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紙の本
ヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ (岩波ジュニア新書)
著者 池上 俊一 (著)
ヨーロッパはどのような歴史を歩んできたのか。市民(ブルジョワ)の登場、アメリカ独立革命とフランス革命、2つの世界大戦、アメリカと中国の台頭…。啓蒙主義の時代である18世紀...
ヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ (岩波ジュニア新書)
ヨーロッパ史入門
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商品説明
ヨーロッパはどのような歴史を歩んできたのか。市民(ブルジョワ)の登場、アメリカ独立革命とフランス革命、2つの世界大戦、アメリカと中国の台頭…。啓蒙主義の時代である18世紀から現代までを考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
一八世紀になるとヨーロッパをまとめてきたキリスト教の影響力が弱まり、ヨーロッパを形成する国々はさらなる合体や分裂をくり返すことになった。近代国家成立を決定づけた革命や新しい思想の誕生、二度にわたる大戦、アメリカや中国の台頭を経て、「古い大陸」ヨーロッパはどこへ向かうのか? 近代から現代までの歴史を俯瞰する。【商品解説】
近代国家成立を決定づけた革命や新しい思想の誕生、二度の大戦など、「古い国」ヨーロッパの近現代を考察【本の内容】
目次
- まえがき
- 第1章 啓蒙主義から市民革命へ−近代市民社会への道程(18世紀)
- 啓蒙思想と理性の称揚/一八世紀の諸国家とその政治・外交/「市民(ブルジョワ)」の登場とカトリシズム/「小国」の運命/モスクワ大公国からロシア帝国へ/白人至上主義と人種不平等論/三角貿易と一八世紀の経済
- 第2章 近代世界システム−国家・帝国・資本主義(19世紀)
- アメリカ独立革命とフランス革命/ナポレオンと国民意識/ウィーン体制とイタリア・ドイツの国家統一/国語と言語教育/ロマン主義の夢/ナショナリズムと地域ナショナリズム/脱キリスト教化の進行と社会主義/自由主義と友愛・結社/産業革命とヨーロッパの急成長/資本主義と近代都市/世界を植民地化するヨーロッパ/移民の時代/進歩史観と視覚の専横/ビスマルク体制とその後
- 第3章 二つの世界大戦−悪夢の世紀(20世紀)
- 帝国主義の時代/第一次世界大戦とその結果/ロシア革命/ヴェルサイユ条約から世界恐慌へ/第二次世界大戦と植民地解放/冷戦時代/民族主義の噴出
- 第4章 ヨーロッパはどこへ?−解体か再生か(21世紀)
- EUの試練と展望/アメリカという鬼っ子/「英語帝国主義」の脅威/覇権国家を目指す中国との関係/外国人移民増加への対応策/イスラーム問題にゆれるヨーロッパ/解体するイデオロギー・世界をおおうヨーロッパ的原理/ヨーロッパの未来
- 文献案内
著者紹介
池上 俊一
- 略歴
- 〈池上俊一〉1956年愛知県生まれ。東京大学名誉教授。専門は西洋中世・ルネサンス史。著書に「パスタでたどるイタリア史」「お菓子でたどるフランス史」など。
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紙の本
ヨーロッパ史の根幹「多様性」
2022/03/04 15:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヨーロッパ史、特に18世紀から現代までの300年を本書では扱っている。帝政・王政の崩壊から市民革命、その背景も丁寧に述べられている。各国ごとではなく一つの概念を通して書かれているので歴史を考えるときには役に立つ。特に興味をそそられたのは前書ではあまり触れられていなっかったロシアのこと。著者もロシアはヨーロッパか?としているが帝政ロシアから革命、ソ連の成立。20世紀の二つの大戦での位置。第二次大戦後の冷戦、ソ連の崩壊とヨーロッパに影響を与えたと言うより世界へ影響を与えたこと。今ウクライナに何故ロシアは進行侵略しているのか。大陸の東にある日本の我々は考えておかなければならない点。最終章は著者のヨーロッパへの想いも込められている私論も多いがアメリカとの関係も含めヨーロッパの未来に問いかけている。
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前作『原形から近代への胎動』の後編です
2022/02/03 13:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
先月刊行された同新書の同タイトル『原形から近代への胎動』に続き、当書が後編にあたります。
前作と今作の二段重ねで読むことをお勧めします。後編の当書は全部で4章構成で、第1章が18世紀、第2章が19世紀、第3章が20世紀、第4章が21世紀に充てられています。前作に続き、スマートな文章で読みやすいです。
高校で世界史を選択しようか悩んでいる生徒たちにとって、参考になる前作と当書です。西洋史はこういう話なのか、を知ることができますので。