「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
きまぐれロボット 改版 (角川文庫)
著者 星 新一 (著)
お金持ちのエヌ氏は、博士が自慢するロボットを買い入れた。オールマイティだが、時々あばれたり逃げたりする。ひどいロボットを買わされたと怒ったエヌ氏は、博士に文句を言ったが…...
きまぐれロボット 改版 (角川文庫)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
お金持ちのエヌ氏は、博士が自慢するロボットを買い入れた。オールマイティだが、時々あばれたり逃げたりする。ひどいロボットを買わされたと怒ったエヌ氏は、博士に文句を言ったが……。【商品解説】
収録作品一覧
新発明のマクラ | 11−14 | |
---|---|---|
試作品 | 15−19 | |
薬のききめ | 21−24 |
著者紹介
星 新一
- 略歴
- 1926‐1997。東京生まれ。東京大学農学部卒。1957年、日本初のSF同人誌「宇宙塵」を創刊。「ショートショートの神様」といわれ、1001編を超す作品を生み出した。日本SFを代表する一人。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
鉄骨メイド(こ、コツ?「こつ」でいいのか!?)
2007/01/07 22:03
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宇宙の三文文士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
知ってますよね?「星新一」。ニッポンのSFマエストロです。
いや、セイカクには「SF」だけではないんですが…。
「ショートショート」というものの先駆者だそうです。あ、わかってますよね…(だれに言ってんだよ?)。
なかでも著名な代表作集がこちら、この「きまぐれロボット」でしょう。
脱力系ロボや、くだんない発明のオンパレード。まるで壊れたおもちゃの大行進。
「SF」というものに対する固定観念を「わらかしちゃるねん!」的なイキオイだけで粉砕してくれます。
ホシシンイチみさいぃ〜るっ(ナンじゃそりゃ!?)!
うむ!破壊力、ばつぐん(何なの!?)。
さあ、みなさんもフンサイされちゃいなさい(問答無用だな…)。
紙の本
小学生の文庫本デビューに!
2020/09/27 22:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はな - この投稿者のレビュー一覧を見る
星新一さんのショートショート、1話がとても短くてとにかくおもしろい!博士が発明した不思議なロボットを連れて離れ島の別荘へ行き...
小学生の文庫本デビューにぴったりだと思います。
紙の本
1,2分で読めます! オススメです
2022/07/02 10:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:流星☆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ショートどころじゃなくて、ほんとにショート・ショートです
最後が、想像していなかった終わり方で、面白いです!
ちょっとした時間に持っていると、楽しくていいですよ
紙の本
教訓のような結末によって語られる童話や昔話のテイストを感じる36編のショートショート。
2010/05/03 19:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作品は、星新一作品にたびたび見られる風刺や嘲笑といったものは影を潜め、教訓のような結末によって語られる童話や昔話のテイストを感じる作品が多い。
といっても、大人が読んでも楽しめる星新一の作風には変わりなく、逆に他の作品と違った味わいを堪能することができる。
その中から気に入った作品をピックアップ。
【新発明のマクラ】
博士は眠っている間に勉強できる枕を発明した。
それを聞きつけた隣の主人が、まだ英語だけの試作品の実験台を買って出た。
この枕が『学問の王道』となったらいいのだけれど。
【悪魔】
エヌ氏が、凍った湖の上で釣り上げた古い壺の蓋を開けると、悪魔が出現した。
なんでもできるという悪魔に、エヌ氏はお金を出して欲しいと頼んだ。
イソップ童話の『川に映った自分に吠えて骨を落とす犬の話』に似ている。
【リオン】
動物学者のケイ博士は、ライオンとリスを掛け合わせ、両方のいい性質を合わせ持つリオンを誕生させた。
彼の家でそれを見て啓発された植物学者のエス博士は、ブドウとメロンを掛け合わせ、ブドウのように生るメロン『ブロン』の開発を始めた。
何事も一朝一夕にはいかないものです。
【へんな薬】
ケイ氏は、嫌な仕事を断るために、カゼを引いたのと同じ外見になる薬を発明した。
その薬を友人に譲ったケイ氏は、その友人の誕生日に招かれた時、腹痛を訴え帰ると言い出した。
身から出た錆とはこのこと。
【花とひみつ】
花が好きなハナコちゃんが描いた、草木を世話するモグラの絵。
それが風に飛ばされ、小さな島の秘密の研究所に紛れ込み、研究者達は草木を世話するモグラロボットの開発を始めた。
少女の小さな夢が現実になるメルヘンチックなSF。
紙の本
ロボットが引き起こす出来事
2024/01/10 20:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
星新一のショートショートです。
タイトルにあるようなロボット関連の話や、宇宙人絡みの話など三十六編の短編が集められている。
どれもユーモアと発想の豊かさにあふれ、ちょっと皮肉のスパイスも効いていて続けて読んでも飽きさせない。
そして上梓されて半世紀たっても読んでいて古さを感じないのが人間の普遍性なのだろう。
語り口も含めての作品なので、読んでみてこその面白さだとは思うけれど特に気に入った作品をいくつか紹介したい。
「ネコ」
エス氏は大切に可愛がっていた猫と一緒に郊外の一軒家で暮らしている。
玄関をノックする音が聞こえたので見に行ってみると、薄茶色のタコの足のような触手が扉を叩いていたのに驚いてエス氏は気絶してしまう。
それはカード星からやってきた異星人で、様々な星を回ってその星の住民を調査しているという。
エス氏は気絶しているからネコとテレパシーで会話するカード星人ですが、ネコが言うには地球を支配している種族は猫であり二本足の人間は猫のために働く奴隷だという。
奴隷は猫のために家を建て、猫のために牛を飼ってミルクを搾って毎日運んでくるのだ。
嘘発見器でネコの言葉が真実だと確認したカード星人は、地球は平和な種族に支配された星だと感銘を受けて帰っていった。
猫好きには否定できない話だった。
「災難」
ある男がネズミを何匹か大切に飼っていて、どこに行くにも連れて歩いていた。
男はネズミたちを可愛がっていたが、ネズミが家から出ていったので追いかけていくと地震が起きて家が倒壊してしまうし、船に乗ろうとしたときにネズミが騒ぐので止めたらその船は難破したと後で聞いたりとネズミたちが危険を察知してくれるのだった。
ある時やはりネズミたちがこれまで災難にあいそうになった時と同じようにソワソワし始めたので家を売って引っ越したが、後で家の買主に聞いてみても特に災難にあった様子はない。
では隣人はどんな人かと聞くと、その隣人も最近引っ越してきたが猫を大切に飼っている穏やかな人だという。
ネズミの災難がすべて人間の災難という訳ではないという話だった。
「きまぐれロボット」
無人島にある別荘でしばらく過ごす予定のエヌ氏が、博士の作った最も優秀なロボットを買い取って別荘へ連れて行った。
料理も家事も見事にこなし、面白い話を次々に披露してくれるロボットだったが時々まったく動かなくなったり突然逃げ出したり暴れ出したりと毎日事件を起こしてくれる。
島から戻ったエヌ氏が博士にその話をすると、博士は何も事件を起こさないと人間が動かなくなって不健康になったりボケてしまうのでそれでいいのだという。
きまぐれでもいいからそのロボットがほしいと思ってしまった。