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電子書籍

不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか

著者 鴻上 尚史

太平洋戦争末期に実施された”特別攻撃隊”により、多くの若者が亡くなっていった。だが、「必ず死んでこい」という上官の命令に背き、9回の出撃から生還した特攻兵がいた。その特攻...

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不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか

税込 913 8pt

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不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)

税込 968 8pt

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商品説明

太平洋戦争末期に実施された”特別攻撃隊”により、多くの若者が亡くなっていった。だが、「必ず死んでこい」という上官の命令に背き、9回の出撃から生還した特攻兵がいた。その特攻兵、佐々木友次氏に鴻上尚史氏がインタビュー。飛行機がただ好きだった男が、なぜ、絶対命令から免れ、命の尊厳を守りぬけたのか。命を消費する日本型組織から抜け出すには。

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みんなのレビュー177件

みんなの評価4.4

評価内訳

紙の本

空気に立ち向かった英雄

2018/01/27 08:15

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:そうしこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

小学生の時、山岡荘八氏の太平洋戦争(少年向き)を読んだことがあります。特攻を目を輝かせながら志願し、勇敢に死んでいく若者の姿に違和感を感じつつもひたすら感動しました。子供の頃とは言え、すっかり騙されておりました。

「永遠のゼロ」を引用するまでもなく、当時の日本海軍の上層部には憤りを感じざるを得ません。そして陸軍にも安全地帯で酒を喰らいながら、部下を死に追い込む連中が多数いました。本作に登場する富永恭次はその典型的な人物でしょう。
そんな空気に覆われた当時の世界に、美濃部正氏がいて、坂井三郎氏がいて、そして佐々木友次氏がいたことに、私は救いを覚えます。
こんな日本人が本当にいたんだ。

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紙の本

特攻隊の虚構をいまも私たちは信じ続けていた

2019/02/11 03:39

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:malay - この投稿者のレビュー一覧を見る

英霊と呼ぶかどうかは別として、国家のために命を捧げた特攻兵への特別な感情は、思想・信条が異なっても日本人なら誰もが持つものと思う

しかし、それこそが特攻隊の虚構であり、作戦が続けられた真の目的であった

現場では、艦船への攻撃としては非科学的でむしろマイナス(それまでに科学的な攻撃法をちゃんと訓練していた)であり、兵士の命と飛行機を無駄にする愚かな作戦であることを知っていた

これ以上はネタバレになるので書かないが、私たちが信じている特攻隊像というのは、未だに日本人にとり憑いている戦中の特攻プロパガンダの残骸で亡霊のようなものだ

その内容はとても重く、こういう表現は不謹慎かもしれないけれど、この本を読んでいるときに感じたのは「めちゃくちゃおもしろい」

目から鱗とはまさにこのこと

特攻とはいったい何だったのかという疑問に、「そうだったのか!」という筋が通った説明を、事実を元に教えてくれる良書

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紙の本

こういうテーマが多くの人に読まれるのはいい

2018/05/23 22:30

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る

鴻上尚史の『不死身の特攻兵』は、よく売れているようです。
こういうテーマが多くの人に読まれるのはいい。
タイトルはちょっと安直ではないかなと思うのですが、「外道の統率」とも言われる特攻という愚行を、美化しないでわかりやすく書いています。
つまり読んでいくと悲しくなるし、腹立たしくもなる本です。
上意下達のしくみが世の中にはびこると、どんなひどいことになるか、ということを「特攻」は教えてくれています。
なのに、いまでも上意下達がなんと多いことか。ああ。

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紙の本

不屈の信念

2018/05/01 11:39

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「不死身の・・・」というタイトルに、敵弾をくぐり抜けた空の勇士を取り上げたものとも思った。しかし、『特攻兵』と『不死身』は矛盾する。身を賭してこその特攻兵である。そんな「特攻」にあらがい、生き残って何度でも敵機、敵艦を撃破してこそ兵士の務めを果たせるという信念を貫いた特攻兵の生き様に感銘を受けた。限りある兵器と貴重な若者の命とを投入する消耗戦としてしまった特攻が倫理面だけでなく、戦術面でもいかに無謀であったのかを、本書で教えられた気がします。

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紙の本

佐々木友次

2018/07/07 15:23

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オビー - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本人が知っておくべき人物。
特攻に9回出撃し、生還した人物は歴史教科書に載せるべき。

