電子書籍
今読めて良かったです。
2020/06/30 09:58
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タロウとハナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新型コロナウイルス対策の混沌とした感じ、トイレペーパーの買い占め、かと思うと、町角でお酒を飲んでいる人達、人がなぜ、訳が分からない事をするのか、数ヶ月経つと忘れてしまう事に私なりに考え続け、学び続けて60年間生きてきましたが、その方が幸福だからと言うのは納得です。真面目に、抜群の記憶力をもつ人は、確かに苦しいですが、確かに、皆さんご長寿ですね。98歳の親戚とパソコンでメールしながら思いました。
紙の本
最後の「おわりに」を読んで引っ掛かった人は読むべし
2020/06/21 17:27
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投稿者:UMA1001 - この投稿者のレビュー一覧を見る
生きにくい世の中をおよぐための一助となる本だと思う。
・普段は誰かのために自己犠牲を厭わず真面目に働く人が、一旦不公平な仕打ちを受けると、自らの損失を顧みずどんな手を使ってでも相手に目にものを見せてくれようと燃えたってしまう
・日本人は不正をした相手に体裁を加えたいという気持ちが強い民族
・ブランド物を身につけている人物には、ブランドのロゴという社会経済的地位の高さを示すサインを見て、互恵関係を築けば利益の増大が見込めると判断する
・頭がいいねと褒めると、頭がいいという印象を崩したくないため、難しい問題を避けるようになる
・頭がいいねと褒められた子供は、自分は頑張らなくてもよくできるはずだと思うようになり、必要な努力をしなくなる
・報酬が良いということは必ず嫌なことをさせる時だということを経験的の感じるため、報酬が良いとかえってやる気や創造力が減退する
・人をやる気にさせるのに効果的なのは、それがやりがいがあり、素晴らしい物だと繰り返し伝え続けることと、思いがけない小さなプレゼン
・あなたでないと、という心理的報酬、承認欲求を満たす言葉を使う
・才能を褒めると、失敗を恐れ、困難な課題への挑戦を避けるようになり、失敗を隠すためのウソをつくようになる
・頭の良さを褒めるのではなく、努力と工夫を褒める
・10代のこどもの脳の完成度は大人の5分の4程度、20%は未完成
・学習の後に睡眠・休憩を取ることが、学習効果を上げるのに一役買っている
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投稿者:ぶっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
知識人の解説は時に癪に障ることもあるが、頭が良すぎる人の場合、それはもはや納得するより痛快感が得られる。
ある一定のラインを超えた才能を持つ人に対しては嫉みなど感じず崇拝すら覚える。
良作!
電子書籍
褒めるは危険?
2020/12/18 16:37
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どの章も大変興味深かった。
現代日本の問題をするどく切り込んでいる。
特に第3章の褒めるは危険を興味深く読んだ
褒めて育てようというが、「頭がいいね」と褒めた子供と「がんばったね」と褒めた子供と何も言わなかった子供を比べると「頭がいいね」と褒めた子供は確実に解ける問題を選びがちというのは面白い研究だと思った。
紙の本
空気を読まない勇気
2020/07/08 10:13
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人特有の同調圧力や、排他的な感情について脳科学と絡めて解き明かしていきます。戦時中の特攻隊から現代のブラック企業まで、一貫した説明に説得力がありました。
紙の本
やさしさ
2020/09/28 15:57
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投稿者:ぱんださん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヤマザキマリさん、ジェーン・スーさんとの対談集を読んで、興味を持ち、著者の本を求めました。年齢が近いせいか、かなり自由にものが言える土地でそだったせいか、著者の気持ちはよくわかり、あぁ、15年前にこの本を読むことができていたら・・・そしたらもっと気持ちが楽になっていたかも・・と思いました。
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脳科学者が、脳科学を中心とした科学的なエビデンスをもとに、日本人の特性について論じた本。
容姿や性による反応や、才能を伸ばす方法など中々面白い内容が多かったが、最後のまとめのところの著者のコメントで一気に残念な気持ちになってしまった。
まあ一握りの知性の高い方からのコメントなので理解しますが、終わり良ければなんとやらとはこの事かと思った。
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こんなことを言うのは大変失礼な話なのですが、この本の「おわりに」を読んで共感できる方はこの本を読むことで人生が生きやすくなると思います。
なので気になる方は「おわりに」から読んでもいいと思います。
また、結婚や容姿、毒親などの日本人女性特有の生きづらさを抱えている人は第2章だけでも読んで欲しい。
とても面白かったですし、私はこの本を読んで日本人の遺伝子を理解し、すごくスッキリしました!
