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永遠年軽
著者 温 又柔
十七歳の私たちは、「はるか遠くにある未来」を夢みていた――私=林由起子には、林美怜と林圭一という同じ「林」の苗字を持つ友人がいた。やがて圭一は美怜と付き合うようになり、三...
永遠年軽
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永遠年軽
商品説明
十七歳の私たちは、「はるか遠くにある未来」を夢みていた――
私=林由起子には、林美怜と林圭一という同じ「林」の苗字を持つ友人がいた。やがて圭一は美怜と付き合うようになり、三人の関係に変化が訪れる……。国籍や性別を超えた三人の友情、その積み重ねた時間を描いた表題作をはじめ、「日本語文学」を拡張する傑作作品集。
完全に普通のひとなんか、この世に一人もいないよ。誰もが皆、それぞれ、ちょっとずつ、普通じゃないんだ。(「永遠年軽」)
おじいちゃんはね、二十歳までは、日本人だったんだよ。(「誇り」)
父が、おりこうさん、と言ってくれるから、ガイジン、とか、タイワン、とはやしたてられても耐えられた。(「おりこうさん」)
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紙の本
タイトルの「永遠年軽」は「いつまでも若い」という意味
2023/08/01 11:23
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国語の「年軽」は「若い」という意味だというから、タイトルの「永遠年軽」は「いつまでも若い」という意味になるのだろうか、ということは物語の主人公(日本人)と二人の友人(一人は台湾人の女性、一人はバイセクシャルの男性)はいつまでも高校生の時の純粋な気持ちのままで年を重ねていけたらという意味なのかと私は思った、台湾人の美怜は「台湾人なら中国語じゃなくて台湾語を話すべきだと言いたがる人たちを、あたしは警戒している。特に、日本人がそう言ったらなおさらね。中国の悪口を言いたい日本人に台湾がしょっちゅう利用されてきたのを嫌というほど見て来たから」、かなり重い、右翼の連中がいいそうなことばだ、また「おじいちゃんは二十歳までは日本人だったんだ」(誇り)という祖父や(おりこうさん)の主人公の妹、子晴も忘れがたい人たちだった