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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.11
- 出版社: ピアソン・エデュケーション
- サイズ:23cm/326,8p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-89471-274-1
- 国内送料無料
紙の本
達人プログラマー システム開発の職人から名匠への道
著者 アンドリュー・ハント (著),デビッド・トーマス (著),村上 雅章 (訳)
経験に裏打ちされたヒントを満載し、実践可能なプログラムの作り方を教える。より効率的、そして生産的なプログラマーを目指す人に向け、具体的なアドバイスを、解決策のシステムを構...
達人プログラマー システム開発の職人から名匠への道
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商品説明
経験に裏打ちされたヒントを満載し、実践可能なプログラムの作り方を教える。より効率的、そして生産的なプログラマーを目指す人に向け、具体的なアドバイスを、解決策のシステムを構成するよう関連付けて編集。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
プログラミングはアートであると信じる人のための哲学書
2000/12/25 11:04
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:淳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は某研究所で情報技術分野における先進的システムのフィージビリティスタディおよびそれに伴うシステム開発に従事している。長い間この業界に身を置いて経験的に会得した信条として、次の宣言を声高に主張したい。すなわち、「プログラミングはアートである」と。
さて本書「達人プログラマー」は、まさにアーティストたり得るプログラマが身につけておくべき哲学を網羅した、実に意義深い一冊である。私自身が達人プログラマであるか否かはともかくとして、プログラミング・アーティストを自認する私が日頃感じていること、プロジェクトの実施や日常のプログラミングにあたり常々気をつけていること、日々主張していることなど、私の行動、言動に合致する記述が多く、まさに我が意を得たりと掌を打つことしきりであった。
文化は頭で考えているだけでは不十分であり、言葉で表現してこそ他者に伝わるものだ。本書はまさに私の思考を代弁してくれている。私が汲々と新たに述べるまでもなく、「これを読め」と提示できる一冊の本と巡り合えたことは多大な僥倖といえよう。
加えて、本書を読んで私のこれまでの技術指向や考え方が間違っていなかったことを確認できただけでなく、私自身が重ねて学ぶべきトピックも散見され、さらなる感銘を受けた。かようにベテランに向けても貴重な情報に溢れている。いわんや初学者をおいてをや、と自信を持って薦められる一冊である。
まずは本書を私の関与しているプロジェクトチームのメンバ全員に読んでもらいたい。幸いにして私の周囲のメンバは本書の哲学を理解できる能力を持つと信じている。あるいは既に本書で述べていることは十分理解しているかもしれない。そうだとしても、明文化されたものをコンセンサスとして共有することには大きな意味がある。
そして本書の非常に有効かつ実践的(pragmatic --- 本書の原題は "pragmatic programmer" である ---)な利用法を最後にひとつ紹介しよう。それは、プロジェクトメンバの採用基準を、本書を理解できるか否かに置くことだ。ソフトウェア工学において全体の生産性を上げるために最も効率的な投資は、人的リソースの向上なのだから。
紙の本
優秀なプログラマーが持っている,ソフトウェア設計やプログラミングの実践的な工夫を惜しみなく紹介
2001/01/07 18:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:川村 渇真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
優秀なプログラマーになるためには,ソフトウェア設計やコーディングなどに関して,様々なノウハウを身に付けなければならない。それを1冊にまとめたのが本書で,実用的なノウハウを集めて整理してある。分類された章としては,開発全般に共通する注意点,ソフトウェアの構造設計,コーディングでの工夫,ツールの有効活用,プロジェクトの開始といった項目が含まれ,考慮すべき注意点と解決方法を説明している。具体的な内容として,気に入ったテキストエディタを使い込む,プログラムやドキュメントを含めた記述の二重化を避ける,開発環境などへの依存性を減らす,可能な限り自動化する,徹底的にテストするなどが並ぶ。どれも上級者なら習得が必須の内容ばかりだ。
たくさんあるノウハウを少しでも覚えやすいようにと,内容の要約を短い文にまとめ,ヒントとして付けてある。また,関連する項目へのリンクも用意し,ページ数が明示されているので素早く呼び出せる。各章の最後には演習問題があり,本の最後に付いている正解と比べ,自分の理解度を確認できる。
説明の中には,JavaやC++の簡単なサンプルコードも付いているが,その数は少ない。本書は,全般的に文章で説明する方針のようだ。唯一惜しまれるは,一部の項目で解決方法の説明が大まかな点。ソフトウェアの構造を工夫して対処する場合に,解決方法の説明が簡単すぎる。実際にどうやって作るのか,初級者だと理解できない人がいるだろう。構造を示す図を付ければ解消できただけに残念だ。
全体的な傾向としては,オブジェクト指向の大好きなUNIX系プログラマーの色合いが強い。それだけに,記述内容の一部に納得しない読者もいるだろう。有益な内容が数多くちりばめられているので,嫌いな内容は無視し,気に入ったものを選んで活用すればよい。優秀なプログラマーを目指すすべての人にとって読む価値のある本だ。
(C) ブッククレビュー社 2000