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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/05/17
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/105p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-220087-5
読割 50
紙の本
半減期を祝って
著者 津島佑子 (著)
30年後のニホンの未来像を描き絶筆となった表題作ほか、強くしなやかに生きる女性たちの姿を追った「ニューヨーク、ニューヨーク」「オートバイ、あるいは夢の手触り」を収録。『群...
半減期を祝って
半減期を祝って
04/25まで通常1,353円
税込 677 円 6ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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商品説明
30年後のニホンの未来像を描き絶筆となった表題作ほか、強くしなやかに生きる女性たちの姿を追った「ニューヨーク、ニューヨーク」「オートバイ、あるいは夢の手触り」を収録。『群像』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
30年後のニホンの未来像を描き絶筆となった表題作ほか、強くしなやかに生きる女性たちの姿を追った「ニューヨーク、ニューヨーク」「オートバイ、あるいは夢の手触り」を収録。女性や弱者、辺境のものたちへの優しい眼差しと現状への異議──。日本を超えて世界規模の視野を切り拓き続けた津島文学のエッセンスがここにある!
「ニューヨーク、ニューヨーク」
「ニューヨークのことなら、なんでもわたしにきいて」これが別れた妻の生前の口癖。息子の口から語られる意外な話に、男は別れてからの妻の生き方に思いを馳せる。
「オートバイ、あるいは夢の手触り」
百年近く昔、南太平洋にあるフランスの植民地から本国に、ひとりの白人女性が一台のオートバイを注文した─。
フランスの海外県からやってきた女子留学生が語る、彼女の曾祖母の奇妙な物語。
「半減期を祝って」
みなさま、おなじみのセシウム137は無事、半減期を迎えました。祝いましょう! 「愛国少年(少女)団」(ASD)が闊歩し、トウホクが差別されるあり得べき30年後のニホン。【商品解説】
目次
- ニューヨーク、ニューヨーク
- オートバイ、あるいは夢の手触り
- 半減期を祝って
収録作品一覧
ニューヨーク、ニューヨーク | 5−33 | |
---|---|---|
オートバイ、あるいは夢の手触り | 35−72 | |
半減期を祝って | 73−105 |
著者紹介
津島佑子
- 略歴
- 〈津島佑子〉1947〜2016年。東京都生まれ。白百合女子大学卒。「寵児」で女流文学賞、「夜の光に追われて」で読売文学賞、「火の山」で谷崎潤一郎賞、野間文芸賞受賞。
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紙の本
これは僕らにとっての明後日の文学である。
2016/09/27 10:53
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投稿者:らくだの旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本には短篇三作が収録されている。中でも最後に納められた「半減期を祝って」は、福島原発事故から30年後の近未来を描いた著者最後の作品にして、文学者としてまっとうな想像力によって育まれた日本現代文学の最良の成果のひとつと言えるものである。読むものに、じわじわと息苦しい近未来の姿を明かす静かな語りの向こうには、著者の何処にもむけられようもない哀しみと怒りの青白い炎が揺らめいている。現代の巫女として語らしめた現代小説の僕らの明後日の文学がここにある。