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- カテゴリ:小学生
- 発売日:1999/02/01
- 出版社: 偕成社
- レーベル: 偕成社ワンダーランド
- サイズ:22cm/357p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-03-540210-9
紙の本
闇の守り人 (偕成社ワンダーランド 「守り人」シリーズ)
【日本児童文学者協会賞(第40回)】【路傍の石文学賞(第23回)】久しぶりに故郷のカンバル王国に戻ってきた女用心棒のバルサ。幼い日、カンバル王に父を殺されたバルサは、父の...
闇の守り人 (偕成社ワンダーランド 「守り人」シリーズ)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:19,800円(180pt)
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- 税込価格:18,150円(165pt)
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商品説明
【日本児童文学者協会賞(第40回)】【路傍の石文学賞(第23回)】久しぶりに故郷のカンバル王国に戻ってきた女用心棒のバルサ。幼い日、カンバル王に父を殺されたバルサは、父の親友ジグロに助けられ、故郷を去ったのだ。そのためにジグロに着せられた汚名をバルサは命懸けで晴らそうとする。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
上橋 菜穂子
- 略歴
- 〈上橋菜穂子〉立教大学大学院博士課程修了。文化人類学専攻。オーストラリアの先住民族アボリジニを研究。女子栄養大学助手、武蔵野女子短期大学非常勤講師。著書に「精霊の木」「精霊の守り人」等。
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紙の本
深く重厚な物語
2002/01/16 00:29
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かけだし読書レビュアー - この投稿者のレビュー一覧を見る
守り人シリーズの2作目。精霊の守り人が読んでスカッとするような娯楽作品だったのに対して、今回はじっくりと読ませるような重厚な物語。読み終わった後に読んだ、って気にさせられます。
主人公は前作同様バルサ。彼女が自分の心の中に積もるわだかまりを清算すべく、生まれ故郷のカンバル国に戻る場面からはじまります。そこに待ちうけていたのは都合よく塗り変えられていた過去の歴史と、愚かな男が目論む恐ろしい陰謀。歯がゆさとやりきれなさを感じるような物語で、読んで得られる爽快感は前作に劣るものの、それだけにクライマックスの壮大さに胸を打たれました。
またディティ−ルが細かい。本を開くと簡単な地図、登場人物紹介、用語集などがあるんですけど、作者のこだわりを感じます。特に昼は洞窟のなかにくらし、月の美しい夜は山のいわばで狩りをする小人「ティティ・ラン」なんて良いですね。精霊の守り人とはまた違った魅力のある作品でした。
紙の本
短槍使い
2017/05/15 19:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生のとき、初めてこの本を読みました。
最初は字ばかりで何か面白いのか理解出来なかった。
しかし、バルサが短槍を使って戦っているシーンになると
頭の中でまるで映画を観ているような感覚になっていた。
すると、どんどん読みたい!と思うようになっていく。
ストーリーを全て理解するには少し難しいかもしれない。
けれど、小学校高学年からなら字を読む練習と物語の背景、人物の心情を考え勉強できるオススメの本です。
紙の本
守り人シリーズ大好き!
