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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2018/07/31
- 出版社: 美学出版
- サイズ:22cm/317p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-902078-52-7
- 国内送料無料
紙の本
フランス都市文化政策の展開 市民と地域の文化による発展
著者 長嶋 由紀子 (著)
20世紀後半のフランス地方都市における文化政策の展開は、誰によっていかに切り開かれてきたのか? フランス都市文化政策の歴史的展開を検証し、文化をめぐる「共治」の成立と「実...
フランス都市文化政策の展開 市民と地域の文化による発展
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商品説明
20世紀後半のフランス地方都市における文化政策の展開は、誰によっていかに切り開かれてきたのか? フランス都市文化政策の歴史的展開を検証し、文化をめぐる「共治」の成立と「実践」のプロセスを解明する。【「TRC MARC」の商品解説】
20世紀後半のフランス地方都市における文化政策の展開は、
どのような社会の実現を目指し、 誰によっていかに切り開かれてきたのか?
市民の自発性と創造性に基づいたガヴァナンスは、文化を通していかにして可能か?
文化をめぐる「共治」の成立と「実践」のプロセスを解明する。
***
日本における都市文化政策への関心は、「創造都市論」が脚光を浴びた二〇〇〇年代前半に飛躍的に高まった。以後はフランスに関しても、文化省の政策よりもむしろ地方都市自治体の文化政策が注目された傾向がある。……活気あふれる各地の様子が伝えられ、産業構造の変化による地域経済の深刻な衰退から、積極的な芸術文化政策を主軸とする都市戦略で再生を果たした事例として参照された。だが、自治体予算総額の一割以上を占める多額の文化支出が何故行なわれるようになったのか、公共空間に大胆に芸術創造を位置づけて都市の様相を変化させる施策はどのような思想から生まれたのか、また、こうした自治体の政策がどのような制度に支えられて成立し、どのような実施体制で行われているのか、といった諸点にまで踏みこんだ研究は、これまでに行われていない。本書は、こうした問いに具体的に応えようとする。本書のもうひとつの企図は、文化政策を動機づけるパラダイムそのものを再考することにある。……(「まえがき」より抜粋)【商品解説】
目次
- 序章
- 第一章 自治体文化政策創成期の政策理念と市民社会
- 第一節 地域市民社会と自治体政府
- 第二節 自治体文化政策の草創期
- 第三節 政策理念をめぐる議論
- 第四節 活動家たちの動機
- 第五節 文化的発展の理念と自治体文化政策の創成期
- 第二章 一九七〇年代革新自治体の実践と理論
- 第一節 一九七〇年代の中央政府方針、自治体との協力制度
- 第二節 一九六八年「五月革命」と文化の定義
著者紹介
長嶋 由紀子
- 略歴
- 長嶋 由紀子 (ながしま ゆきこ)
東京大学大学院人文社会系研究科研究員。博士(文学)。専門は文化政策学、文化資源学。お茶の水女子大学卒業後、モンペリエ第三大学留学(仏)。在日フランス大使館勤務、早稲田大学研究助手、パリ・ナンテール大学客員研究員等を経て、2016年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。日本の自治体の文化政策形成過程に数多く関わる。現在、共立女子大学、昭和女子大学、および早稲田大学の非常勤講師を兼任。共著書に『文化政策の現在[全3巻]』(東京大学出版会、2018年)、『行政改革と文化創造のイニシアティヴ』(美学出版、2013年)ほか。
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