紙の本
隅々まで
2022/03/18 02:50
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語を早く読み進めたいがために、ある部分の変化に気づけずまんまとしてやられました。最高です。
サイコパスものって前から好きなんですが、やっぱり憧れるというか、いろんなものに怯えて生きてる人間からするとうらやましいんですよね。当人たちはどう感じてるかわかりませんが。
紙の本
伏線をじっくり楽しみたい人におすすめ
2021/11/18 12:35
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投稿者:くらひと - この投稿者のレビュー一覧を見る
児童養護施設で育った錠也が、同じ施設で育ったうどんと再会し、母親の死の真相に気づき、動き始める。
構成がよくできており、もう一度読みたくなる。本の工夫には、五で初めて気がついた。
サイコパスの自覚がある錠也の内面を丁寧に描いていたのが面白かった。
他の金魚がひろわれたときは不幸になっていることを想像するが、いざひろう人が来ると自分をよく見せようとする、という金魚の例が心に残った。
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一風変わった思考をする錠也。出生や生育の特殊性に影響されているのだろうか?
読んでいる私が混乱してしまう。精神の泥沼にはまりそうな不安を感じる。
暗闇は誰にでもあるのだろうか
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サイコパスを主人公にしたという点で挑戦的な作品なのだろうと思っていたが、蓋を開けるとサイコパスだらけだったので笑った。
メインのトリックはまぁ、「このパターンね」系。驚きは少なめかな。
でも、久しぶりに(子育て開始してから初めて)“先が気になって一気読み”という体験ができたのでよかった。
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読んでるうちに気になり、一気読みしました。
最後の方があんまりでしたけど、面白くできてるとおもいました。
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道尾秀介の本なのでとても期待していたけど
設定がありきたりで
面白味に欠ける内容だったかな
最近の道尾秀介は面白くない
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-実際の勝敗は、ためらいなく相手を
傷つけられるかどうかの一点にかかっている-
恐怖とゆう躊躇いの感情のない者。
-サイコパス-
ある意味果てしなく自由であり
不自由なため、
自己コントロールを身に付けて生きる。
頭脳明晰な特徴あり。
実写だったら意外にもグロさは苦手。
文章なら大好物で、脳内描写抜群の破壊力。
サイコパス遺伝子による三兄弟の殺し合いは
ちょっと刹那。
遺伝で片付けられたくない問題多し。
ありがちと思った僕トリックも中盤では納得。
姿を消したままのラストでは
もう一捻り期待してたけど。
あっとゆうまの一気読み。
面白かった。
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初道尾さん。
向日葵の咲かない夏を積み上げて早何年。
こっちをさきに読んでしまった。サイコパスが気になって。
錠也はバイク便の仕事をしながら、副業で記者の手伝いをしている。危ない仕事をしながら、何とか心を落ち着けようとしている。彼はサイコパスだと自認している。
ある日追いかけていた芸能人のスキャンダルを掴んで、収入を得た錠也は、自分が育った施設でいっしょだった«うどん≫と会う。
彼は今服役していた父親といっしょに住んでいるのだそうで、その父親から服役した事情を聴いたという。それはスナックに銃を手に入り、中で店の用意をしていた女の人を撃ち殺したのだという。そしてその女の人の名前が錠也の母親の名前と同じだったことが気になって、会いにきたのだという。
錠也は自分の出生の話を施設を出る前に園長先生から聞いていた。そしてその時に母を殺した男に抱いた感情は、母を殺した怒りではなく、自分に存在したかもしれない人生を奪った、という事実への怒りだった。そして彼は思った。もしもその男の居場所を知ってしまったら、自分は男を殺してしまうだろう、と。
そして知ってしまった今、【彼】は行動を始めてしまう。
文章がとても読みやすい。そしてサイコパスを描いているのに、この人の心の柔らかさが滲んで感じられる文章がよかった。
どんでん返しの名手と聞いていたけれど、今回はそうでもなかったかな。他の作品も読もう。というか、今年の夏こそは、向日葵を読むぞ!
