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紙の本
ロンドン・ジャングルブック
著者 バッジュ・シャーム (作),ギータ・ヴォルフ (編),シリシュ・ラオ (編),スラニー京子 (訳)
インドの少数民族・ゴンド族の画家バッジュ・シャームはインド料理店に壁画を描く仕事の依頼を受け、ロンドンへ。時計台はニワトリに、ロンドンバスは忠犬に…。大都会ロンドンは動物...
ロンドン・ジャングルブック
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商品説明
インドの少数民族・ゴンド族の画家バッジュ・シャームはインド料理店に壁画を描く仕事の依頼を受け、ロンドンへ。時計台はニワトリに、ロンドンバスは忠犬に…。大都会ロンドンは動物たちの闊歩するジャングルへと姿を変え−。【「TRC MARC」の商品解説】
インド最大の少数民族「ゴンド族」の画家、バッジュ・シャームは、ロンドンのインド料理レストランに壁画を描く仕事の依頼を受け、はじめて故郷を離れる。遭遇するできごとすべてが森の住人バッジュの眼に不思議なものに映る。飛行機は空とぶ象に、地下鉄はミミズに、路線バスは犬に、ロンドンの象徴・ビッグベンは時を告げるニワトリに、英国紳士はコウモリの群れに…。大都会は、動物たちが暮らすジャングルに姿を変える...。
『夜の木』『世界のはじまり』の作家バッジュ・シャームのデビュー作であり、インド・タラブックスにとっての記念碑的な作品。日本版はタラブックスの職人による手漉き紙&シルクスクリーン・プリントの表紙をつかったハンドメイド版!【商品解説】
目次
- ロンドン?
- 想像のつばさ
- 離陸許可
- さかさまの世界
- 外国人になる
- いつも空から何かが降っていた
- 地下にある、もうひとつの世界
- あるのは、絵という言葉だけ
- ほっとした気持ちになる
- すべてはレストランで
著者紹介
バッジュ・シャーム
- 略歴
- 〈バッジュ・シャーム〉1971年インド生まれ。絵描き。2018年にパドマ・シュリーを受賞。著書に「夜の木」「世界のはじまり」など。
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紙の本
旅の見聞が生きものに昇華
2019/09/01 18:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『世界のはじまり』『夜の木』の美しさに惹かれ、本書も迷わず購入した。手作りの質感と新鮮なインクの匂いがいい。シリアル番組を見ると、2000部中1740番目だった。
初めて接する外国への期待と不安をこんなに美しく表現できるとは素晴らしい。見聞したものが全て植物や動物(生物)に例えられているのが面白い。慣れ親しんだバスは忠実な犬。雲の上を飛ぶ飛行機は空飛ぶゾウ。
作者が依頼を受けて壁画を描いたロンドンのレストランとはどこだろう。観てみたい。いやそれよりも、日本の誰かが建物の壁画を依頼してくれないだろうか。
紙の本
はじめてのロンドン
2019/08/31 23:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:柚 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゴンド画家である作者が 初めて飛行機に乗ってロンドンに行った時のことが、
魅力的でユーモラスなゴンド画とみずみずしい感性によって紡がれた文章と共に構成された一冊。
絵日記と一言でまとめるにはあまりに芸術的かもしれないけれど、
はじめての体験を素直に受け止め表現していて、絵だけではなく、文も良い。
例えば、初めて乗った飛行機のことは、今まで見た動物の中で一番重い象が空を飛ぶのと同じ奇跡と記し、空を飛ぶ象の絵が描かれている。
観たそのままではなく、イメージ、心象風景、それによって思い起こしたインドのことなどが表現されていて、
ロンドンを旅しながら、インド、ゴンド族のことも感じることができる。
この本は表紙のみ インドでシルクスクリーンプリント、本文は日本の印刷会社が担当したようです。
文章も多いので、日本語組のシルクスクリーンプリントですべて作るのは難しいのかも。
というか、表紙だけでもシルクスクリーンが用いられているのは特別なのかな?
シリアルナンバーは奥付部分にシールタイプで貼ってありました。
初版は2000部。
紙の本
旅をすることの本当の楽しみを味わう
2022/08/07 18:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あらくさ花衣 - この投稿者のレビュー一覧を見る
彼は、生まれて初めて飛行機に乗ってロンドンの地に辿り着く。ロンドンがどんなところなのかをインドの少数民族出身の画家の視点で捉える、その捉え方がとてもすてき。そうだ、そうだ、旅というのは、全く知らない土地と出会うというのはこういうことだったのだと教えてもらう。そういう気持ちにさせてくれる。
ゴンド画と呼ばれる彼の絵もとてもシュールで味わい深い。
ロンドンに行ったことはないけれど、テレビで見て本で読んで写真を眺めて、こんな国だと思い描いていた自分は愚か者だった。
世の中を見る目はこんなふうに素直であることが大事だ。