1回目:11/12、出撃・攻撃後に帰還。爆弾投下は失敗。
2回目:11/15、別機の墜落事故発生後、空中集合できず、帰還。
3回目:11/25、エンジン起動後、米軍急襲のため脱出して逃走。特攻機焼失。
4回目:11/28、特攻機一機の出撃。直掩隊隊長の同情により、途中で帰還。
5回目:12/04、米軍戦闘機発見のため、離脱して帰還
6回目:12/05、出撃・攻撃後に帰還。大型船を撃沈。
7回目:12/14、整備見落としによる機体故障のため、離陸失敗。
8回目:12/15、直掩機なしの特攻機一機のみで出撃。無意味と考え帰還。
9回目:12/18、出撃後、機体故障のため、途中で帰還。

読んでいくなかで、腹が立つ内容が山ほどあります。
儀式好きの冨永司令官の宴会のために死んだ岩本隊長の無念、直掩機・戦果確認なしの8回目出撃命令、戦後美化される特攻隊員と保身に走る司令官達、部数を伸ばすために戦争を商売とした新聞、敵機を精神で撃ち落とせと指導する東條陸軍大臣。

日本という国が無くなるかもしれなかった大東亜戦争。
「特攻」含め、全国民の共通認識が必要だと思います。
良し悪しではなく、まずは事実を共有できる世の中になって欲しいです。

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紙の本

不朽の名著

2018/03/24 17:30

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦時中に良識のある人物がいたなんて知らなかった。こういう人物の存在や経験は貴重な財産でありもっと知られてもよいはずだ。著者の熱い思いが伝わるし理想的な生き方論も展開されていて非常に興味深い本である。

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紙の本

何があったのか

2019/12/28 20:08

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

日大アメフト部のタックル問題での内田正人監督は特攻を命じた者達を思い起こさせました。立証することが不可能な命じたかどうかが問題なのではなく、監督として教え子にそうさせたことが指揮官としての責任問題なのではないかと思います。戦後、志願だったと言い張り天寿を全うした指揮官達と全く同じではないでしょうか。
何があったのかを知りもせず、知ろうともせず、ただ「戦争はいけない」と言っても口先だけのことです。「永遠のゼロ」を読んで、せっかく教育した搭乗員、飛行機を体当たりさせるよりも、何度も出撃した方が得策ではないかと思いましたがその答えを得られた気がしています。上手く言えませんが、とにかく衝撃的な内容で全ての人に読んで欲しいです。

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電子書籍

よく生き残ってくれました

2021/12/11 23:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

そして、作者が、会いに行くまでお元気でいていただいて、こうして、特攻の理不尽さや、当時の軍部の上層部の悪質さを明らかにしてくださったのだから、……佐々木友次さん……。一気読みしました。できれば、記憶の鮮明な時期にご自身の記録を残して欲しかったです

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電子書籍

特攻隊員の声を聞く

2021/12/01 00:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:eryngi - この投稿者のレビュー一覧を見る

4章から成っている
1 存命する特攻隊員佐々木友次氏の存在を知る
2 資料から佐々木氏の足跡をたどる
3 佐々木氏へのインタビュー
4 著者の見解

3がとにかく貴重な証言となっている。2は他書からの引用も多いので長くて読むのがつらいと感じる人は先に3を読むとよい。インタビューに際して特攻や戦争の意義などに重点を置かず、当時の手順や個人的な気持ちなど、一飛行兵の細部を引き出しているのがよい。

著者による戦争や特攻への評価は、4で存分に行われる。読者の傾向によって賛否が分かれる部分だろう。私は概ね納得しながら読んだ。
とくに特攻に関して「命令した側」と「命令された側」だけでなく、「命令を見ていた側」という視点を加えた点が良かった。戦後「死にたくなかった」と語る元特攻兵を「情けない」と非難するのは傍観者たちだったという。戦後70年以上経ち、特攻は賛美されたり、他に選択肢がなかったと消極的に肯定されたり、命令した側がはげしく非難されたりするが、誰もがみな命令した側でもされた側でもないのだという前提を確認させられた。良書。

