電子書籍
初めて読んではまりました。
2020/10/21 23:48
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投稿者:かさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌の書評で気になり、初めての作家さんですが単行本で購入しました。
推理小説と思っていたのは全く違いましたが、主人公2人が凄く良かったです。
相思相愛だけど恋愛関係ではない女2人とたくさんの事件!パズル系のミステリー好きだと不満だと思いますが、なんかよく分かんないけど最高だなって思えます。よく分かんないけど。
連作短編集なので合間合間に読みやすい。
紙の本
何故だろう
2020/04/20 11:54
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
人がバンバン殺されたり死んだりしていく小説なのに、
それほど嫌悪感を感じない。
むしろ、止めようとするキャラの子に、そんなことしないでと言いたくなってしまう。
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おはなしして子ちゃんの中にある小さな一つの短編、7年前に読んだのに覚えている。それくらいインパクトのある物語だった。それが完全版となって帰ってくるもんだからもうワクワクしっぱなし。しかも相当キテるし笑。すごいよ、ほんと。ぶっ飛んでる。ルールとか無視してる感じが好きだし、森ちゃん…なんかカルト感強くて眩暈。いやー、これをよく長編にしようと考えたなぁ。。
藤野可織的最終的彼女みたいな感じ。や、全然違うんだけど、なんだろ、脆さとかニュアンスというか、わたしはね、すごく好きです。
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序盤からフルスロットルな展開で、恐怖さは自分が麻痺しているのか、ぶっ飛んでいるのか、そんなに怖さはありませんでした。読むたびに多くの死体が登場するので、わけがわかりませんでした。
まるで台風の目に自分がいるかのように気づいたら、外側は大量の死体。章ごとに読み終わった後には、辺りは壮絶なものを目撃します。読み始めと終わった後の背景の変化に落差がありすぎて、怖さを通り越して、むしろ清々しい印象を受けました。
内容はホラーっぽいミステリーですが、文章がポップな感じがしました。淡々とつづられているため、独特な雰囲気を放っていて、なんとも言えない病みつき感がありました。
章ごとに事件が発生し、解決はするのですが、なんとなく歯痒さがありました。なぜ、この女が行く先々で事件が起きなくてはいけないのかという根本的なことがハッキリわかればなと思ってしまいました。
でも、冷静に考えると、名探偵コ○ンや金田○少年も同様なことが当てはまるので、これでいいのかなと妙な納得感もありました。
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キャラクター造形?
特異な背景?
それらが絡み合った世界観?
その中で逞しくユニークに泳いでいくというようなその二人の生き方?
これの何が魅力でどこが面白いのかわかりませんでした。
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名探偵の行くところ、必ずや犯罪の影もつきまとう
だとすれば、それはつまり一種の、ケガレのようなものかもしれなかった
「死に至る病」をまき散らす名探偵トランジは
そのことをひどく気に病んで引きこもりがちだった
しかし、高校時代に出会った親友から励まされ
どうにか自分の人生を歩み始める
結果として彼女の高校はほとんど壊滅的ダメージを受けてしまうわけだが…
トランジは高校を出たのち、本格的に探偵活動を始め
その予知的な推理力で多くの人々を犯罪被害から救う一方
犯罪件数を災害的なレベルにまで増大させる
トランジの存在じたいを犯罪と考える人もいるのだが
彼女と犯罪の因果関係は、科学的にはまったく証明されない
結局、罪を犯すのは「個人」の問題であるはず
なんだけど
各個人の思惑なんてまるで無視して勝手に犯罪は増えていくので
トランジは親友のピエタと共に、勝手に歳をとっていく
論理的な謎解きはないが
名探偵の抱える加害者意識が、ミステリーの新展開を多少予感させる
巻末に収録されてるエピソード0「ピエタとトランジ」から
先に読んだほうがいいかもしれません
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岸本佐知子、歓喜!の帯に読み始めるも、若者向け?と違和感を覚えながら、この先に何かがあると期待して読み進め、結局?読了。
こんなコロナ禍の閉塞した状況では、あまり精神的には良くないなと思いつつ、まあここまで世界が悲惨でないことに救われるといえば・・・
読んだ時期が違っていたら、もっと楽しめたかもね(汗)
