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商品説明
たしかに在るものを たしかに見つけた たしかな言葉。それがあまりにも遙かで 幻のよう。地球は青かった。 時代と人間の表裏を鋭く見通し、確かな目で綴られた詩集。1984年花神社刊の新装復刊。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
石垣 りん
- 略歴
- 〈石垣りん〉1920年東京都生まれ。高等小学校卒業後、日本興業銀行の事務見習いに。停年までつとめあげるかたわら、詩を書き続ける。著書に「略歴」など。
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紙の本
時代に対する鋭い洞察がありますね
2002/07/23 13:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:武蔵野詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず目を引くのはピンク地に白い花が描かれたカバーデザインである。
これはまるで着物のようである。
作者の石垣りんが着物を着ているような気がした。
本書の構成は、39の詩で成り立っている。
タイトルの「やさしい言葉」というのは同名の詩からとってあるようだ。
これは「祝いごと」に赤い花をもらって「独り占め欲」により心が赤く
なってきたことから年下の詩人に花を分け与えようとした時、
「みんなとっておきなさいよ こんどもらうのは白い花だよ」と言われて
「目をつむって心おきなく赤い花を抱いた」ことから若い詩人の「やさし
い言葉」で自らの欲求を満たしたということだろう。
石垣りんのこの詩集はどちらかといえば世相や人間、時代の流れに対して
ストレートな言葉、言い換えれば本音を綴っているようだ。
それが僕としてはかなり冷静でかつ沈着な詩人であるという印象を感じた。