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時事問題を中心に脳科学の観点で説明されているのは非常に面白く、なるほど、私たち人間はそんな特性があって今日のような現象が起きているのだなと知ることができた。語り口もおそらく敢えて読みやすく説明されているので、テンポ良く読めたのも爽快感に繋がった。
何より興味深く読ませてもらったのは、巻末に書かれていた中野さんの言葉。普段テレビでお見かけする時はあまりご自身の考えを聞く機会がなかったが、どんなことを想い、調べ、今の活動をするに至ったかという話は非常に興味深く。とても人間らしい部分を見せてもらった気がしてとても好感が持てた。
他の作品も読んでみたくなった。
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日常の人間の謎な現象が解説されていた。
人間の協調性は、いわゆる良い人と思われる代表的な表現だ。いい人は、最後まで良い人かというとそうではなかった。良い人こそ、背徳的な人間に対して攻撃性を強めてしまうのだという。
中脳にあるセロトニントランスポーター(セロトニンの運び屋となるたんぱく質)の量が少ないと、セロトニンがうまく働かず、脳内の縫線核から放出されるセロトニンは精神の安定や安心感の源となるが機能しににくいということだ。
セロトニンが欠乏すると、イライラや抑うつ、協調性低下、不眠といった症候を呈する。
車や農産物など、ブランド化された物には高級なイメージがある。これは、私がブランドを持っている、またはブランドを持っている人と仲良くなれると、利益の増大が見込めるからだという。確かに、社長や医師などの社会的地位の高い人に、気に入られようと頑張っている人は多くみかける。その人の本質を見ようとしないで、すごい人なのだとブランドによって思い込んでいるのだろう。私は、同じ人間として接するべきだと思うし、年齢や地位に関係なく、丁寧な関係作りを心掛けている。
人生は選択の連続だが、必ず確実な方を選び続けている訳ではない。時には挑戦して成功や失敗もする。この時、脳ではドーパミンが放出される。ドーパミンは分からない方が楽しい、興奮するという仕組みを作っている。だから、ギャンブルや不倫も止まらないのだという。そもそも、不倫をする遺伝子は50%存在するのだという。不倫している人が自己申告をする訳はないし、どうやってそれを調べたのかは分からないが、不倫はなくならないのだそうだ。
ただし、不倫は必ずバッシングされる。不倫してない人は、不倫したい気持ちを我慢しているのにずるいと思っているのだそうだ。脳内のオキシトシンには、近しい人と愛着を強め集団の結束力を高めてしまう。もはや、不倫の記事がなくなることはないのだろうと思った。
人間関係で外見は重要です。男性の場合は仕事において、外見で得をする。特に体育会系で美しいと思えることが印象が良いようです。
子どもの教育では、褒めて伸ばすという方法が近年多く囁かれていました。ただし、褒め方がが非常に大切。成功したという結果を褒めてしまうというのは、危険だということ。頭が良いねと褒められた子供は、褒められるために失敗したくないので、新しいことにチャレンジしないのだそう。更に、褒められたい為にウソをつく割合が多いのだ。また、成功報酬に大きな物で応えると、課題の満足感はなくなってしまう。褒めるときには、頑張った過程を褒める。報酬は少ない方が、課題を楽しむことができる。脳科学的ではないが非常に納得したところであった。
知識として、神経を画像でみると白質と灰白質がある。色の違いで名前がついているが、白いのは細胞から延びる軸索でミエリンという脂肪の鞘で覆われているからなのだそうだ。鞘で包まれた神経伝達速度は速い。
遺伝的要因はやはり大きく、性格も遺伝している。サイコパスの傾向や幸福度は後天的な要因は少ないようである。日本人はセロトニントラン��ポーターが少ないので幸福に感じにくいのだとか。
おわりに、著者が言いたい事がふんだんに盛り込まれているし、一番語りかけてきた感じが強かった。
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脳の働きと子ども・学習・人間関係
〇日本人の脳にあるセロトニントランスサポーターの量は、世界でもいちばん少ない部類に入ります。(p21)
☆他の本でも読んだな、これは。
セロトニンが元々受け取りにくい体なんだよね、日本人は。
だから、真面目で実直。しかし、いったん怒らせたら何をするか分からない。
あるあるだな。
〇相手に対して多くを分配する人は、利他行動をとりやすいタイプとみなされるわけですが、相手へ分配した分だけ自分のことが尊重されないと、リベンジに走る可能性があることが指摘されています、(p37)
