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商品説明
メソポタミアの創成神話から、キリスト教の聖霊、中世の神秘主義、そしてシェイクスピアの亡霊とドストエフスキーの悪霊まで、古今の霊性の物語を収集。その証言を通して、霊性の働きを説き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
太古の神話から、現代の思想と文学まで、霊性の物語を旅する。目に見えず、それとして認知することのできないもの、それは古来人間を超えたものからの働きかけ・作用として物語られてきた。
メソポタミアの創成神話から、ギリシア・ローマのダイモンヘ、キリスト教の聖霊から中世の神秘主義へ、そしてシェイクスピアの亡霊とドストエフスキーの悪霊まで、霊性を生きたさまざまな証言を収集する。
霊・気息・風、総じて「いのちの原理」は、そして霊性からの呼び声は、今日どのような痕跡をとどめているのだろうか。【商品解説】
目次
- はじめに 物語による霊(プネウマ)の証言
- 第一章 古代ギリシア・ローマの守護霊
- 第二章 聖書のプネウマ物語
- 第三章 キリスト教古代と中世
- 第四章 ルネサンスと宗教改革
- 第五章 近代文学におけるプネウマ物語
- 第六章 現代思想におけるプネウマ物語
著者紹介
金子 晴勇
- 略歴
- 〈金子晴勇〉1932年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。岡山大学、静岡大学、聖学院大学教授を歴任。専攻は倫理学・キリスト教思想史。著書に「現代ヨーロッパの人間学」など。
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紙の本
心の深みでの霊の働き(霊性)
2021/08/18 14:24
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投稿者:三分法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間学的な視点から人間の心の深部に宿っている「霊」とその働きである「霊性」について探求してきた筆者は、感性や理性の導きのもとに生きる生き方だけでなく、霊性が生活全体を導くようにすることもできるという。自己を超えた超越的な力の働きを受ける霊性(最深の自己)の導きは、人間の生の営みの中に一貫して流れているものであり、「自伝や物語」に表出されているという。
本書は、すべての人が持っている霊性の働きを古今の多くの物語を通して確認し、霊性の働きの理解を促進することを願って記されている。
本書には、霊性の働きを受け入れることにより、ニヒリズム、エゴイズム、絶望、精神的な危機から逃れることのできた物語がいくつも記されている。その逆に、霊性のあらわれに伴走するかのように登場する悪魔的なものに負けた物語も記されている。筆者は、私たちの心の深みである霊を正しく導く方法が探求されなければならないと結んでいる。