くらやみのくにからきたサプサリ （韓国の絵本１０選）

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投稿者：まざあぐうす　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　大昔、天に真っ暗な「くらやみのくに」がありました。困り果てた王様の「だれか　火をもってきてくれさえすれば…」という言葉に名乗り出た勇敢な一匹の狗がいました。王さまは、その狗を「火の狗」と呼びました。
　狗は、稲妻のように北へゆき玄武（北の方位をつかさどる神・黒）に会います。玄武は、「あかるい　ひかりは　太陽と　月から　くるものだ。だが、むねに　きざんでおくがよい。まことのひかりは　こころのなかにあるのだぞ」と告げ、太陽と月の方角を詳しく教えてくれました。
　玄武の「まことのひかりは　こころのなかにあるのだぞ」という言葉が心に残ります。

　狗は、東の太陽の方へ走ってゆきます。そこには青龍（東の方位をつかさどる神・青）がいます。西の月へと飛んでいった狗は、白虎（西の方位をつかさどる神・白）に会います。狗は、青龍や白虎と出会い、闘わねばなりませんでした。太陽にかぶりつき、月にかぶりつき、体はぼろぼろになってしまいました。狗は果たして光を手に入れることができるのでしょうか。
　王宮にたどり着き、倒れてしまった狗は、王さまの命令で、家来たちに捨てられてしまいます。
　そこに現れる朱雀（南の方位をつかさどる神・赤）…。

　『くらやみのくにからきたサプサリ』は、韓国の人々に愛されてきた古来の狗サプサリと玄武、青龍、白虎、朱雀の神々が登場する神話のようなお話です。サプサリという狗を通して、韓国の神話的世界を見つめてみませんか。
　暗闇の中に金色で描かれる王宮や王さまの神々しい姿をはじめとして、絵本に描かれたサプサリや東西南北の神々の姿を見ていると、韓国の人々と私たち日本人が昔から共有してきた文化を感じさせられました。

まざあぐうすの「ほのぼの文庫」は、こちらです。

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投稿者：がんちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

インパクトのある絵です。でもインパクトありすぎてお話がうまくはいってこない、というか印象が薄れてしまった気がします。