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- カテゴリ:小学生
- 発売日:2006/12/01
- 出版社: 偕成社
- レーベル: 偕成社ワンダーランド
- サイズ:22cm/348p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-03-540320-2
紙の本
天と地の守り人 第1部 (偕成社ワンダーランド 「守り人」シリーズ)
天と地の守り人「第1部」はロタ王国が舞台。行方不明の新ヨゴ皇国皇太子チャグムを救出すべくバルサは一人ロタ王国へとむかう…『天と地の守り人』三部作の第一巻。【「BOOK」デ...
天と地の守り人 第1部 (偕成社ワンダーランド 「守り人」シリーズ)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:19,800円(180pt)
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- 税込価格:18,150円(165pt)
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商品説明
天と地の守り人「第1部」はロタ王国が舞台。行方不明の新ヨゴ皇国皇太子チャグムを救出すべくバルサは一人ロタ王国へとむかう…『天と地の守り人』三部作の第一巻。【「BOOK」データベースの商品解説】
行方不明の新ヨゴ皇国皇太子チャグムを救出すべく、女用心棒バルサはひとり、ロタ王国へとむかう…。「精霊の守り人」にはじまった壮大な物語の最終章、3部作の第1弾。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
上橋 菜穂子
- 略歴
- 〈上橋菜穂子〉立教大学大学院博士課程修了。専攻は文化人類学。オーストラリアの先住民族であるアボリジニを研究。川村学園女子大学助教授。著書に「精霊の木」「月の森にカミよ眠れ」「精霊の守り人」など。
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紙の本
長い旅路の果てにやっと出会う『守り人』と『旅人』の物語
2007/02/03 02:02
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あざみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『守り人』シリーズの主人公は三十代、女だてらに短槍使いの用心棒バルサ。この主人公の設定だけでも、「おや?」と思わされる。
シリーズの中で展開される彼女の活躍ぶりは、そこら近所の男の太刀打ちできるものではない。同性である女も惚れる強さだ。私も惚れた。
そのバルサが幼い皇子チャグムを助けた物語が『精霊の守り人』。
チャグムは、女ならだれでもが守ってやりたくなるようなひたむき努力少年だ。
バルサとチャグムはその後住む世界を隔てて、バルサの物語は『守り人』シリーズとして語られるし、チャグムの物語は『旅人』シリーズとしてつむがれる。
それぞれに読み応えのある世界だが、まあ、それは各々の作品で評するとして。
二人がまた再会するのが、今回のこの作品、『天と地の守り人』三部作というわけだ。
お互いに気遣い合いながらも、出会わず、それぞれの道を必死に歩んでいた二人。バルサもチャグムもしっかり自分の足で立って、決してだれかに寄りかかるようなまねはしない。
けれど、全然別の道を歩いていても、強さ、潔ささえ持っている二人は、どこか似ている。
離れていても響きあう、そんな感じだ。
そして。
新ヨゴ、タルシュ、ロタ、サンガルなど、さまざまな国の思惑が時として残忍に襲い掛かる中、二人は、協力して戦う者同士が背中を合わせて剣を握るように、背中合わせで戦いの中に自らの身を投じていく・・・。
母と子のように、同士のように、恋人のように、思い合い支えあう二人のゆくすえが気にかかる。
児童向けのファンタジーでありながら、大人にも読めてしまうのは、上橋さんの描く世界に、土と血の匂いさえ感じるほどの色濃さがあるからだろう。
紙の本
さらに凛として魅力的!チャグムとバルサの物語は、勇気を与えてくれる。
2006/12/04 21:43
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る
待ちわびていた物語!
新ヨゴ皇国の生き残る道を求めて、前作で暗い海に飛び込んだチャグム。今回は、このチャグムの安否を確かめる役目を負ってバルサがロタ王国へと旅立つところから始まる。
この世と、そして自分に連なる全ての民の平和を願って、ひたすら自分のなすべきことをしようとまっすぐに進むチャグム。その意思の強さ、願いの激しさは、様々な人を巻き込み、惹きつけてやまない。
果たして、新ヨゴ皇国の生き残る道はあるのか、ロタ王国は、チャグムの思うとおりに動いてくれるのか‥?
バルサは、その戦いの技と知恵と強さで、チャグムに着実に近づいていくが、それぞれの国の思惑、国内部の亀裂、争いに、チャグムの行く末を案じる。
互いに争い、けん制しあう国々。のみならずこの世(サグ)と接する別世界「ナユグ」の不穏な変化を感じるタンダたち。見えるもの、見えないものも含めて、何層にも重なりからまるこの大きな世界の動きの中で、ひたすらまっすぐで清い心のチャグムに惚れずにはいられない。そして、バルサのひたむきさ、潔さ、情の濃さに強く惹かれ、タンダの心の温かさと、思いやりに感動する。
この物語の魅力は、その大きな世界観と、風景が立ちのぼるような緻密な描写、毅然とした美しい人物像である。
世の中の大きな動きや、醜さ、悲惨さに、それでも、まっすぐに凛として立ち向かおうとする人々の物語は、読む者に、勇気を与える。
また、続きを待ちわびねばならなくなった‥。