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紙の本

文化人類学の名著だ

2018/09/14 04:34

2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

評者は天邪鬼だからベストセラー本には斜に構えてしまう。だから本書も有名なのに今まで読まなかった。前半,特攻隊についての記述には新鮮味は感じなかった。富永司令官というとても卑怯な人がいたことも知っていたし,特攻が志願のはずはないと思っていたし,兵学校出身者がほとんどいないことも父親から聞いていた。ちなにみ父は海軍経理学校出身でちゃんと出征しています(苦労した話は一切せずに楽しかったことしか聞きませんでしたが…。たぶん本当なのでしょう戦争映画に拒否反応がなかったですから)。本書が秀逸なのは,後半の「世間」に関する記述である。世間の研究は阿部謹也のそれが有名だが,それに勝るとも劣らない鋭い分析である。少ない紙面でよくぞ鋭く切り込んだと思う。
本書を読みながら,日本人は敗戦から何も学んでいないと再び思った。特攻で戦死した人まで十把ひとからげで「侵略者」とののしる愚かな日教組教師,愚昧な政策で人々をいくら苦しめても反省も再考もしない財務官僚と日銀官僚,フェイクニュースを垂れ流して恥じないマスコミ,あおるだけあおって責任は他に押し付けるマスコミ,妙に過去を美化する右翼(って評者も右翼らしいですが…),敵と味方を取り違えて中韓に媚びる外務官僚…。悪口ならいくらでも出てきます。
最後の最後に南スーダンに派遣される自衛隊員が登場する場面が印象的だ。なるほど何も変わっていないんだな,と思わせる。国際政治のおつきあいで南スーダンに行かなければならないのは理解できる。それならば,十分な武装を施さなければならない。しかも今はそれが十分にできる装備がある。それなのに反日政治家の跳梁により機関銃をはずさせたりする。指揮官として「これでは戦えません」と言うべきであろう。戦闘があったのにないと強弁する自衛隊官僚。あぁまったく同じなのだなと思う。
甲子園野球への批判も秀逸だ。なぜだれも声をあげない?そしてそれを主催しているのが,戦時中は国民をだましあおりにあおっておいて,今はしらっとして反日フェイクニュースを垂れ流す朝日新聞だというのがわかりやすすぎる。
私利私欲を近視眼的に追求することしかできないのが,試験勉強だけ特異な”エリート”だというのがよくわかる。日本の未来は暗い。

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紙の本

生きてこそ!

2018/08/22 08:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふくろう - この投稿者のレビュー一覧を見る

感想文の宿題用に購入。以前から、空母や戦艦、戦闘機などが好きで本も色々持っている。ありきたりだが、戦争の愚かさを実感できる本。買って良かったし、感動した。

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紙の本

改めて今の平和の重さを感じます

2018/02/01 21:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦士で散られた特攻兵の心からの冥福を祈ります。私の叔父は鹿屋で特攻機の整備兵をしてたと聞きました。正にこの本の内容と同じ印象を持ちました。それに比べて、士官以上(指示した上司)のものは、ほとんど責任をとらなかった国賊と思います。今からでもこのような無責任な上司の行いを白日にさらせばと思います。今の政治家、高級官僚が特攻兵の無念さを思い知れば、もっと誠実に仕事をするはずです。今の政治家は本当に意識レベルが低い。

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紙の本

『不死身の特攻兵』

2018/01/14 20:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る

佐々木友次伍長

陸軍さいしょの特攻隊「万朶隊」に選抜された優秀な飛行機乗りであり、第1回の出撃からかぞえて9回出撃し、上官の命令に逆らって9回とも生還した21歳の特攻兵

「きさま、それほど命が惜しいのか、腰抜けめ!」
「おことばを返すようですが、死ぬばかりが能ではなく、より多く敵に損害を与えるのが任務と思います」
「馬鹿もん! それはいいわけにすぎん。死んでこいといったら死んでくるんだ!」
「はい、では佐々木伍長、死んで参ります!」

《佐々木友次さんという存在を歴史の闇に埋もれさせてはいけない。佐々木友次さんが何と戦い、何に苦しみ、何を拒否し、何を選んだか。そして、どうやって生き延びたか。生き延びて何を思ったか。一人でも多くの日本人に知ってほしい》──「はじめに」

