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商品説明
刑務所を出て、ひっそり生きていくつもりで住み始めた古びた木造アパート。出会ったのは訳ありな大家と、世の中から落第した隣人たちだった−。“ひとり”が当たり前になった時代に、静かに寄り添って生き抜く人々の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
大ヒット映画「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」の監督が贈る、書き下ろし長編小説
「なんで生まれてきちゃったんだろうって、ずっと思っていました」
高校生の時に母親に捨てられ、知り合いの家や建設現場を転々とし、詐欺で入った刑務所で30歳を迎えた山田。
出所後に海の近くの塩辛工場で働き始めた彼は、川べりに住みたいと願い、ムコリッタという妙な名前のアパートを紹介される。
そこには図々しい隣人の島田、墓石を売り歩く溝口親子、シングルマザーの大家の南など、訳ありな人々が暮らしていた。
そんな山田に、役所から一本の電話がかかってきた。
幼い頃に別れたきり一度も会っていない父親が孤独死したので、遺骨を引き取ってほしいという――。
ずっと一人きりだった青年は、川沿いの古いアパートで、へんてこな仲間たちに出会う。
友達でも家族でもない、でも、孤独ではない。
“ひとり”が当たり前になった時代に、静かに寄り添って生き抜く人々の物語。【商品解説】
著者紹介
荻上直子
- 略歴
- 〈荻上直子〉1972年千葉県生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業。映画監督、脚本家。2017年「彼らが本気で編むときは、」で日本初のベルリン国際映画祭テディ審査員特別賞など、受賞多数。
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2020/05/05 18:22
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
塀の外に出てきて男が、たどり着いた木造アパートの佇まいが思い浮かびます。著者自身の手で、是非とも映画化してほしいです。