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澤村伊智の『予言の島』を最近読んだ人なら私と同じように思うはず。えっ!?多重人格なの!?ちゃうやん、ほかにもおったんかいなって。このトリックは流行りなのでしょうか(笑)。
サイコパスはどんな状況でも心拍数が上がらないのだということを初めて知りました。緊張しぃですぐに心臓がバクバクする私は羨ましいぐらいですが、何にでもドキドキできることを幸せに思うべきか。
同じ血を引きながら、遺伝を喜ぶ者と悩む者が存在する。道尾さんは続編を書く人ではないでしょうけれど、行方がわからないからってまた出て来ないでくださいよ。怖い。
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2021年、13冊目は、2年弱振りの道尾秀介。
児童養護施設出身の坂木錠也は、19才。ある雑誌記者お抱えの追跡、潜入取材を手伝い生計をたてていた。彼には、生まれつき「恐怖」という感情が欠落していた。そんな彼に施設時代の1つ年上の友人から連絡が入る。
まづは実に道尾秀介らしい造り。伏線を張り巡らせ、それらをきっちりと回収していく(今回は、引っ掛かった箇所に栞を入れながら読み進めて行った)。そして、上手くミスリードを誘う。
ひどく個人的な好みで言わせていただくと、「夢オチ」「上位概念オチ」「ヴァーチャル・オチ」は、好きではない。同様に「二重(多重)人格モノ」「ソックリさんモノ」も好まない。いわゆる今作のような「○○○○○○モノ」もあまり好みとは言えない。
もぅ1つ「サイコパス」って言葉も(語感、響き含め)あまり好きではない。『リカ』シリーズの雨宮リカも自分は、「サイコパス」でなく、「シリアルキラー」を使うようにしている。まぁ、今作の坂木君にしても、雨宮リカにしても、ある種の感情の欠落に起因する特殊行動=人を殺めるという点では、「サイコパス」に違いないんだけど、本文中にもあるように、「サイコパス」=「殺人鬼」と結びつけるのは……、と、考えちゃうトコロもナイではない。
★★★★☆評価は、今回も、道尾秀介の仕掛けに、「フェアにヤラれた」と思えたので、個人的な想い、考え据え置き。
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一気読みをする中で、途中で章の文字反転に気づいたが、その時にはすでに作中でのネタバラシしている時だった。それまでは、気づかなかったわー。そこから、チラチラ見返して確かめてみた。そういう楽しみ方ができた。
サイコパスと言っても、日常的には普通に生活している人がほとんどで、もちろん全員が殺人鬼ではない。この作品の中では殺人鬼率が高かった。
サイコパスは恐怖心がないので、心拍数が上がらないというのは知らなかった。実際に心拍数を上げる薬を服用するのかは不明だけど。
最後は殺人鬼同士の争いなので、読んでいて疲れた。
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人の様々な気持ちの表現の仕方が匠で毎回翻弄されるが、今回の作品では特に「嫌な気持ち」の描写ご良かったと思う。私自身の言葉で表せないような気持ちを道尾秀介さんは小説で示してくれる。
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内容はもとより、言葉選び、構成、ちょっとしたトリックが合わさっていて、一気に読み進んでしまう笑
残酷な描写も多い気もしたけど、題材を考えると妥当なのかなと思う...
とりあえずもう一回読む笑
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図書館で借りた。向日葵の咲かない夏と同じ作者、期待を裏切らない面白さで一気読み。なんで段落の漢数字が鏡文字になっているんだ?主人公は心拍数を上げる薬を飲んでたのになんで「心拍数を下げる薬」に切り替わってるんだ?お茶2本、プリングルス2個の購入…買い溜め?って所々に違和感はあったけどまさか双子だとは…。読み返すとあぁこの段落は視点が切り替わってたんだ…ってなるし途中どっちがどっちか分からなくなる。サイコパスってモヤモヤや苛立ちとかの感情を我慢できなくて手が出ちゃうみたいなイメージだったけど、緊張も恐怖も感じない汗も出ないし心拍数も上がらないってのも特徴なのは初めて知った。ほんの少しの告白で眠っていたサイコパスが急に目覚めて狂っちゃうの怖いな。
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❇︎
スケルトン・キー/道尾秀介
『僕に近づいてはいけない。あなたを
殺してしまうから』
本の帯に書かれたショッキングで少し
切ない言葉を読んで、ぜひ読みたいと思い
手に取りました。
完全に、恐怖を感じたことのない僕(=錠也)
として読み進めていたので、後半でひかりと
話す箇所でチラリと違和感を感じて、
その可能性を想像しましたが、それまで
全く仕掛けに気づきませんでした。
それもダブルで驚かされました。
いや、もっと前半まで遡るとトリプルです。
スケルトン・キー=合い鍵
この組み合わせがもっと早く、僕の前に
現れてくれていたら、また違った物語が
あったのかも、しれません、