電子書籍
ペイフォワード 受けた恩を未来へ送っていく
2022/10/14 07:10
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「恩を返す」という言葉があるが、著者は恩は返すのではなく、受けた恩は未来へ返していくべきだと考えているという
表紙の美しい女性が荒くれ漁師たちと取っ組み合いの喧嘩をしたとはにわかに信じられないが、男社会の漁師の世界で女性が社長として立ち回るのは大変な苦労があったと思われる。
それでも頑張れたのは「このままでは浜がダメになる」という共通の思いがあったから
日本が未来の子供たちへ美しい海や山などの自然の豊かさを残すにはどうしたらいいかを考えた
紙の本
感動の一冊
2017/12/10 17:28
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投稿者:沖田圭介 - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名の通り,漁師と著者との格闘の一面が垣間見られると思うが,その実現在の漁業関係者の実情と将来に向けてのビジョンがよく分かりました。特に日本の第1次産業の仕組みの参考になるのではないでしょうか。
紙の本
『カンブリア宮殿』出演の有名人
2018/03/20 09:07
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投稿者:ジル - この投稿者のレビュー一覧を見る
『カンブリア宮殿』出演の有名人。一般受けする内容ではある。
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前半はなろう小説でよくある「チート能力持ちで異世界転生」のリアル版みたいな話で万人向けに面白い。後半は著者の理念を繰り返し述べているだけでそこに興味がなければ面白みはない。
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『町工場の娘』に続き、社会で奮闘する女性の本を読んでみた。シングルマザーながらも、漁師、一次産業の危機、6次化等、難問に立ち向かう。恩返しではなく恩送り、目の前の人を大切にする、といった姿勢、心に留めておきたいですね。それにしても強い人だな、夢へと前に進む人は見ていて、こちらも触発される。
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激レアさん。
この負けん気はすごい。
自分は生きる意味というものには懐疑的だけれど、子どもたちの未来に何か残そうという危害には敬意を払いたい。
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坪内知佳さん「荒くれ漁師をたばねる力」、2017.9発行です。1986年、福井県生まれ、大学中退、離婚、シングルマザー・・・、山口県、萩大島での当時24歳の生き方を語った作品です。表紙の写真、とても綺麗な女性です。漁師という荒くれ者の心をたばね、漁師の母となり、リーダーとなるまでの話です。読んでてそれほどの感動を覚えなかったのは、書きっぷりによるものと思います。
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「激レアさんを連れてきた」を観て読んでみました。入り方がしょうもなくてすいません。生き方や考え方が哲学的で真面目過ぎてとても笑えるという、不思議と清々しく感銘を受ける本です。若くして余命宣告を受けたことはテレビでは紹介されていませんでしたが、これが人生のターニングポイントになっているのは間違いないですね。門脇麦か戸田恵梨香主演で映像化してほしいなあ。
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いろいろメディアで取り上げられていたので読んでみました。
だって信じられません、こんな美しい方が漁師たちをたばねるなんて(笑)
坪内さんって凄いとしか言いようがありません。
たまたま女性だっただけ。女性でも男性でも関係ない。
こんなにも先を見据えて前に突き進み続ける意気込み。
感心し切りです。
いろんな人に読んでもらいたい。
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どこかの記事でちらっと読んで、記憶の片隅に山口あたりの漁業にすごい女性がいる、みたいなイメージだけ持っていたが、Kindleで見かけたので購入して読んだ。
Kindleのおすすめなどを見ていると、「女性のリーダーシップ」のようなジャンルの扱いであるように見える。実際に、女性で、しかも地元育ちではない著者が萩大島のまき網船団の6次産業化、さらには事業多角化を導いていく様は読んでいて圧巻であり、字面以上に強い言葉で叫んでいるであろう漁師を深く理解しようとしている様子はまさしくリーダーと呼べる姿である。
水産業という保守的な産業において、最初はインサイダーではなかったからこそ問題を客観的に認識しているように見える。日本の漁業は頭打ちであることは多くの人が認識しているようであるが、実際に改革の手を自主的に打つことは難しい。自分たちのこれまでの習慣を変えるのは誰にとってもしんどい。しかし、何かがきっかけで漁業の外にいる人が漁業に関わったとき、改革が生まれるケースがある。この萩船団丸もそうであるし、私の知っているケースではたとえば石川県の加賀にある金城水産という定置網の会社も近いケースである。
しかし、20代前半だった女性が荒くれ者の漁師を相手に肝の座った態度で臨めたのはなぜかと考えて読むと、彼女の人生経験が関係していることがわかる。出産後の離婚によってシングルマザーになったことや、悪性リンパ腫の可能性を指摘されて余命宣告をされたこと(実際にはそうではなかったが)。死を覚悟し、守るものを持つ人間は、それより小さなことに恐れなくなるのか。死を意識して生きることの重要性は説かれる事が多いが、なかなか実際にそんな機会がないと意識することは少ない。自分はその機会なく、意識して、人生を充実させられるだろうか、という疑問を考えさせら得る。
ここまでは、女性のリーダーシップ本としての本書に対する感想である。しかし、もう一方で、日本の水産業の改革にとっても重要な示唆を持っている本だと思う。
