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紙の本
石井桃子コレクション 1 幻の朱い実 上 (岩波現代文庫 文芸)
著者 石井 桃子 (著)
晩秋の武蔵野、明子は、烏瓜の実がたわわに垂れる家で、女子大時代の先輩蕗子と運命の再会をした。ゆたかな才能をもてあますように奔放に生きる蕗子と、くもりのない批評意識をもって...
石井桃子コレクション 1 幻の朱い実 上 (岩波現代文庫 文芸)
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商品説明
晩秋の武蔵野、明子は、烏瓜の実がたわわに垂れる家で、女子大時代の先輩蕗子と運命の再会をした。ゆたかな才能をもてあますように奔放に生きる蕗子と、くもりのない批評意識をもって日々を真摯に生きる明子。二・二六事件前後の激動の時代に、深い愛に結ばれ自立をめざして青春を生きた二人の魂の交流を描く。第四十六回読売文学賞受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】
武蔵野の秋。明子は、女子大時代の先輩蕗子と運命の再会をした。奔放に生きる蕗子と曇りのない批評意識を持って日々を真率に生きる明子。二・二六事件前後の激動の時代に、真の自立を目指す、信頼しあう二人の魂の記録。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
2015年一番心に残った本
2015/12/26 14:11
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:連生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2015年ももうすぐ終わり、今年読んだ本を見返した。年末恒例のマイベスト10選び。今年は文句なく本書(と下巻)がベスト1。年初に発売されてすぐ読んだが、その後これを上回る本には出会えなかった。
児童文学の翻訳者である著者がこのような重厚な小説を上梓していたとは知らなかった。予備知識もなく読み始めたのだが、久々にずしーんと突き刺さった。
大切な友達とのきらきらした時間、その後すれちがっていくお互いの人生…。
私は人生の最後に、自分の一生を振り返ってこんなに素晴らしい思い出を振り返ることができるだろうか。そう思うと胸が締め付けられる。