紙の本
折原一の総て
2021/02/12 09:00
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投稿者:かき - この投稿者のレビュー一覧を見る
叙述トリックの金字塔である折原一先生「倒錯のロンド」の完成版。
ネタバレせず感想を書くのが非常に難しい…。読んでみるべし!!最後の最後まで折原ワールド炸裂!
電子書籍
ラストがね
2023/11/08 07:41
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
はじめは、おもしろい展開、と期待しました。盗作の証明とか、いろいろ主張しても信じてもらえないこと、多々、ありそうですから。だから、実際に作家さんの経験かも、なんて思ったら間違い。精神疾患とかは……ね。
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原作者”と”盗作者”の緊迫する駆け引きに息を呑む。受賞間違いなし、と自信を持って推理小説新人賞に応募しようとした作品が、何者かに盗まれてしまった! そして同タイトルの作品が受賞作に。時代の寵児になったのは、白鳥翔。山本安雄がいくら盗作を主張しても誰も信じてくれない。原作者は執念で盗作者を追いつめる。巧緻極まる仕掛けが全編に張り巡らされ、その謎が解き明かされていく衝撃、そして連続する衝撃! 叙述トリックの名手・折原一の”原点”に位置づけられる名作、32年越しの改訂が加わった新装完成版。
文庫化された時に読んだ記憶があるので、28年ぶりの再読。ここまで来ると、もはやギャグの域である。
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真剣に読めば読むほどに頭がおかしくなりそう。
個人的にはあまり好ましい展開ではなかったかなと思う。
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スピード感が心地よく、最後どうなるんだろうとどんどんページをめくった。読みやすい書き方で、登場人物も興味深く、おもしろかった。しかし最後のネタばらしのような答え合わせが、私としては白けてしまった。私の好みではなかった。
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叙述トリックを見抜いてやろうと慎重に読んでいると、後半に進むにつれて頭の中で混乱を起こしてしまう。最後にはわかりやすく解説されていったので、すっきりした。
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いままで読んだミステリーの中でもトップクラスに秀でたタイトル回収。何重にも重ねられたトウサクに、筆者の遊び心を感じます。
とはいえ読んでるこっちまで狂ってしまいそうな展開に、他のミステリーと違い「一度読むと二度読みたくなる」とはいかないかも。読後感が爽やかとは言えず、最終章付近では更なる情報の追加に少し戸惑いやシラケを感じてしまいました。
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叙述トリックミステリーとしてよく見かける事があった為購読。
既に叙述トリックであるというネタバレがあった為、
前半部分から概ね予測できていた分、
数回のオチのインパクトはそこまで大きくなかった。
展開に次ぐ展開、そして最終最後のオチは、
驚きこそなかったが、評価されているのが何故か理解できた。
このメタ的展開が、ジャッキー・チェン映画のNG集を想起させ、
正しく現実と物語の間を倒錯したが、
個人的にはメタ・ミステリー、叙述トリックというよりも、夢落ちに近く感じたので少し評価は低め。
それとは別で、
これを書くのは非常に楽しかっただろうなー。
遊び心溢れる作者だと感じた。
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どんでん返しの名作の1つといわれる作品。
読んでいるときは、山本視点が「手記」となっていたためこっちに何かしらのトリックが隠されているのかと思っていたら、まさかの白鳥翔に仕掛けが施されていたとは思わなかった。まず最初に山本安雄が白鳥翔が既にデビューしている作家を新人作家と勘違いし、その小説の写しを作り小説に明るくない永島一郎が取ってしまった事で、更におかしな展開になっていくという所が構成がとても面白かった。