まずは6次産業化の是非である。6次産業化とは、1次産業かである農林水産業が、その後の製品の加工・製造や流通・販売である高次の産業も請け負うことで、1次産業従事者の所得を増やそうとする試みである。(1+2+3次で6次)しかし、日本の漁業には産地市場を中心として仲買ネットワークが存在し、あらゆる魚種の販路を開拓する役割を担ってきた。日本の漁業が多様である理由がここにある。6次産業化はそういった仲買を文字通り中貫きする試みであるため、当然ながら加工業や卸業者の反対に合う。水揚げした魚を直接販売することは漁業者にとっては所得向上となるが、地域社会全体にとっての効果や、社会全体としての効率性に関しては疑問の余地がある、と私は思っている。しかし、漁業者が単純に漁獲を行うわけではなく、それを販売するというビジネスのマインドを持つことは重要であると感じるし、日本の仲買システムが戦後、流通ネットワークが整備されていなかった時代に生まれたものであることを考えると、取ってかわるシステムが生まれてもおかしくないとも思う。問題は、著者のような強��なリーダーシップを持ちながら、対立するだけでなく地域の和を保つ人間の存在が不可欠であるところだ。そういった意味で、本書の主張する「日本の水産業のモデルケースになる」という点には賛成である。
日本の水産業の根本的な問題は2点あると思っていて、一つは、日本の経済全体に対する相対的な効率性と、もう一つは資源の管理である。一次産業の技術的な進化は他の製造業やサービス業等に比べて遅いため、当然ながら経済全体が成長すれば相対的に効率がわるくなり、他の産業に競合できる賃金を払うことはできなくなる。これが根本的な地方から都市へ労働力が流れる理由である。一次産業を維持していくには、①補助金を出す ②大規模化して規模の経済を働かせる ③その他のイノベーションを起こす という方法が考えられるが①は現場取られている政策ながら財政的な問題と、③のイノベーションを起こすインセンティブを阻害するため良い政策とは言えない。海外の漁業では②と③が中心になってきているが、特に②は地域の文化や発展と相容れない要素があるため、しばしば論争の的となる。
その意味で、萩船団丸のケースは③に当てはまるだろう。しかし、前述したようにすでに存在する加工や流通と競合し、最終的には垂直統合が最適解と考えられるならば、ある意味で②の大規模化であると解釈することができる。いずれにせよ漁業という産業の根本的な問題点である他産業に対する相対的な不利さを理解しないと解決にはならない。萩船団丸に期待できるのはこのポイントだと思う。
一方で、資源管理は一船団だけでは難しい。とくに船団丸がターゲットとするようなサバやアジといった浮魚は行動範囲も広く、多くの地域に渡って漁業者・漁協・船団とシェアされていると考えられる。さらには日本海での操業であることを考えると韓国・中国といった外国ともシェアされている。この点に関しては、水産庁を始めとする政府の役割である。
あまり資源については本書で触れられていないのが気になったが、「昔より魚が取れなくなった」という記述が度々あり、認識はされているように思う。日本のモデルケースである船団として資源管理の重要性を政府に対して主張していってほしいと思う。
最後の章で、株式会社を設立し、事業を多角化して鮮魚販売・旅行・環境・コンサルという事業部を立ち上げたとある。漁業に対する就業の問題として、季節性があることと、年によって環境変動や市場の条件によって収入にリスクがあることが挙げられる。持続的な漁業にとっては、副業でこの問題に対処するのではなく、漁業の拡大範囲でこの問題を解決したい。多魚種漁業は一つの方法ではあるが、漁業に関連した事業で漁師を授業員として雇用し、安定した所得を与えるのは非常にイノベーティブなアイデアだと思う。
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テレ朝の激レアさんで登場していて、気になったので図書館で借りてきた。
タイトル通り、ド素人だった24歳専業主婦が漁船団を束ねる会社の社長になり、6次産業化の事業を推進するっていうとんでもないお話。
日本の地方の1次産業を変えなきゃっていう話と、働く女性の問題、そして、新規事業を始めるマインドだったり、普通にマネージャーとしてのリーダーシップの問題。はっきり言って、激レアさんはこの本の内容をなぞって紹介しただけだったなと気づきましたが、それでも、響く要素満載です。
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最近『始めの一歩』という言葉が好きで、あらためて何か「事」を起こす時は、一歩踏み出すことが大事だと思った。事業を立ち上げ、軌道に乗せるための実行力と活気に圧倒された。こういう時が一番いい!
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頑張ってないのが恥ずかしくなる内容です。
人間、その気になって行動しなくては何も変えられないし変わらない。
自分ももっと頑張ろうという気持ちになりました。
坪内さんは吉田松陰の言葉をいくつか引用されてましたが、この本を読んで私の心に残ったフレーズをあげておきます。
・歩くから棒に当たる。走るから転ぶ。擦りむいていたいのも、骨折するのもそれだけ早く走れている証拠。
・至誠にして動かざる者は未だこれ有らざるなり。
誠を尽くして動かなかった者は未だかつていない。
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バラエティドラマで著者の坪内さんが取り上げられていて
週末にいった本屋にこの本があったので即買いしました。
漁業のことも知らない、島のこともしらない
シングルマザーが、荒くれの漁師たちとかなりぶつかりながらも
自分のアイデアや仲間を信じ、
一次産業の漁業を6次産業に転換し、利益を上げられる組織に変えていく姿は痛快です。
とっても勇気のもらえる1冊です。
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漁業の6次産業化に取り組むシングルマザーの奮闘記。日本の漁業を安定した職業として、おいしい魚を消費者に届け喜んでもらうことに命を懸けている若き女性の経験談である。荒くれ漁師との意見衝突は日常茶飯事だが、ぶれることなく自らの夢を共有し、仲間を引き込む力にあふれた立派な経営者となった成長談でもある。