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紙の本
お菓子でたどるフランス史 (岩波ジュニア新書)
著者 池上 俊一 (著)
文化立国フランスを彩る数々の宝刀の中でも、ひときわ輝きを放ち、世界の人々を甘く魅了してきた「お菓子」。フランスの歴史を、それぞれの時代のフランス人の魂が映し出されている「...
お菓子でたどるフランス史 (岩波ジュニア新書)
お菓子でたどるフランス史
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商品説明
文化立国フランスを彩る数々の宝刀の中でも、ひときわ輝きを放ち、世界の人々を甘く魅了してきた「お菓子」。フランスの歴史を、それぞれの時代のフランス人の魂が映し出されている「お菓子」でたどる。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 序章 お菓子とフランスの深い関係
- フランス菓子が世界一?/お菓子という「余分なもの」/誰にでも手に入る「宝石」/お菓子という武器/ケルト人と古代のお菓子/中世初期のフランク人/フランスを統合する「精髄」/受け容れ、同化させる国/文化立国を支える力
- 第1章 キリスト教信仰と中世の素朴なお菓子
- お菓子の衰退と復活/キリスト教とお菓子/修道院の役割/神と人をつなぐお菓子/エウロギアとウーブリの広まり/呼び売りの活躍/カペー朝のはじまり/封建制と三身分/王のもつ権威/十字軍とお菓子の材料/貴族たちの愛した砂糖漬け/パン・デピス/焼き菓子のいろいろ/農業の発達と都市の成長/王権の強化とパリの発展/百年戦争の危機/ジャンヌ・ダルクの生い立ち/田舎娘のお菓子/三つのお祭りとお菓子/クリスマスのお菓子
- 第2章 略取の名手フランス
- フランスが外に開いた時代/サトウキビと十字軍/大航海時代の砂糖栽培/百年戦争後のフランス/戦争がもたらしたイタリア文化/ヴァロワ朝の婚姻関係/カトリーヌ・ド・メディシスとイタリアのお菓子/アイスクリームの到来/秘密のチョコレート/チョコレート菓子の広まり/宗教戦争の時代/カトリックと美食
- 第3章 絶対王政の華麗なるデザート
- 絶対王政と司法/パリの発展とヴェルサイユ/フランス人はグルメじゃない?/国家戦略としてのフランス料理/ルイ一四世の絶対王権/外交と財政/砂糖帝国の成立/砂糖をめぐる争い/コーヒーと砂糖の出会い/砂糖消費の増大/砂糖のその後/クリームいろいろ/弱き女性とお菓子/サブレ夫人/チョコレートと女性/繊細な時代の美しい食べ物/寵姫モンテスパン夫人の努力/ポンパドゥール夫人と王妃マリーの食べ物抗争/ポンパドゥール夫人の魅力/マリー・アントワネットが愛した菓子クグロフ/光の世紀
- 第4章 革命が生んだ綺羅星のごとき菓子職人
- 王権のかげり/ブルジョワと民衆の不満/バスティーユ事件から立憲君主制へ/共和政の開始とロベスピエールの独裁/フランス革命の意義/レストランの発展/有名パティシエと菓子店の登場/ナポレオンの業績/栄光を描いた菓子職人ルボー/アントナン・カレームのピエス・モンテ/お菓子と建築の関係/タレーランとの出会い/歴史を動かすデザート/カレームのその後/ボヴァリー夫人のウェディングケーキ/シャルロットとブラン・マンジェ/フランス菓子いろいろ
著者紹介
池上 俊一
- 略歴
- 〈池上俊一〉1956年愛知県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は西洋中世・ルネサンス史。著書に「ロマネスク世界論」「儀礼と象徴の中世」「パスタでたどるイタリア史」など。
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フランスのことがよく分かりました
2020/04/07 16:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランスと洋菓子の関係がよく分かりました。名称の由来がフランス語の洋菓子がたくさんあることには驚きの連続でした。
当書の表紙をめくってすぐのページに、フランスから生まれた洋菓子を、絵本タッチで描かれた絵が和みました。(オールカラーで計4ページ)
紙の本
東大人気講義から生まれた本
2018/05/28 09:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヨーロッパ史の流れが分からない!そんな方にオススメしたいのが岩波ジュニア新書の「たどるシリーズ」:「パスタでたどるイタリア史」「お菓子でたどるフランス史」「森と山と川でたどるドイツ史」「王様でたどるイギリス史」の4作!(。お菓子の発達史ではなく、それぞれの時代の支配階級がテーブルに何を並べていたのかを紹介しているのが面白い。
紙の本
お菓子は婦女子の占有物にあらず
2021/06/09 10:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
お菓子と仏国という取り合わせが、
万人に受け入れられやすいと同時に、
やや深く知ってみたいと思わせるような
主題となっているのでしょう。
このあたりは編集者の手腕が
発揮されているのかもしれません。
著者による「パスタでつづる」に次ぐ好著。
紙の本
お菓子と歴史
2020/01/12 20:28
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
美味しそうなお菓子の紹介だけでなく、歴史についても学べる、なかなか素敵な本です。どれも美味しそう・・・
紙の本
おかしな歴史
2017/01/12 10:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
グルメにとどまらず文学や歴史に影響を与えるほど、フランスのお菓子は奥深い。プルーストのマドレーヌのように、一口でよみがえるようだ。