☆これもセロトニントランスサポーターが少ないのが原因。さっきと一緒。逆に言うと、この人たちは協調性が高いといえる。セロトニントランスサポーターはたんぱく質でできている。これの密度が低い。不倫バッシングも同じ。
〇この遠い時間軸のことを冷静に考える力は前頭葉が担う能力です。(p58)
☆7、9歳から11、13歳くらいで一気に成長する。一番大事なのは思春期。このときの教育が大事。
で、ほめ方。
〇「頭がいいね」と褒めることが、子どもたちから難しい課題をやろうとする気力を奪い、より良い成績を大人たちに確実に見せられる、優しい課題を選択させるという圧力として働いていたと考えることができます。(p130)
☆能力より、努力を褒める。そのことが、より難しい課題に挑戦させる力を生み出す。しかも、頭がいいと言われた子たちの40%が、自分の成績よりも高い点数をいうようになったという報告も。だめじゃん。
〇つまり、なにかをさせたいと考えて報酬を高くすると、かえってそのことが楽しさや課題へのモチベーションを奪ってしまう。(p139)
☆ゴミ拾いの研究。
たくさんの報酬をもらうと、やる気が低下する。
報酬が少ないとき、
金額わずか→でも一生懸命やった→この課題は楽しいに違いない
と脳が勘違いする。脳の働きすごい。
〇脳からみたやる気にさせる言葉(p140)
☆ここが一番ポイントだと思った。
人をやる気にさせるのに効果的なのは、
①その仕事自体にやりがいがあり、すばらしいものだと繰り返し伝えること。
②「思いがけない」「小さな」プレゼント
☆予測されるのではなく、気まぐれに、少額与えるのがよい。
また、すごーく嫌な仕事の場合は、
①現実的な額の報酬を与える。
②あなたのような人でなければできない仕事です。
と心理的報酬を与える。
つまりは承認欲求を満たす。
〇ある種の課題では、外敵動機付けと呼ばれるわかりやすい報酬が生産性を上げるのに功を奏することがわかっています。(p141)
☆ロウソクの課題。
創造性を上げたいとき→報酬を与えてはいけない。
むしろ、やりがいを与えた方がいい。
単純作業の時、報酬を与えると圧倒的に早く課題ができる。
つまり、草むしりみたいなものには外的動機付けが有効ということかな。
夏休みの自由研究にみたいに、創造力を発揮してほしい時には、むしろやる気のでる声掛け、それも繰り返し!が必要なのだろう。
創造性を伸ばすには。
〇ひとつだけが黄色い十字の描かれている絵の前に座った被験者の方が、有意にレンガの使い方をたくさん考えることができたのです。(p145)
☆異端的な何かを示唆するアートは創造力を刺激する。つまり、どこでやるかってことかな。
〇どうしたら、「困難への挑戦を喜び、創意工夫を楽しんでいくことができる人」に成長させてあげられるのでしょうか。(p167)
☆素質ではなく、その人の努力や工夫に焦点を当ててほめていこう、という原理が導き出される。
中野先生の中学の時の先生。
正解のある問題は30点分で、残りは記述式。正解のない問題だったらしい。例えば、「ヒトはなぜヒトになったのか」しかもすごいのは、一律に採点せず、工夫と新しさ、独創的で面白いと満点を出すこともあった。
これがすごい。知識ではなく、工夫、新しさ、創造力に着目する。これは、AIが台頭してこようとする今、やってみたい、育てたい力だなあ。
相当、力量のある先生だったのだろう。
思春期の脳
〇女性ホルモンの濃度は月周期で変動して、女子の感情起伏を激しくし、不安と過剰なテンションの高さを行ったり来たりさせます。
男性ホルモンは男子の攻撃性と性衝動を高めてしまいます。(p174)
☆それでいて、前頭葉はまだ未完成。細胞の数は十分だが、まだ配線ができていない状態。大人の4/5程度しかできていない。しかし、それが子どもなので、心配はいらない。まあ、繰り返し伝えていくことなんだな、大人にできるのは。
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脳の研究で人の言動がここまで科学的に説明できてしまうのは、ちょっと怖いなとも思ってしまいました。例えば、普段は誰かのために自己犠牲をいとわず真面目に働く、という人が、いったん不公平な仕打ちを受けると、一気に義憤に駆られて行動してしまうという話。自らの損失を顧みず、どんな手を使ってでも、相手に目にもの見せてくれようと燃え立ってしまうらしい。
また、日本人の脳にあるセロトニントランスポーターの量は、世界でもいちばん少ない部類に入るらしい(量を決める遺伝子にバリエーションがあり、量を少なく産生するSS型という遺伝子型を持つ人の割合が日本に多いため)。このことはつまり、世界でも、最も実直で真面目で自己犠牲をいとわない人々ではありますが、いったん怒らせると何をするかわからなくなるという性格があるらしい。セロトニンが不足すると、慢性的にストレスを感じやすくなったり、疲労、イライラ感、向上心の低下、仕事への意欲低下、協調性の欠如、うつ症状、不眠といった症状が出現らしい。ただ、不安の度合いがある程度高いほうが、少なくとも人類進化の初期には、生存に有利であったということを意味していると考えられるらしい。
