受け人工肛門を余儀なくされたこと。とはいえ、140枚ほどの写真作品が掲載されている中、最初と最後を飾るのは手術痕を露にした自身の姿である。
やられたーってカンジ。
紙の本
出版社からのオススメ
2003/02/05 03:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:太田出版 - この投稿者のレビュー一覧を見る
写真×自由×恋愛。痛いほど率直で、笑ってしまうほど過激で、だからこそ愛しい──。恋をエネルギーに、二度のガン手術も人工肛門も乗り越え、「沖縄の魂(ソウル)」のおもむくまま、カメラという楽器で自由と生命の賛歌を唄う、写真家・石川真生の沖縄的生き方フォト&エッセイ。