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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/11/24
- 出版社: 文学通信
- サイズ:21cm/267p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-909658-89-0
読割 50
紙の本
〈転生〉する川端康成 1 引用・オマージュの諸相
著者 仁平 政人 (編),原 善 (編),藤田 祐史 (ほか著)
日本で初めてノーベル文学賞を受賞した作家、川端康成。その文学はいかに作家たちによって創造的に受容され、創作の源となったのか。後代の作家らによる川端文学の引用・オマージュの...
〈転生〉する川端康成 1 引用・オマージュの諸相
〈転生〉する川端康成I 引用・オマージュの諸相
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商品説明
日本で初めてノーベル文学賞を受賞した作家、川端康成。その文学はいかに作家たちによって創造的に受容され、創作の源となったのか。後代の作家らによる川端文学の引用・オマージュの世界をたどる。【「TRC MARC」の商品解説】
優れた小説家は何度でもよみがえる。
大正から戦後にかけて活躍し、『雪国』や『伊豆の踊り子』をはじめ、かずかずの作品を世に送り出してきた小説家・川端康成(1899-1972)。その作品だけでなく、日本で初めてノーベル文学賞を受賞した作家として、現代においても高い知名度を誇ります。
「美的」・「抒情的」・「伝統的」といった固定的な、古めかしいイメージで語られがちな川端の文学作品ですが、しかし、彼の小説の受け止められ方は一様ではなく、後代の作家の創作にもさまざまなかたちで刺激をもたらしてきました。いったい川端の何が多くの作家たちを刺激しつづけるのでしょうか。
本書ではとりわけ後代の作家らによる川端文学の引用・オマージュの世界をたどります。それらを通じて川端のイメージが従来のものであることを再認識することもあれば、意想外の受けとめられ方をされてきたことも見えてきます。
川端の文学がいかに作家たちによって創造的に受容され、創作の源になったか。本書を通じて新たな意味を持つものとして生まれ変わる川端と後代の作家らによる文学作品を読み直します。
執筆は、仁平政人/原善/藤田祐史/西岡亜紀/三浦 卓/髙根沢紀子/李 雅旬/平井裕香/見田悠子/坂元さおり/李 哲権/深澤晴美/大石征也/髙畑早希/東雲かやの/菅野陽太郎/熊澤真沙歩/奥山文幸/谷口幸代/崔 順愛/高橋真理/杉井和子/青木言葉/永栄啓伸/長谷川 徹/内田裕太/劉 東波/原田 桂/田尻芳樹/李 聖傑/姜 惠彬/恒川茂樹/小池昌代/小谷野 敦/乗代雄介
【川端文学のオマージュ・引用やアダプテーションは、固定した川端のイメージをなぞり補強することもあれば、川端作品の持つ意想外の特性を照らし出すことも、あるいは批評的に変形することを通して、その潜在的な可能性を浮かび上がらせることもある。いずれにしても、これらは川端の文学をただ一方向的に受容するものではなく、それぞれの文脈のもとで(また多様なファクターとのかかわりのなかで)作り変え、生まれ変わらせるものに他ならない。そして、このような川端文学の多様な〈転生〉のあり方に光をあてることは、現代の文学・文化における「川端康成」の位相を捉え直し、また川端作品を新たに再読する視点を得ることにもつながると考えられる】……「はじめに」より
■本書の特徴
▼川端康成の文学がいかに後代の作家の創作の源になったか、各作品を徹底分析。
▼巻末には「川端康成〈転生〉作品年表【引用・オマージュ編】」を収録。
■本書で取り上げられた川端作品
雪国、伊豆の踊り子、心中、叩く子、片腕、美しさと哀しみと、虹いくたび、古都、山の音、弓浦市、死者の書、眠れる美女、浅草紅団、有難う、たんぽぽ、掌の小説、千羽鶴、みづうみ、十六歳の日記
■本書で取…【商品解説】
目次
- はじめに
- 本書の目的/本書の構成
- Ⅰ 引用・オマージュによる〈転生〉
- 【恩田陸・梶井基次郎】
- 1 オマージュの照らしだす力――総論にかえて……原善
- I 生誕一〇〇年の喧騒/生誕一二〇年・没後五〇年の静謐/II 先行からの影響/後進への影響/III 〈夜の底〉にこだわる恩田陸/IV 恩田陸が照らし出す川端康成/V 梶井基次郎がオマージュを捧げた「心中」/VI 〈解釈〉としてのヴァリエーション/VII オマージュの力/後進による読みの更新
- 【松本清張】
収録作品一覧
オマージュの照らしだす力 | 原善 著 | 18−31 |
---|---|---|
〈転生〉する「伊豆の踊子」 | 藤田祐史 著 | 32−43 |
雪と鏡と二人の女 | 西岡亜紀 著 | 44−55 |
著者紹介
仁平 政人
- 略歴
- 〈仁平政人〉東北大学大学院文学研究科准教授。著書に「川端康成の方法」など。
〈原善〉武蔵野大学元教授。著書に「川端康成−その遠近法」など。
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