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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/05/16
- 出版社: 人々舎
- サイズ:19cm/376p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-910553-01-6
紙の本
私の顔は誰も知らない
著者 インベ カヲリ★ (著)
なぜ多くの女性は、これほどまでに偽りの姿で生きているのだろう−。女性の「個」に迫る写真家の、初エッセイ&インタビュー集。『よみもの.com』ほか掲載を加筆し書籍化。【「T...
私の顔は誰も知らない
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商品説明
なぜ多くの女性は、これほどまでに偽りの姿で生きているのだろう−。女性の「個」に迫る写真家の、初エッセイ&インタビュー集。『よみもの.com』ほか掲載を加筆し書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
"なぜ多くの女性は、これほどまでに偽りの姿で生きているのだろう"
膨大な数の女性の「個」に迫りポートレートを撮影してきた写真家の、初エッセイ&インタビュー集。抑圧的な社会構造について、そしてそのなかで生きる女性の、人間の幸福について考える。
『私の顔は誰も知らない』とは、社会に適応することを最優先するあまり、本来のパーソナリティが完全に隠れてしまったかつての私であり、似たような経験を持つ、多くの女性たちを表した言葉だ。(中略)学校教育では異端が排除され、社会に出れば、ルールに適応することを求められる。外から入ってくる価値観に振り回され、偽りの自分でしか生きることができなくなってしまう。自分の発言を黙殺し、まったく違う人間を演じることが当たり前になってしまうのだ。
ーー本文より
写真集『やっぱ月帰るわ、私。』『理想の猫じゃない』(共に赤々舎)、ノンフィクション『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』(KADOKAWA)など、写真と文筆を横断する作家、インベカヲリ★。両者の仕事に共通することは、対象の表面をなぞるのではなく、あくまでも「心」を捉えることにある。
こと写真においては、男性用グラビアにありがちな鑑賞的、消費的ではないポートレートが、写真業界および女性から圧倒的な支持を得て、今もなお撮影オファーが絶えない(2018年には第43回伊奈信男賞を、2019年には日本写真協会新人賞をそれぞれ受賞)。その理由は、撮影前に被写体から時間をかけて話を聞きとることで、その人自身の個人的な経験や考え方に焦点を合わせて、存在そのものを浮かび上がらせるからだ。
ただし撮影された写真には、普段とはまったく違う姿が写し出される。それは何故なのか、その落差には一体何が隠されているのか。
本書では、被写体や女性たちへのインタビューと、インべ自身の語りを通して、多くの女性が偽りの姿で生きざるを得ない、歪な社会構造を炙り出し、女性にとっての、ひいては人間にとっての幸福とは何なのかを考える。
このテーマ(偽りの姿)を体現したブックデザイン(セプテンバーカウボーイ/吉岡秀典による)にも注目。ぜひ手にとって確かめてほしい。
"抑圧、世間体、感情労働、そしてジェンダーとフェミニズム。うまく社会適応しているように見えるけれど、本当はしていないし、するつもりもない。たぶん理解されないから言わないだけ。そんな私たちの肖像"【商品解説】
目次
- はじめに
- 私の顔は誰も知らない
- 理想の猫とは?
- 普通を演じる
- コンクリートの上のシロクマ
- 薬で性格を変える
- こうあるべきまともな姿
- 東京は擬態する場所
- 何者かになるための買いもの
- 人間であることを疑う
著者紹介
インベ カヲリ★
- 略歴
- 〈インベカヲリ★〉1980年東京都生まれ。写真家。ノンフィクションライター。伊奈信男賞、日本写真協会新人賞等受賞。著書に「家族不適応殺」「理想の猫じゃない」「ふあふあの隙間」など。
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