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商品説明
僧侶・日蓮は、幕府が法華経を用いなければ、国内の災害が続き他国からの侵略を受けると予言した。日蓮に仕えていた見助は、その耳目となって予言を確かめるため、九州の対馬に一人で赴くことに…。元寇の真実を描く歴史長編。【「TRC MARC」の商品解説】
安房国で漁師をしていた見助は、京に遊学していたという僧侶と出会う。僧はやがて日蓮と名を改め、鎌倉に草庵を構えて辻説法を始める。見助も鎌倉まで従い、草庵で日蓮の身の回りの世話をするようになる。その後日蓮は、他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。幕府が法華経を用いなければ、国内の災害が続き他国からの侵略を受けると主張した。日蓮の目となり耳となるために、見助は九州の対馬に一人で赴くことに……。
安房国の港町・片海で漁師をしていた見助は、京の寺々に遊学していたという僧侶と出会う。僧はやがて日蓮と名を改め、鎌倉の松葉谷に草庵を構えて辻説法を始める。見助も鎌倉まで従い、草庵で日蓮の身の回りの世話をするようになる。その後日蓮は、他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。幕府がこのまま邪宗を放置し法華経を用いなければ、国内の災害が続き他国からの侵略を受けると主張した。そして見助は日蓮の予言に伴い、九州の対馬に一人で赴くことになる。日蓮の目となり耳となるために。鎌倉から京の都までは陸路、京から博多さらに壱岐・対馬までは海路だ。遥か遠国の地への、見助の苦難の旅が始まった。【商品解説】
著者紹介
帚木蓬生
- 略歴
- 〈帚木蓬生〉1947年福岡県生まれ。東京大学仏文科卒業。TBS勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。「閉鎖病棟」で山本周五郎賞、「逃亡」で柴田錬三郎賞、「守教」で吉川英治文学賞受賞。
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