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商品説明
明治政府が違法としたはずの人身売買によって支えられていた近代日本の公娼制。それが、帝国の形成、拡大とともに変容し、最終的に日本軍「慰安婦」制度を生み出すに至るまでの歴史をたどる。【「TRC MARC」の商品解説】
それぞれの時代の性売買に関する世界的傾向がどのように受け止められて日本独自のシステム・構造がつくり出されていったのか――明治政府が違法としたはずの人身取引(人身売買)によって支えられていた近代日本の公娼制が、帝国の形成、拡大とともに変容し、最終的に日本軍「慰安婦」制度を生み出すに至るまでの歴史をたどる。【商品解説】
目次
- 刊行にあたって
- プロローグ
- 第Ⅰ章 人身売買禁止から公娼制へ――幕末~一八九四年
- 一 近世から近代へ
- 近世の遊廓/遊女の自負と非差別/性買売における世界的傾向/性病検査(検梅)の強制
- 二 芸娼妓解放令と貸座敷制度の開始
- 貸座敷・娼妓・芸妓制度
著者紹介
吉見義明
- 略歴
- 〈吉見義明〉1946年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。中央大学名誉教授。専門は日本近現代史。著書に「従軍慰安婦」「毒ガス戦と日本軍」「草の根のファシズム」など。
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紙の本
日本政府による、軍事国家の完成と売春システムの構築。 福沢諭吉をはじめ、明治の男たちの価値観にドン引きする。 これはあまり楽しくない読書。 げんなりする読書。
2023/05/22 03:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
軍隊が増え、植民地を手に入れると、そこに性売買の産業が生まれる。
自然発生的なものを封じるために、公然非公然の管理システムが築かれる。
あまり知られてないが大阪では高校の統廃合が続き、高校が存在しないエリアが広がっている。
これは学力を低下させ、教育の機会を奪う好意である上に、これまで風俗産業が営業できなかった学校周辺エリアが、風俗店営業できるエリアに書き換わるってことでもある。
欲の皮の突っ張った男たちは一種の内燃機関を設置しようとする。
燃やされるのは人間だ。
内地の他の地域では、本土よりもひどいシステムがうごいていた。
植民地では収奪がむき出しとなる。
蛮行はどこであれ行われる。
しかし日本は特殊なのではないか。
欧米での奴隷解放女性解放の流れを知っていながら、うまく隠れるシステムを、わざわざ編み上げて性奴隷制度を国家で守る。
到底近代化を目指す国とは思えない。
公認しつつ隠蔽する、二重の構造が、問題点を認識していたことを示している。
この本で繰り返されるのは、買春する側の男たちの責任が一切問われず、性病検査の義務化すら念頭にない歪さである。
一から十まで男目線であり、体を売る女性たちに心を寄せる様子はない。
人身売買が刑法できちんと取り締まられるのは、2005年のことで、慰安婦問題が、一向に進展しないのも無理はない。
奴隷状態にあったことは、頑なに否認し隠蔽されてきたのだから。
ところで近年、街中を、人買いの車が調子っぱずれの歌を大音量で流して走り回ってる。
黴毒の罹患者は、増大傾向。
自衛隊は人手不足で、未青年の名簿が自衛隊の元に集められているとか、経済的徴兵制の導入を思わせるきな臭い動きがある。
チャンスは何度かあったが、
日本が文明国であったことは一度としてないのだろう。
この本は一面を切り取る本である、併せて近現代史の本を読む必要がある。
この本が広く読まれんことを。
紙の本
買春
2019/09/17 19:42
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
男性社会の中で、可哀そうに思う部分もありますが、現代でも体を売るって、それおw買う人がいるので、どうなんだろう。