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紙の本
溥儀の忠臣・工藤忠 忘れられた日本人の満洲国 (朝日選書)
著者 山田 勝芳 (著)
【アジア・太平洋賞特別賞(第22回)】ラストエンペラー・溥儀に日本人として最も信頼され、「忠」の名をもらった満洲国の侍衛処長・工藤忠とは何者だったのか。中国と皇帝に生涯を...
溥儀の忠臣・工藤忠 忘れられた日本人の満洲国 (朝日選書)
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商品説明
【アジア・太平洋賞特別賞(第22回)】ラストエンペラー・溥儀に日本人として最も信頼され、「忠」の名をもらった満洲国の侍衛処長・工藤忠とは何者だったのか。中国と皇帝に生涯を捧げた人物を通して、新たな溥儀像、満洲国像、そして昭和史に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
山田 勝芳
- 略歴
- 〈山田勝芳〉1944年青森県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程(東洋史学専攻)中退。同大学東北アジア研究センター教授等を経て、同大学名誉教授。文学博士。著書に「秦漢財政収入の研究」など。
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忘れられた人物について。
2010/06/12 22:43
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宣統帝ものの本を読むと工藤忠という人物の名前はよく見かけるが、どんな人物かと言えば一介の「大陸浪人」といった扱いだ。しかし著者は情熱を込めて工藤忠という忘れられた人物が軍部や政財界をはじめ、中国社会にも太いパイプを持った人物であった事を明らかにしている。遺族所有の貴重な写真も参考になる。
ついでながら「満州国」建国当時の侍衛官の制服姿の写真を見ると、後の禁衛隊のそれと違って日本軍と似たデザインではないのを初めて知った。
ただ236頁に「海軍を動かして日向を乗艦としたのは、関東軍を背景とした陸軍少将吉岡安直の力によるのではなかろうか」と昭和15年の皇帝訪日の際の御召艦が戦艦日向だった事を敷衍している箇所は?と思った。「天照信仰の核」というならば同級艦の伊勢でもいいのだし、やはり宣統帝ものの本によく出て来る帝室御用掛兼関東軍参謀だった吉岡中将の影響力を過大評価しているのではないか。一介の陸軍少将が帝国海軍を動かすほどの影響力等ないのに。