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- カテゴリ:一般
- 発売日:2013/10/17
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/258p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-218629-2
紙の本
たからもの (深川澪通り木戸番小屋)
著者 北原 亞以子 (著)
中島町澪通りの木戸番夫婦は、もとは武士だったとか、日本橋の大店の主人だったとか、いずれにしても品のよい夫婦で、界隈の人達は困ったことが起きると知恵を借りに行くという。傷つ...
たからもの (深川澪通り木戸番小屋)
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商品説明
中島町澪通りの木戸番夫婦は、もとは武士だったとか、日本橋の大店の主人だったとか、いずれにしても品のよい夫婦で、界隈の人達は困ったことが起きると知恵を借りに行くという。傷ついた人にいつでもそっと寄り添ってくれた、お捨、笑兵衛夫婦。大人気シリーズ、最終巻。【「BOOK」データベースの商品解説】
傷ついた人にいつでもそっと寄り添うお捨、笑兵衛夫婦。生きてゆくことにつきまとう寂しさ、口惜しさ、腹立たしさ。つめたい雨の日に、傘をさしかけてくれる、やさしさあふれる8つの物語。『小説現代』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
如月の夢 | 9−39 | |
---|---|---|
かげろう | 41−70 | |
たからもの | 71−101 |
著者紹介
北原 亞以子
- 略歴
- 〈北原亞以子〉東京生まれ。1969年小説現代新人賞佳作、新潮新人賞を受賞しデビュー。「恋忘れ草」で直木賞、「深川澪通り木戸番小屋」シリーズで泉鏡花文学賞を受賞。2013年没。
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紙の本
有難く読了
2014/08/23 13:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:田舎大将 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前から北原さんのはよく読んでいましたが、縁側日記や木戸番小屋ものは文庫本になってから購読していました。が昨年亡くなってからは待ちきれなく単行本を購入しています。
この 「たからもの」 は木戸番小屋シリーズの最後になってしまいましたが残念です。時代小説といえば切った張ったの戦争や捕物が幅を利かせているこのごろ、主人公お捨さんと笑兵衛はもちろん出てくる人々がみな普通の人たちで、終わりの何行かできちんと締めるパターンを楽しみました。「まぶしい風」は {父の手がおたえの背を押した。おたえは、おりきににじり寄った。母の懐がおたえを待っていた。} です。全く無駄のない文章で作者の言い分はきっちり伝わります。今、毎日一話づつ初めから読み直していますが飽きませんから、有難いと思っています。
それにつけても、NHKもくだらない時代物でなく、「木戸番小屋」か「縁側日記」(これは前に少しやりましたが)でもテレビドラマ化したらいいと、お捨さんは原 日出子さんかなと想像したりしています。
単行本には後ろの解説がないので、すっきりしていいですね。