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◆ホラー、SF、ミステリ、と色々な見方があるけど、個人的にジャンルはコメディかなと思う。文脈に面白さがあるので、一文抜き出しても面白さが伝わりにくいのがもどかしい。読んだらわかる、笑える。
◆主人公ピエタとトランジが、しわくちゃのおばあちゃんになっても高校生のときと同じ言葉遣いをしているのがいい。「ほお、そうじゃろうか?」とか言わない。「え、まじで?」である。
◆トランジの殺人体質が感染することとか、みんな感染と殺人が怖くてひきこもっていることとか、死が当たり前になってしまっていることとか、今のコロナ禍に照らし合わせて読めるかなとも思ったり。
◆この完全版が生まれるきっかけになった『おはなしして子ちゃん』収録の短編「ピエタとトランジ」について、著者は「高校生をステレオタイプに書きすぎた」というようなことを話していたが、いやいや、すごくリアルな高校生像だと思う。自分以外のクラスメートを全員くだらないと見下しているところ、イヤフォンで現実をシャットアウトしているところ、生き延びるよりかっこよく死ぬほうが価値があると本気で思っているところ、全部うちの姪っ子(高1)にそっくり。
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結びの一文を読むために、人類の滅亡を見届けた。
苦痛を伴う読書だった訳ではないのだけど、清々しい終わりがとても眩かった。
メロンソーダ殺人事件が一番好き。人が死んでいるのに和んだ空気。
女子寮の森ちゃん、寮生を殺人鬼である舎監に仕向けていたように感じたのだけど…。
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ピエタとトランジというあだ名を持つ女性二人の事件録。
物語は二人が高校生の時から老年に至るまでを、ピエタの手記という形で進んでいく。
トランジが「名探偵コナン」をはるかに上回る殺人呼び寄せ体質のため(笑)、描かれる事件は殺人ばかり。そして、人の死がやたら軽い!
基本的に二人の周りで起こる殺人事件の話で進んで行くが、それに挟まれる形で、トランジが登場しない、医師になったピエタの私生活の模様が挿入される構成がなんとも奇妙。
あと、カバー絵と挿画を漫画家の松本次郎が担当しているところもユニーク。松本の作品は「フリージア」しか読んだことがないが、この作品の雰囲気に合っていると感じた。良い人選だが、著者の希望なのかしら?
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人類が互いに殺し合って絶滅していくという苛烈なはずの状況のなかで、その原因の一端であると自覚しながら、飄と生きる2人のバディの話。
まず、巻末のオリジナル短編を読んで、それから頭から読んで、そのままもう一度最初の話を、私は幸せな気持ちで読み返した。
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豊崎由美さんの書評に惹かれて。トランジの名探偵コナン的な特殊設定がとてもぶっ飛んでいるので、入り込めるか心配になるのだが、実はかなり重要な設定で、話が進むにつれて必然性すら感じてくる。
生涯にわたる女同士のバディ物語、確かに若い時を除けば物語として取り上げられにくい。でも確かに存在するはずである。就職や結婚や子育てや転勤に中断されようと続く友情に男同士も女同士も関係ないと思うし、そんな話を読めて良かったと思った。
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『おはなしして子ちゃん』で好きだった「ピエタとトランジ」完全版!いえいいえい!フウー!
名探偵かつ殺人誘発体質のトランジと、その影響を唯一受けないけど、平穏な生活より大量の死を夢想してしまうピエタ。
女子高生だった彼女らが成長していき、おばあさんになっても一緒にいて、いやあ、とうとう人類滅亡までいっちゃったなあ…でも最後まできっちり自分を貫いているからか、なんか変に爽快というか。
「ピエタ」と「トランジ」という呼び名も運命的なものを感じますね。「死者を抱くもの」と「死の像」かあ…。
ところでこれってミステリなのかな?名探偵いるし一応ミステリってことでいいのか…?
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初読み作家さん。これはジャンルは何なんだろう。探偵の事件記録にしてはぶっとんでる。大量殺人があちこちで行われても平然としているし、謎解きもしてるっちゃしてるけどだから何って感じだし、無敵女子の青春ものかと思えば老人になるまで続いてるし。くらくらする一冊だった。
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なぜトランジと関わる人が死ぬのか
どのように謎を解明するのか
という描写は一切ない。
探偵ではなくエスパーのような特異な存在。
そういう設定そのものはどうでもよく
ピエタの終末的思想感が興味深い。
老人になっても2人の話し方が変わらないのは
違和感を感じざるを得ないが…