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電子書籍
宇宙に「終わり」はあるのか 最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで
著者 吉田伸夫
今から138億年前、宇宙はビッグバンで生まれた。実は「138億年」の時の流れは、宇宙にとってはほんの一瞬だ。宇宙は、人類誕生までの138億年を序盤のごく一部として含み、こ...
宇宙に「終わり」はあるのか 最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで
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宇宙に「終わり」はあるのか 最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで (ブルーバックス)
商品説明
今から138億年前、宇宙はビッグバンで生まれた。実は「138億年」の時の流れは、宇宙にとってはほんの一瞬だ。宇宙は、人類誕生までの138億年を序盤のごく一部として含み、この先少なくとも「10の100乗年」に及ぶ、想像を絶する未来を有する。そんな遠大な未来に、宇宙は「終わり」を迎えるのか? 答えは本書にある。宇宙に流れる「10の100乗年」の時間を眺め、人類の時間感覚とは全く異なる壮大な視点に立つ。
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紙の本
数多い宇宙論に関する本の中で、まずこの1冊
2017/05/28 22:15
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙は誕生して約140億年と言われています。140億年を1年に置き換え、宇宙誕生の瞬間を1月1日午前0時とすると、人類の誕生は12月31日午後11時52分ごろになるという喩えを耳にしたことがある方もおられるでしょう。それだけでも宇宙スケールの時間の大きさに驚きますが、現在の宇宙論では宇宙の寿命がある程度推定されており、それは10の100乗(”0”が100個並ぶほど大きな数)年と見積もることができ、これをまた1年に置き換えると、誕生後約140億年の今は1月1日午前0時0分0.000…4(”0”が77個並ぶほど小さい数)秒だというのです。
本書は宇宙誕生から寿命を終えるまで、宇宙がどのような姿を見せるのかを時間の経過を追って解説しています。それによると、銀河や星雲、恒星が煌びやかに彩る今の変化に富む宇宙は寿命を通じてほんの限られた一時期にしか存在せず、それ以外はもっと一様で変化に乏しい姿だという事です。
永い宇宙の寿命のなかで限られた瞬間に人間が生きているという事ですね。人間の存在の儚さを再認識できる本です。
電子書籍
宇宙の終わり
2021/01/19 11:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
数十億年前に誕生した太陽と同程度の質量の恒星は壮年期を迎えているが星を作る材料は枯渇しつつあり、少子高齢化の時代に突入しているということがわかった。そのうち水素がなくなって星もなくなるのは知っていたけどすでにその段階に足を踏み入れてることを初めて知れた。
さらにその後の宇宙は(あまりに未来の話はまだ理論が確定していないので諸説あるうちの最もありうる理論だが)銀河も崩壊して、果てには10の100乗年といった未来には陽子も崩壊して物質がなくなったりブラックホールも蒸発し永遠に膨張する宇宙の中で何も変化しないという死を迎える(可能性が高い)ことがわかった。
生命を育むような星が生まれるのはビッグバンからこの数百億年ほどの極めて短期間の幻のようなものなんだなと感じた
紙の本
宇宙についての壮大な物語です!
2020/01/28 10:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、多分野の知識をわかりやすく提供してくれる大人気の講談社のブルーバックス・シリーズの一冊で、同巻は宇宙について考察した書です。今からおよそ138億年前にビッグバンで生まれた宇宙は、この先少なくとも「10の100乗年」もの想像を絶する長い未来を有すると考えられていると著者は言います。そんな遠大な未来において、宇宙は一体「終わり」を迎えることがあるのだろうか?それが本書の最大のテーマとなっています。内容も、「第1章 不自然で奇妙なビッグバン」、「第2章 広大な空間、わずかな物質」、「第3章 残光が宇宙に満ちる」、「第4章 星たちの謎めいた誕生」、「第5章 そして<現在>へ」、「第6章 銀河壮年期の終わり」、「第7章 消えゆく星、残る生命」、「第8章 第二の<暗黒時代>」、「第9章 怪物と漂流者の宇宙」、「第10章 虚空へ飛び立つ素粒子」、「第11章 ビッグウィンパーとともに」、「終章 不確かな未来と確かなこと」となっており、宇宙について壮大な物語になっています。
紙の本
ビッグウィンパーとは?
2022/04/10 17:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙の始まりが「ビッグバン」と呼応するように、宇宙の終わりも「ビッグ〜」と呼ぶことが宇宙論研究者の習わしとなっているらしいです、すべてのブラックホールが蒸発し、熱死に近い状態を迎えるという最期は、「ビッグウィンパー」というのだそうです