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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/07/07
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/184p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-524060-1
読割 50
紙の本
最後の挨拶
著者 小林 エリカ (著)
ホームズの翻訳者だった父が倒れ、四姉妹の末っ子は家族の歴史をたどりなおす。百年前のロンドンから現在まで、家族の記憶とホームズの物語が鮮やかに交錯し…。表題作など全2編を収...
最後の挨拶
最後の挨拶 His Last Bow
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商品説明
ホームズの翻訳者だった父が倒れ、四姉妹の末っ子は家族の歴史をたどりなおす。百年前のロンドンから現在まで、家族の記憶とホームズの物語が鮮やかに交錯し…。表題作など全2編を収録。『群像』『三田文學』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
いつか、ここに、遠くに、存在した誰か。
言葉によって、わたしたちは出会える。
――柴崎友香さん推薦
シャーロック・ホームズの翻訳者だった父が倒れ、四姉妹の末っ子リブロは家族の歴史をたどりなおす。
時空を超えて紡がれる、風変りでいとしいファミリー・ストーリー。
「そこでは、もうとっくのむかしに死んでしまった人たちが、みんな生きていた。リブロの目の前、ここに、生きていた。」
百年前のロンドンから、戦争と震災をへて現在まで、家族の記憶とホームズの物語が鮮やかに交錯する――。
無数の喪失を超えて生き続ける言葉の奇跡を描く、注目作家・小林エリカの最新傑作小説。
【商品解説】
目次
- 最後の挨拶 His Last Bow
- 交霊
収録作品一覧
最後の挨拶 | 5−143 | |
---|---|---|
交霊 | 145−184 |
著者紹介
小林 エリカ
- 略歴
- 〈小林エリカ〉1978年東京生まれ。作家、マンガ家。「トリニティ、トリニティ、トリニティ」で鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞。ほかの著書に「彼女は鏡の中を覗きこむ」など。
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美しくも切ない物語
2022/12/09 13:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと変わったシャーロッキアン夫婦とその娘たちとの物語だなと思って読み始めたが、途中で著者・小林エリカさん自身の家族を描いていると知って、興味津々で読んだ。
10年以上前に父親を亡くした著者が、その後に起きた東日本大震災や原発事故などの出来事と合わせ、人間という物体がなくなることは、「その目に、身体に、脳に、刻まれた、全てのものたちが、失われていく」と表現する。
しかし父が遺した「言葉」がある。
美しい文体で、本や記録、言葉が生きている者の中で生き続けることを伝える。