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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/10/20
- 出版社: 朝日新聞出版
- サイズ:20cm/326p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-02-251840-8
読割 50
紙の本
砂漠と異人たち
著者 宇野 常寛 (著)
村上春樹、ハンナ・アーレント、コリン・ウィルソン、吉本隆明、そしてアラビアのロレンス−。20世紀を速く、タフに走り抜けた先人たちの達成と挫折から、21世紀に望まれる、新た...
砂漠と異人たち
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商品説明
村上春樹、ハンナ・アーレント、コリン・ウィルソン、吉本隆明、そしてアラビアのロレンス−。20世紀を速く、タフに走り抜けた先人たちの達成と挫折から、21世紀に望まれる、新たな主体像を模索する。【「TRC MARC」の商品解説】
情報社会を支配する相互評価のゲームの〈外部〉を求め、「僕」は旅立った。そこで出会う村上春樹、ハンナ・アーレント、コリン・ウィルソン、吉本隆明、そしてアラビアのロレンス――。20世紀を速く、タフに走り抜けた先人の達成と挫折から、21世紀に望まれる主体像を探る「批評」的冒険譚。目次第1部 パンデミックからインフォデミックへ1 パンデミックが閉じ込める2 「動員の革命」をめぐって3 閉じたネットワークと相互評価のゲーム4 無力な妥当さと空回りするパフォーマンス5 ドナルド・トランプ再び6 弱さのマーケティング7 「第三極」はなぜ機能しないのか8 「遅い」インターネット9 東京の「砂漠」とその喪失第2部 アラビアのロレンス問題10 アラビアのロレンスをさがして11 ある私生児の来歴12 アラビア「での」ロレンス13 ブラフ・シューペリアと樺の鞭14 英雄とペテン師15 〈グレート・ゲーム〉のメカニズム ― ハンナ・アーレント『全体主義の起原』16 預言者の身体 ― コリン・ウィルソン『アウトサイダー』17 名前と運命 ― デヴィッド・リーンと性の問題18 三島由紀夫と「遅れてきた青年」19 ロレンスにとって「砂漠」とは何か20 謝罪と訂正第3部 村上春樹と「壁抜け」のこと21 村上RADIOと京都マラソン22 「コミットメント」のゆくえ23 悪と性搾取24 「壁抜け」の問題25 1984年のヨガ教室26 ステップファミリーと「悪」の消失27 父性の軟着陸28 駅とインターネット29 男のいない男たち第4部 脱ゲーム的身体30 「自立」をめぐって31 関係性の対幻想とゲームの複数化32 脱ゲームの条件33 「少なくとも最後まで歩かなかった」34 ランナーの思想35 速度と接続性36 歴史に「見られて」いる37 虫の眼38 プラットフォームから、庭へ【商品解説】
情報社会を支配する相互評価のゲームの〈外部〉を求め、
「僕」は旅立った。
そこで出会う村上春樹、ハンナ・アーレント、コリン・ウィルソン、
吉本隆明、そしてアラビアのロレンス――。
20世紀を速く、タフに走り抜けた先人の達成と挫折から、
21世紀に望まれる主体像を探る「批評」的冒険譚。【本の内容】
著者紹介
宇野 常寛
- 略歴
- 〈宇野常寛〉1978年生まれ。評論家。批評誌『PLANETS』編集長。著書に「水曜日は働かない」「遅いインターネット」「母性のディストピア」など。
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今後あるべき生き方とは
2023/02/10 18:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かばおじさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
承認欲求に支配された現代社会を乗り越える2020年代(あるいはそれ以降)の主体のあり方を論じた本著。
相互評価ゲームを離脱し自由な主体を獲得する方法として、多様な視点から課題意識を持って物事を考えること、砂漠よりも多様性・偶然性を備えた「庭」を作ることなどを挙げ、それらの要素として多様性や人とのつながり、自己変容などのキーワードを挙げるがどれも凡庸でありきたりな印象を受けた。
承認欲求に支配された現代の虚無感や閉塞感など、共感できるだけにどんな主体性が提示されるかと期待したがやや肩透かしだった。
(具体的な活動として物書きと批評活動を提示されても、、また歴史に「見られる」というのも意図は理解できたがしっくりと来なかった)
ボリューム的にも中盤のロレンスと村上春樹の分析に紙幅が割かれており、後半の結論部分が駆け足だったため、全体としてまとまりに欠ける印象。
著者の問題意識には共感するし、前半の「旅行記」は面白かったので、『モノノメ』の中でも良いので肩肘張らない旅行記を読んで見たい。