作家・演出家の鴻上尚史が92歳まで生きた佐々木にインタビューしてまとめた奇跡のノンフィクション

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紙の本

特攻と悪質タックル問題には共通した背景があるのでは…と認識させられる1冊

2019/02/04 17:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る

出版されて気にはなっていながら手には取っていなかった本だったのですが、日大アメフト部のタックル問題の際、選手側のコメントとして「指導者の言うことを妄信し、深く考えることなく実行してしまった」というコメントを聞いて「これって、戦争中の特攻を命じた上官と搭乗員の関係と似ているんじゃないか」と思い、読んでみました。
著者がインタビューした搭乗員の方は特攻で1度だけ敵にダメージを与えるよりも、生還して何度も出撃し、爆弾を敵に命中させる方が理にかなっていると考え、それを行動に移します。既に内地へは著者が戦死したと報告を入れてしまっていた上官は「(お前は死んでいることになっているのだから)次こそは必ず死んで来い。必ず体当たりをして来い。」と命じます。アメフト問題で監督・コーチが試合前に選手に言った「(相手QBへのルール違反であるタックルを)必ずやらなければ意味ないよ」との発言と構図が非常に似ていると感じます。
国とか会社や学校など、いろんな規模の組織に属して生きていくことが求められる私たちにとって、命じる側、命じられる側どちらの立場にとっても考えさせられる内容の1冊でした。

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紙の本

前半は殆ど他書の要約、タイトルも疑問

2022/08/20 11:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る

高木俊朗の『陸軍特別攻撃隊』を読んでしまってからのせいもありますが、同書を読んだ後では、正直、本書は気の抜けたサイダーを飲んでいる感じがしました。第2章は同書に記された佐々木友次伍長に関する要約で、付加情報(例えば、跳飛爆撃封殺のための近接信管(VT信管)の使用(238〜9頁)など)も入っていますが、これを読むならやはり同書そのものを読むべき。(陸軍特攻の全体像が相互に連関する多くの当事者の動静・心情と併せて理解できる上に、込められた(抑制されているが故により迫力を感じさせる)義憤のほとばしり方のレベルが違う。)あと、タイトルの「不死身の特攻兵」だが、これは最悪。佐々木さんは「寿命」(199頁など)という言い方をしているが、特攻兵そのものが「不死身」であるはずもなく、むしろ他律的に生死の狭間に置かれた繊細かつ煩悩(苦悩)に満ちた存在であることを考えれば、「不死身」という表現もまた唾棄すべき「美化」「賛美」の作用(記号的価値)を期待してのものと思える。売らんかなということで編集者が案出したものと推察するが、これほど本書(の内容と精神)にそぐわないタイトルもない。

(東久邇宮稔彦王(首相)の「一億総懺悔」発言について)「「命令した側」と「命令を受けた側」をごちゃ混ぜにした、あきれるほどの暴論です。どんな集団にも、リーダーと部下がいて、責任を取るのは、「その指示を出したリーダー」です。その指示に従った部下まで責任を取るのなら、「責任」というものは実質的に無意味になります」(228頁)。
「フィリピンでは、まさに「特別」の攻撃だった体当たりは、沖縄では、「主流」になります」(230頁)。
「兵学校や士官学校を出ていない古参下士官達は、「俺を特攻隊に選んだら許さんぞ」と放言して牽制した者が多かったと言います。任命する上官達も、ベテランのパイロットは、本土防衛のために温存しておく必要があったのです」(235〜6頁)。
「命中率がもし高くても、破壊力は意外なほど低いこと・・・。特攻はただの一回だけです。ただの一回の命中率と、体当たりしなくて何回も出撃した場合の、急降下爆撃の命中率を比べることは不可能です。たとえ、急降下爆撃の命中率が低くても、複数回出撃し、複数回爆撃した時の命中率が、たった一回の体当たりの命中率より低いと、誰が断言できるでしょう。それは、まさに、戦術の放棄であり、統率の外道となります」(245〜6頁)。
「昭和天皇は好戦主義者ではなかったが、平和主義者だったということもできない。昭和天皇が大切にしていたのは、『皇統の継続』で、それがあらゆる判断に優先した」(251頁、保阪正康氏の言)。
「特攻が続いた ・・・ 主要な理由のひとつは、「戦争継続のため」に有効だったからだと、僕は思っています。戦術としては、アメリカに対して有効ではなくなっていても、日本国民と日本軍人に対しては有効だったから、続けられたということです」(257頁)。
「私は箱根の上空で(零戦)一機で待っています。ここにおられる方のうち、50人が赤トンボに乗って来て下さい。私が一人で全部たたき落としてみせましょう」(264頁、美濃部正少佐の言)。
「けれど、それが、地震や台風、大雨、日照り、津波などの災害なら、人はそれを受け入れるしかなくなるのではないかと思うのです」(277頁)。

以上、いろいろ書きましたが、本書の中身そのものはもちろん良著に相応しいもので、読むに値することは論を俟ちません。『陸軍特別攻撃隊』は本書の刊行により復刊されたものと思いますが(26頁参照)、そのいわば「副読本」(?)としてもお薦めの一冊です。

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