盗作された(と思っている)山本と盗作した(と疑われている本物の)白鳥の掛け合いはテンポが良く読みやすい物となっていながら、両者とも勘違いしたまま話が進んでいるのがそれなのに全く読者に秘密を悟らせないという構成がとても上手いと感じた。クライマックスに行くにつれて何重もの罠が一気に解かれ、読み切ったと思ったら、最後に衝撃の結末。まさか最後にあの人がそんなことをするのかと、彼のためとはいえ凄く切ないと感じてしまいました。そして、後書きのような最後の部分はフィクションかノン・フィクションかとても深い作品と思いました。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
山本安雄:神谷浩史
白鳥翔:東地宏樹
城戸明:関智一
立花広美:内田真礼
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折原一さん「異人の館」に続いて2作品目でした。
やはりこの方は叙述トリックに非常に長けていますね(何様だ笑)
読みながら違和感を感じつつ、終盤の解説を読んでスッキリしました。
まさか主人公が最初から狂っていたとは思いませんよね笑
道尾秀介さんの「向日葵の咲かない夏」を思い出しました笑
そして最後の解説も面白かったです。
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ブックオフで見つけた本。評判の良いどんでん返し系ということもあり、以前から気になってた本なので楽しみに読みました。基本的にはとても面白かった内容でほぼ一気読み。この当時はまだ倒叙系の技法は珍しかったと思うので、それを考えたら凄い!と思います。ただ、なんとなくライトな感じがしたのは、今だからこそ…なんでしょうね。胸を張っておすすめはできる本ですが、評価は☆5で!
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叙述トリックものでは殿堂入り文句なし。アイラ・レヴィン「死の接吻」、筒井康隆「ロートレック荘事件」と並ぶ名品だ。
作家として生きるため、賞を狙う主人公「山本」の努力と苦闘がなんとも生々しい。終盤、「衝撃的などんでん返しが、あなたを待っています」と挑戦状ともいうべき文章が。これだけハードルを上げていいのか?と身構えてページをめくったが、見事に乗り越えてきた。脱帽!
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衝撃の事実を突きつけられて終わるかと思ったら、そこから2回ほどの「まさか」が折り重なった。
自分自身、今読んでるものは何なのかわからなくなっていき、まさに登場人物の倒錯のロンドに自分も巻き込まれていくような不思議な感覚があった。
しかし、トリックとしては少し強引な感じが否めず、『葉桜の季節に君を想うということ』や『ハサミ男』なんかに比べると少しズルいような気がした。
トリック自体は首をひねってしまうものもあるが、題材が面白く最後までキレイにまとまってることや難しい表現はなくスラスラと読みやすいこと、終わるかと思ったら隠し玉がまだあって驚かされたことなどを考慮して★4つにする。
サラっと読めるのでオススメの作品です。
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折原さんは初。
中盤から面白くなってイッキ読み。
テンポがよく読みやすい。
ラストの「どんでん返し」……。
なんとなく予想できちゃったので、衝撃度はいま一つ。初版が1989年とあるので、当時読んでいたら絶賛していたかも。
僕が叙述トリックに麻痺しているのもありますが、「やりすぎ感」が否めないです。
なので読後、スッキリよりモヤッとが強く、期待が大きかった分、反動で☆3。
ゴメンナサイ
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叙述トリックミステリーとして何度か紹介されていてずっと気になっていた作品。
面白かったけど再読はないかな。。
叙述トリックの作品として、オチが「精神疾患持ち」「夢落ち」などはちょっとがっかりしてしまうためあまり好みではなく。。
完成版ならでは?の現実ともリンクしている構造は面白かった。
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”原作者”と”盗作者”の緊迫する駆け引きに息を呑む。受賞間違いなし、と自信を持って推理小説新人賞に応募しようとした作品が、何者かに盗まれてしまった! そして同タイトルの作品が受賞作に。時代の寵児になったのは、白鳥翔。山本安雄がいくら盗作を主張しても誰も信じてくれない。原作者は執念で盗作者を追いつめる。巧緻極まる仕掛けが全編に張り巡らされ、その謎が解き明かされていく衝撃、そして連続する衝撃! 叙述トリックの名手・折原一の”原点”に位置づけられる名作、32年越しの改訂が加わった新装完成版。