このセロトニントランスポーターの量は社会性にも影響を及ぼす。社会性を維持するには、各個体の持つ利他性を高め、自己の利益よりも他者または全体の利益を優先するという行動を促進させる必要がある。一方で「利他行動を優先しろ」と他者には攻撃しても、自分の利益は優先できてしまう、という程度のゆるさで社会脳は設定されている、ということらしい。しかし、相手に対して多くを分配する人は利他行動をとりやすいタイプとみなされるわけですが、相手へ分配した分だけ自分のことが尊重されないと、リベンジに走る可能性があることが指摘されているらしい。日本では、ルールを少しでも逸脱した人がバッシングを受けてしまう現象が相次いでいますが、根底には、セロトニントランスポーターが少ない、という脳の生理的なしくみが関与している可能性があるということのようだ。
また、人間は肉体の 脆弱性と子育て期間の異様な長さのために、集団で生き延びることが種の保存に必須であるために社会性が大きく発達した生物であり、結果としてフリーライダーの検出機能と排除の機構がほかの生物よりずっと強力に組み込まれているらしい。その上、日本人は地理的環境のせいか、世界的に見ると集団があまり流動的でなく、集団の結束を個人の意思より優先することを美徳とする傾向がある。この愛情ホルモンは一見、素晴らしいもののようなのですが、妬みの感情をも同時に高めてしまうという性質も持っているとのこと。結果、社会のルールを守る誠実で善良な人ほど、逸脱者への攻撃に熱心になる傾向があることが、複数の研究で報告されている。
またこんな話もある。「頭がいい」と褒められた子どもは、自分は頑張らなくてもよくできるはずだと思うようになり、必要な努力をしようとしなくなる。「本当の自分は『頭がいい』わけではないが、周囲には『頭がいい』と思わせなければならない」と思い込む。「頭がいい」という評価から得られるメリットを維持するため、ウソをつくことに抵抗がなくなる。どこかで見た絵だが、「子どもの素質をただ無批判に褒めること」がここまで説明してきたインポスター症候群の原因になる可能性があるようだ。また、長寿者には共通する「性格」は、良心的で、慎重であり、注意深く、調子に乗らない。いわば真面目で悲観的な性格を持っていることということだ。
「真面目で悲観的な性格」が、実は本人の命を守るための性質であった。
仏教の言い回しを借りれば、コントロールしきろうとする行為は「 灰身滅智」。欲望の種を滅することは自らの身を灰にまで焼き滅するようなものだということです。
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人間の感情と脳の仕組みについて、分かりやすく噛み砕いて説明してくれた本でした。
たしかに分かりやすかったけれど、節々を切り取って色んな人たちの「言い訳」に使われなければいいなという印象。
ただ、社会を生きづらいと感じる人にとっては救いになるかもしれない言葉がたくさんありました。わたしもその1人です。
面白い1冊でした。
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素人には今一つ分かりにくいのが、「脳科学」「心理学」の差である(ここに「遺伝学・進化生物学」的なものが混じってくることもある)。
この本でも、「生き物としての特質(本能?)」として、なぜ不安感が強い人が結果的に長寿かといったメカニズムについて説明されていると同時に、「ほめて育てると伸びない」みたいな後天的な(心理学っぽい?)アプローチも入っていたりする。あと、「個体ではなく集団としての生存戦略」として、一定程度冒険的な人が生じる、といった文脈も出てくる。
このあたりが私としては整理できないので、どうしても一本筋の入った納得感が得られなかった(個別のトピックはどこかで既読のものも多いが非常に面白い)。著者の他の本も読んでみたい。
なお、「優れた芸術作品や宗教性の高い言説は、人間の不合理という特質に働きかけてきて、物理的には決して完ぺきではなく、有限の時間しか生きることができないわれわれに、永遠を感じさせてくれたり、瞬きをするほどのあいだに過ぎ去っていってしまう刹那を体験させてくれたりすることがあります」(P200)、のくだりには深くうなずかされた。
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新聞広告から知って読んでみた。空気を読むというか人が自然としてしまう行為を脳科学的な見地で解説しており、これを知ると人付き合いが楽になる。特に子供を褒める時の声掛けで“頭がイイ”ではなく努力を褒めるというのは納得感が強い。