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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2017/12/14
  • 出版社: 游学社
  • サイズ:19cm/270p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-904827-50-5

紙の本

ミジッシ

著者 山口 謠司 (著)

ぬばたまの夜を越え アヤメ咲く沼を越え はち切れるほどの夢 抱きつつ、走ります うつせみの命は燃え ササガニの雲は燃え 遙かに見ゆる絶景を 抱きつつ、走ります(「走ります...

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ミジッシ

税込 1,980 18pt

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商品説明

ぬばたまの夜を越え アヤメ咲く沼を越え はち切れるほどの夢 抱きつつ、走ります うつせみの命は燃え ササガニの雲は燃え 遙かに見ゆる絶景を 抱きつつ、走ります(「走ります」より) 詩集。【「TRC MARC」の商品解説】

文献学の専門家である山口謠司さん初めての詩集。
古典から近・現代までの文献をつぶさに見てきた著者だからこその言葉の味わいが、独特なリズムとともに紙の上を跳ねまわります。生きている私たちは毎日、「未実施」のままになっているあれこれを置き去りにし、時に鈍い痛みとともにその「未実施」を飲み込んでゆく。
記憶の押入れの片隅に押し込めていた何ものかを揺り動かすような言葉の断片たちが、読む人をしばしの心の旅へと連れ出してくれるのです。【商品解説】

目次

  • おぼろ月/潮騒よ/言い訳/こきし、寝る、寝る/ぶらんこ/読めない「彁」へ/哀しみで満ちたバルーン/こういう具合の滞積は/だだん ごご むし/子守歌/する、したい/安定飽和節/黒点のない太陽の下 鰆をさばく しなやかすぎる 春の庖丁/まぶたに重い/美育/日暮れともなれば/いずこの岸より きみは 来た?/仮にもそれを/朝焼け 胸焼け/クロスする橋々/さかな たち/一分をつぶすために/太陽は今日も休み/いつか、湖に/セアオマイコトリ/桜雨/ミルフォイユ/ひねもす/教室の一番後ろの席にいて/シャボン玉/風が雨が、霙も、雪が/復調/四月の左右/言葉も、もう/あれからすれば/鯉の中で狂いませう/時間がとまったところから/シャボン玉を飛ばしませう/うすらわびしい春の夕ぐれ/眠ってしまおう/ああ、スズメ/時間の証拠/青い橋/大きな風が吹きました/秋の空と女の顔/きみの乳房は/窓辺にて/古き森にて/ぼくの溜息/君の筆の音/鏡の中の行ったり来たり/郵便ポスト/ひたすらに/階段だとはいえ/古い道へ/病院にて/わたしたちのいるところ/時間の影へ/涙と吐息と/廊下の先の向こう側/それにしても思います/なーに、何卒/しばらく経つと/へそと筆/きみに会いに/鼻がいう/うろんな客/祖母と月/はや、おや、いや/下さい!/走ります/金の星/かたつむり/形単影隻/きみが自転車でやってくる/聖橋にて/コウモリの飛ぶ/いっぱいの言葉/星の涙/蝉の鳴き声/深海魚—名を失念/亡き友へ/跳踊/ゆりかもめ/きみへ/メガネを作る/この夏、どこへ/ぼくは赤いポストのわきに/蟻 わたる/はなしをしてね/はなしをするね/風鐸の音/眠れぬ夏の夜に/明日のざわめき/夏が来る/バラ、笑う/きこえないから/小さな影へ/カエルがかえる無/十四の時のレールの音は/五円玉/紙飛行機/涙の理由/きみへ/明日が—/聞雨/うみに/あの道、あの水/ぼくはまっていますから/ナメクジと健忘症/ひとつの言葉/跋、同封

著者紹介

山口 謠司

略歴
1963年長崎県佐世保市生まれ。大東文化大学大学院、フランス国立高等研究院大学院に学ぶ。専門は、書誌学、 音韻学、文献学。1989年よりイギリス、ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員として渡英。以後、10年に及んで、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、イタリア、フランスの各国図書館に所蔵される日本の古典籍の調査を行う。またその間、フランス国立社会科学高等研究院大学院博士課程に在学し、中国唐代漢字音韻の研究を行ない、敦煌出土の文献をパリ国立国会図書館で調査する。テレビやラジオの出演も多く、定期的に講演や講座を開いている。ベストセラー『日本語の奇跡』『ん』『日本語通』(新潮社)、『てんてん』(KADOKAWA)、『日本語にとってカタカナとは何か』(河出書房新社)、『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』『頭の中を「言葉」にしてうまく伝える。 』(ワニブックス)、『感ジテ!漢詩』『漢字ル!世界』『音読力』(游学社)など多数。『日本語を作った男 上田万年とその時代』(集英社インターナショナル)で第29回和辻哲郎賞を受賞。大東文化大学文学部准教授…

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