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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/01/18
- 出版社: 講談社
- サイズ:19cm/163p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-219883-7
紙の本
ロスト・キャット 愛と絶望とGPSの物語
著者 キャロライン・ポール (著),ウェンディ・マクノートン (絵),グレッグ・ジェンカレッロ (訳),明子・ジェンカレッロ (訳)
飼い猫ティビィの首輪にGPS発信機を装着し、その謎に満ちた足取りをたどった飼い主は…。かわいいイラストと、たっぷりのユーモア、そしていつか訪れる悲しい別れを事実にもとづい...
ロスト・キャット 愛と絶望とGPSの物語
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商品説明
飼い猫ティビィの首輪にGPS発信機を装着し、その謎に満ちた足取りをたどった飼い主は…。かわいいイラストと、たっぷりのユーモア、そしていつか訪れる悲しい別れを事実にもとづいて描いた、猫と飼い主の冒険譚。【「TRC MARC」の商品解説】
――自分の猫のことは永遠にわからない。でも大丈夫。愛とGPSさえあれば。キャロラインとウェンディは、2匹の猫、ティビィとフィビィを飼っている。ある日、5週間も家出していたティビィが、ふらりと戻ってきた。いったい、どこに行っていたの?キャロラインは、ティビィの首輪にGPS発信機を装着。謎に満ちた家出の理由をたどる、追跡作戦を開始した!GPSの足跡からわかった、意外な結末とは……!?
――自分の猫のことは永遠にわからない。
でも大丈夫。愛とGPSさえあれば。
サンフランシスコで暮らすキャロラインとウェンディは、2匹の猫、ティビィとフィビィを飼っています。
ある日、5週間も家出していたティビィが、ふらりと戻ってきた。しかも、家出している間に、ちょっと”オトナ”になって帰ってきたみたい……。
いったい、どこに行っていたの?
どうして、いなくなってしまったの?
もしかして、猫泥棒に誘拐されていたのかも!?
キャロラインとウェンディは、ティビィの首輪にGPS発信機を装着。
ティビィの謎に満ちた家出の理由をたどる、追跡作戦を開始した!
だけど、猫の動きは縦横無尽、自由気まま。
猫語を習得したり、「ペット捜査官」に頼んだり、難航する追跡作戦に奮闘するキャロラインたち。
GPSの足跡からわかった、意外な結末とは……!?
かわいいイラストと、猫好きなら誰もが「あるある」とうなずくたっぷりのユーモア、そしていつか訪れる悲しい別れ。猫と飼い主の冒険譚。【商品解説】
目次
- 1.ティビィ失踪
- 2.超能力者にすがる
- 3.動物保護施設通い
- 4.ティビィの帰還
- 5.「ティビィ追跡作戦」開始
- 6.GPSの線
- 7.キャットカムに写ったものは
- 8.ティビィのごちそう
- 9.猫語を習得する
- 10.フィビィの急変
著者紹介
キャロライン・ポール
- 略歴
- 〈キャロライン・ポール〉1963年生まれ。スタンフォード大学でジャーナリズムとドキュメンタリーフィルムを学ぶ。ジャーナリストとしてバークリーの公共ラジオ局で働いたのち、サンフランシスコ消防局に転職。作家。
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大事なことは猫に教わった
2019/08/18 15:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あられ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者キャロラインの一人称で綴られた「ある騒動の顛末記」で、その「騒動」を通じて著者は(もう大人の女性ですが)内面的成長をとげ、癒しを得ます。読後感は明るく、猫好きさんが入院しているときにお見舞いにできそうな一冊です。
「立ち読み」で確認できますが、最初は猫とは何の関係もない、小型飛行機の墜落事故と大怪我というエピソードから始まります。著者はこの大怪我から身体的に回復していく過程で、13年間も一緒にいた猫に失踪されるという騒動に見舞われます。猫を見つけようと、重傷を負って痛みに耐えながら、わらにもすがる思いでネットをさまよっているあたりの、インチキくさいサイキックの描写などは、かなり笑えます(失笑という意味で)。実際に当事者になれば、あのインチキくささがそうは見えなくなるのかもしれませんが……。
やがて猫はひょっこり帰ってきますが、ちょっと様子が違うし、著者は13年も一緒にいた猫が黙ってどこかに行っていたという事実をどうしても受け入れることができないようで、彼がどこにいたのかを突き止めようとします。半同居のパートナーに呆れられながら支えられつつ、猫に装着できるGPS装置を探し、猫に装着して猫がどこにいて何を見ているかを撮影するキャットカメラをオンラインで購入し、好きなように出歩いている猫の行動を突き止めようとしますが……この悪戦苦闘のくだりもかなり可笑しいです。
そして、唐突に訪れる、もう1匹の猫の悲しい運命。そういったことを通じて、著者と彼女を支えるパートナーのつながりも深まっていきます。やがて、彼女の発案から自分の殻をひとつ破って外に出た著者が発見したものとは……まさに「大事なことは猫に教わった」というべき、予定調和的な成長譚です。
写実的でありながら柔らかくあたたかみのある絵は著者のパートナーによるもの。この絵だけでもかなり楽しめます。装丁・ブックデザインもよく、丁寧に作られているなあと思いました。
翻訳は、翻訳ものにつきものの不自然な女性ことば(「~だわ」、「~のよ」調)がなく、違和感なく読み進めることができました。ただ、動物について「毛深い」という表現が出てくるのは興ざめ。そこは工夫していただきたかったところです(「毛皮を着た」とか「もふもふの」が使えたはず)。