2016/12/02 00:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄色い刀 - この投稿者のレビュー一覧を見る
守り人シリーズを含め、上橋菜穂子先生の作品は全て読了しましたが、その中でもこの闇の守り人が一番印象に残り、何度も読み返してしまう本です。読む度に登場人物たちの秘めた想いに気づき、涙が止まりません。
紙の本
おもしろかった
2016/12/01 17:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:P子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
守り人シリーズの中でも一番のお気に入りです。
親友の娘を助けるために全てを投げ打ったジグロにたいするバルサの複雑な感情がすごく伝わってきました。人の思いを抱える闇はすごく深く感じる。
紙の本
シリーズの中で一番好き
2016/06/19 22:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わらび - この投稿者のレビュー一覧を見る
守り人シリーズは全部読んだのですが、これがやはりいちばん好きです。
文庫本の後書きに、大人からの人気が高い一冊とありましたが、納得。
自分の過去を振り返り、それと向き合い、それを清算…きれいに清算できるわけではなく、改めて抱えていく覚悟を決める、というような…。
バルサと同年代でこれを読めたのは、幸運だったかもしれません。
紙の本
読者の魂を揺さぶる物語。ゲド級の傑作です。
2004/05/03 22:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うおざ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「精霊の守り人」を読んで、「日本にもこんなファンタジー書きが出てきたんだ」と感動したけど、「闇の守り人」はもうゲド級の傑作。この作品なら、河合隼雄先生も文句なく「児童文学ファンタジー大賞」を授賞できるでしょう。(梨木香歩さん、伊藤遊さんの後、久しく大賞が出てませんよね)
まさに「魂の物語」でした。以前赤木かんこさんが「本物は読んだら痛いんだよ」と言ってましたが、本書はまさにそれ。読み進めるうちに、自分の魂を掻き立てられるようで苦しい、でも物語にぐいぐいと引き込まれて途中でやめられない。そして最後まで読み通したとき、単に読書をしただけとはとても思えないカタルシスを感じました。バルサとともに、自分の心の闇に降りて行って、生還したという感じ。圧倒的でした。
紙の本
闇の守人とは誰なのか。
2004/02/01 11:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yan - この投稿者のレビュー一覧を見る
精霊の守人、新ヨゴ皇国の皇太子チャグムを救った
女用心棒バルサが自分の養父ジグロの名誉回復のために
25年間離れていた故郷のカンバル王国に戻る
新ヨゴ皇国からカンバル王国へ抜ける洞窟に中で彼女を出迎えたものが
最後まで誰なのかわからない。
権力と富を得るための陰謀をめぐらすジグロの弟ユグロ。
はじめはユグロの陰謀にただ真正面に対して
戦うバルサかと思ったら、大違いの展開が待っていた。
陰謀が渦巻くなかで、
良心をもった人々に助けられるバルサ
殺された父の妹、ユーカ叔母、ジグロの甥と姪に当たるカッサとジナ。
そういう人たちとのかかわりがとても暖かくて人間的だ
特に闇の中で視界のきく小さな人々
この人々の存在なくしてこの物語は語れないという感じだ。
最後にユグロの陰謀は打ち砕かれ
無念に死んでいったジグロの魂はバルサによって弔われるのだが
養父ジグロが自分育ててくれた裏で
自分バルサさえいなければという憎しみが
あったという感情に気づくバルサの桎梏が心に響く。
バルサの心は癒されていないのかも知れない。
Yanの花畑
紙の本
不思議な世界
2001/06/08 13:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MM - この投稿者のレビュー一覧を見る
闇の世界が分かるまでがドキドキします。斉藤洋さんの「ジーク」と読み比べると似たような設定のところが面白いです。
紙の本
魔法がかかっている!?
2000/09/07 00:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゅりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
暗い過去を背負った女用心棒バルサは、25年ぶりに故郷へと帰ってきた。そこでまた、大きな事件がバルサに襲いかかる。自分の過去へとけじめをつけるべく、バルサは洞窟の中へと足を運んでいった…。
この作品には、魔法がかかっている。一瞬にして、本の世界へと吸い込まれていくのだ。まるで、自分が本当にその光景を目にしているかのような、そんな錯覚にとらわれる。静かな夜のシーンや、戦いのシーン。全てがリアルに表現されている。登場人物の心情が大変よく伝わってくるのである。
私が特に好きなシーンは、バルサが何かの気配を感じたときだ。あのドキドキ間はたまらない。
他にも、この作品には新鮮さも感じられる。この世の世界では、耳にしたことも無いような言葉がたくさん出てくる。理解するのに少々時間を要するが、軽く読み流さずしっかりと理解して読んだほうが、この世界を楽しむことが出来るだろう。
ぜひ、頭をやわらかくして、読んでもらいたい作品である。
紙の本
生きていくことの痛みに向き合う
2001/02/09 16:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:桐矢 - この投稿者のレビュー一覧を見る
傑作だ。架空のファンタジー世界を舞台とするシリーズ第二作。
女用心棒のバルサは、久しぶりに故郷にもどる。育て親が着せられたぬれぎぬをはらすため、そして自分の中の闇にけりをつけるために。
緻密でリアルなディティールに支えられた圧倒的な世界観を横糸に、主人公バルサが「生きていく事の痛み」に向き合うまでを縦糸に物語は、進んでいく。
「あなたたちの死は、ひどい痛みだった。…たまらない、痛みだったんだ! けっして、つぐなうことのゆるされない…だからこそ、けっして消えない痛みだったんだ」
闇の守り人とは何物か。そして山の王とは? 最後にあっとおどろく結末も用意されている。
今回、登場人物がとても多いと思ったら、ちゃんと人物表がついていた。