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たからもの 深川澪通り木戸番小屋
著者 北原亞以子
江戸・深川。木戸番の笑兵衛とその妻、お捨は、人にいえない苦労の末に深川に流れてきたと噂されている。無口だが頼りがいのある笑兵衛と、ふっくらとした優しさで人々を包み込むお捨...
たからもの 深川澪通り木戸番小屋
たからもの (深川澪通り木戸番小屋)
商品説明
江戸・深川。木戸番の笑兵衛とその妻、お捨は、人にいえない苦労の末に深川に流れてきたと噂されている。無口だが頼りがいのある笑兵衛と、ふっくらとした優しさで人々を包み込むお捨のもとには、困難な人生に苦しむ人々が日々、訪れる。悲しみや愁いを抱えた人たちの背中をそっと押す二人。生きてゆくことにささやかだが確かな希望の灯をともす、八篇を収録。今年3月に急逝した著者による、シリーズ最後の1冊。
著者紹介
北原亞以子
- 略歴
- 1938~2013年。東京都生まれ。「深川澪通り木戸番小屋」で泉鏡花文学賞、「恋忘れ草」で直木賞、「夜の明けるまで」で吉川英治文学賞を受賞。
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有難く読了
2014/08/23 13:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:田舎大将 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前から北原さんのはよく読んでいましたが、縁側日記や木戸番小屋ものは文庫本になってから購読していました。が昨年亡くなってからは待ちきれなく単行本を購入しています。
この 「たからもの」 は木戸番小屋シリーズの最後になってしまいましたが残念です。時代小説といえば切った張ったの戦争や捕物が幅を利かせているこのごろ、主人公お捨さんと笑兵衛はもちろん出てくる人々がみな普通の人たちで、終わりの何行かできちんと締めるパターンを楽しみました。「まぶしい風」は {父の手がおたえの背を押した。おたえは、おりきににじり寄った。母の懐がおたえを待っていた。} です。全く無駄のない文章で作者の言い分はきっちり伝わります。今、毎日一話づつ初めから読み直していますが飽きませんから、有難いと思っています。
それにつけても、NHKもくだらない時代物でなく、「木戸番小屋」か「縁側日記」(これは前に少しやりましたが)でもテレビドラマ化したらいいと、お捨さんは原 日出子さんかなと想像したりしています。
単行本には後ろの解説がないので、すっきりしていいですね。