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商品説明
シネキャピタルとは、普通のイメージ=労働者たちの不払い労働にもとづく、新手のカネ儲けの体制! シネキャピタル(映画=資本)体制が人々の力を掠め取って利潤とするその運動を、ダイナミックに分析する。【「TRC MARC」の商品解説】
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著者/著名人のレビュー
“映画の発明とともに...
ジュンク堂
“映画の発明とともに始まった20世紀はまた、「大衆」あるいは「群衆」の発見とともに始まった世紀でもあった。”
普通のイメージたちの労働から剰余価値を生み出させる=普通のイメージたちを搾取することに、ドゥルーズは映画と資本主義との間の密接な関係を「映画―資本」すなわち「シネキャピタル」として見出す。
さらに映画という「産業芸術」は、シネキャピタルの価値増殖プロセスのなかに観客という新たな生産者あるいは労働者を組み込むことで、「1=2」という一見したところ錬金術のようなこの定式を実現する。
“ドゥルーズによって指摘される監督/作品という二項関係から監督/作品/観客という三項関係への移行は、今日のいわゆる「経済の金融化」において見られる経営者/従業員という二項関係から経営者/従業員/投機家という三項関係への移行と同じものではないだろうか。”
ドゥルーズの「シネマ」に依拠しながら、広瀬純は、ポストフォーディズムの時代における資本の運動を、映画という分かりやすい具体例を通じてイメージ化することに成功、現代という時代のありようを見事に描き得ている。
紙の本
本書のご案内
2009/04/30 20:16
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投稿者:洛北出版 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シネキャピタル――普通のイメージ=労働者たちの
不払い労働にもとづく、新手のカネ儲けの体制!
搾取されてるっていうのに、
ぼくや彼女ら「普通の鳥」は、働くことに
やりがいや喜びさえ感じている。
それどころか、
観客=投機家として無数の企業のために、
いっそうタダ働きをしてしまっている。
どんなやり方でシネキャピタルは、
この剰余価値生産に
ぼくたちを組み込んでいるの?
こんな暮らしから身を引き、
「労働からの解放」、
「解放された労働」を
獲得するなんてできるの?
◆ 著 者
廣瀬 純
1971年生 龍谷大学経営学部教員
映画批評誌『VERTIGO』編集委員
著書として――
『美味しい料理の哲学』(河出書房新社)
『闘争の最小回路――南米の政治空間に学ぶ変革のレッスン』(人文書院)
『闘争のアサンブレア』(コレクティボ・シトゥアシオネスとの共著、月曜社)など。